小池田マヤ先生の「家政婦さんシリーズ」の最新刊が出ました。前作「放浪の家政婦さん」でも美味しそうなシーンが満載でしたが、今回はさらに料理ネタがパワーアップ。
さらに嬉しいことに巻末には、作中に登場する料理を再現できる、小池田先生の描きおろしレシピまで!
どれから作ろうか迷ってしまいましたが、今回は「ラ・メゾン・イヤサカ」のエピソードに出てくる、チキンファヒータと、ほかのメキシコ料理を再現してみることにしました。
※【コマ引用】「ピリ辛の家政婦さん」(小池田マヤ/祥伝社)より
「ラ・メゾン・イヤサカ」は、漫画家に小説家など、個性的なクリエイターたちが共同生活するコーポラティブハウスが舞台。
危ういバランスで保たれていたそれぞれの人間関係が、家政婦・里の出現で混乱していく様子がハラハラしつつ面白いです。
チキンファヒータは、契約期間最後の日に、里が振る舞った料理。狂乱の日々を締めくくる、スパイスたっぷりの料理とモヒートでの乾杯が印象的でした。
そのほか、海老とセロリのセビチェ、レンズ豆のスープ、ワカモレとフレッシュサルサのディップなど、メキシコ料理のフルコースです。
メインのチキンファヒータは、フィールヤングの公式ブログで小池田先生のレシピが公開されてます! 分量や工程も詳しく解説されているので、作り方はそちらをご覧いただくことにして、作ってみた写真だけ公開。
ホットプレート推奨とのことですが、確かに調理もラクだし熱々を食べられておすすめです。
冷凍トルティーヤをフライパンで温め(焼きすぎると固くなるので注意)、ファヒータを巻いていただきます。
食べた感想:
かなり辛いー! でもうまいーー! チキンは胸肉で、脂身を除去して作るのでパサパサしないか心配でしたが、事前にマリネするおかげか気になりません。辛さはもちろん、クミンのエスニックな香りがきいてて、止まらない美味しさ。
辛いのが苦手な方は、スパイスの量を加減したり、アボカドのディップをあわせて食べるとまろやかになっていいかも。
モヒート:
ファヒータのおともが、作中の乾杯シーンにも登場したモヒート。ラムとソーダ、ミントの葉、砂糖(orシロップ)で作るさわやかなカクテルです。
里いわく、ポイントは酒とグラスをよく冷やすこと。クラッシュドアイスを使うこと。さらにミントをたっぷり入れて、ガシガシよく潰すこと。
実はラム酒は苦手だったんですが、これはミントの香りがさわやかで飲みやすかったです。激辛のファヒータにめちゃくちゃ合います。
ここから以下のメニューは、作中にレシピがないので、色んなサイトを参考にしつつ勝手に想像して作ったものです。あくまで参考程度にどうぞ。
海老とセロリのセビチェ:
セビチェは、南米でよく食べられているマリネ風の海鮮サラダらしい。作り方は色々あるようですが、今回は以下のようなレシピで。
海老は茹で、セロリはぶつ切り、トマトは皮と種とって乱切り、香草はと玉ねぎはみじん切り。以上を塩胡椒と、ライム半個の絞り汁、ハラペーニョでよく混ぜて冷やしておきます。
酸味と海老の甘さがよく合う、さわやかな前菜風。ちょっとタイ料理っぽい味です。
レンズ豆のスープ:
生のレンズ豆からも作れるようですが、今回は手軽に缶詰で。
鍋に油を入れてニンニクと玉ねぎのみじん切りを炒め、レンズ豆缶とトマト缶を入れて煮込むだけ(レンズ豆缶に塩が入ってる場合は、味付けも不要かも)。
ソウルフードっぽい素朴な味で、レンズ豆のツブツブした食感が美味しい。ソーセージと一緒に煮込んでも合いそう。
ワカモレとフレッシュサルサ(タコスチップ添え):
おなじみのメキシコ料理。これも作り方は色々あるようですが、
<ワカモレ>
アボカド1個をよく潰し、玉ねぎ1/4個のみじん切り、ライム大さじ1、ハラペーニョ、塩胡椒で味付け。
<フレッシュサルサ>
湯むきして種をとり角切りしたトマト1個、玉ねぎ1/4のみじん切り、香草、ライム大さじ1、ハラペーニョ、塩胡椒で味付け(水分が多すぎたのか汁っぽくなってしまいました)。
…という感じにしてみました。
これに市販のプレーンのタコスチップを添えます。 こういうディップは、瓶詰の市販品もありますが、手作りはやっぱり格段に美味しい。いくらでも食べられます。
まとめ:
メキシコ料理って、ナチョスとかブリトーとかチーズたっぷりのこってりしたイメージがあったけど、この献立はさっぱりしてて胃もたれもせずヘルシーな印象でした。
一品一品の手間は、思ったほどかからないので、パーティーメニューにおすすめです。 あ、何か忘れてる……と思ったら、最後に出てくるデザートの「パイン缶づめラムシロップソテー」作ってなかった!orz(後日こっそりアップします)
「ラ・メゾン・イヤサカ」のエピソードには、このほかにも美味しそうなスパイス料理がたくさん出てくるので、また作ってみたいです。
コメント
コメント一覧 (8)
こちらこそ、今年もよろしくお願いします!
メキシコ料理のお店といえば、チェーンの「エルトリート」が好きなんですが(昔近所にあったのに、閉店してしまった・・・)、確かにコースはお腹いっぱいになっちゃいますねw
旅先のお宿でタンドリーチキン、すてきですね~。
ファヒータも、大勢で食べるのにぴったりでオススメです!
ときどきメキシコ料理を食べに行くのですが
コースで頼むとファヒータにたどりつく頃には
かなりの満腹状態になっております。
でも美味しい!
キッチンつきのお宿に泊まるとき
今までタンドリーチキン(そんなに辛くないです)をつくっていたんですが。
次の機会にファヒータ挑戦してみたくなりました~
「キターー」いただいてありがとうございます!w
モヒート、私も雑誌とかで見てずっと気になってたカクテルだったんですが、里の作り方通りにしてみるとほんとに美味しかったです[絵文字:i-189](イヤサカ編は、缶ビールの美味しい飲み方も参考になりますよね)
お部屋にスペアミントがあるって、ステキですね~。
私も夏にベランダでミントを植えたんですが、2回枯らしました……水もやってたのになぜ…。
辛い料理って夏のイメージが強いですが、体が温まるし、冬もいいですよね!
おおー、「ピリ辛」も一緒に手に入れられたんですね!
里さん、確かに「ブス」というより、個性的な顔立ち(ファニーフェイスっていうのかな)って感じですよね(ほんとの不美人造形にしてしまうと、少女マンガとして辛くなってしまうからでしょうか…)。
イヤサカ編は、ほんとに美味しいものが洪水のように出てきて、読むだけで辛いですw
レシピにないカレー(エビカレーとか)も気になりますよね~!
「スーパータムタム」は初めて知りました。調べて見たけど、四コマなんでしょうか?
小池田先生作品は、たくさんあるから追いかけると深そうですよね~。
「それからどうなるんだ!」と思ってしまう気持ち、わかります!
ってカンジですww
一番、目が釘付けになったのはモヒート。
部屋の観賞用(?)植物として購入したスペアミントの使い道が新たに出来ました。
辛い料理は心が躍りますよね(最近ピリ辛に目覚めました)
里さん、そんなにブスかなァ?私にはとてもそう思えないのだけども・・・
まァある意味個性的っちゃあ個性的ですよね。いろんな意味で☆
それはともかく。今回の漫画もumebonさんがどれかセレクトして作ってくれると思いましたwww
でもこの作品ではイヤサカ編が一番作り甲斐がありますよね☆
小池田先生の作品では私、『スーパータムタム』ってのが好きでした。
ちょっと古い作品ですが・・・
小池田先生らしいラブストーリーで、それからどうなるんだ!どうなるんだ!って読むのが止まらなくなりますwww
家政婦さんの新刊、美味しそうな料理が多すぎて、「あ~、これもあれも食べたい!!」となっちゃいますよねw
「聖☆高校生」、小池田先生の代表作というのに、実はまだ未読なんです。
結構昔から連載していた記憶がありますが、ついに完結されたんですね…!
折を見て、いつか一気読みしたいと思います[絵文字:e-267]
わー、「おかめ」のプロジェクトC、始動されましたか! いかがでした?
一日がかり(&一日寝かせた)のカレーって、どれだけ美味しいんだろう…とずっとあこがれてます。
私もいつか作ってみたいなあ(シチューも美味しそうですよね!)
単行本が発売されて何を作られるのかなー?カレーかな?
と思っていたらまさかのメキシカン!!じゅる。
私は本日、プロジェクトCを始動しましたよ。
ちなみに先生の豚肉辛口が好きです。
ところで同時発売だった『聖☆高校生』は読了済みでしょうか?
まだの場合はぜひ!!
何度か(…。)休載されつつも、ようやく完結された素晴らしい作品でした。
マンガ飯部分は少ないのですが、この間のブログで紹介された中村珍のように
読んでいて消耗し、大変いろいろと考えさせられる作品です。