年の瀬の恒例、宝島社さんの「このマンガがすごい!2011」に初参加させていただきました。「各界のマンガ好きが選ぶ」コーナーのオンナ編です。
最初に回答ジャンルをオトコ編・オンナ編から選べるシステムだったんですが、私は少年誌系の作品にうといので、オトコ編は選ぶ資格ないよなあ……というわけで、後者を選択しました(じゃあ女性誌は網羅して読んでんのか、と言われると土下座なのですが)。
滅多にない機会なので、好きな作品を遠慮なくプッシュさせていただきました。受賞した先生へのインタビューや、各種特集、ほかの選者の方々のコメントなど読み応えたっぷりなので、機会があればどうぞご覧ください。
ベスト20に入った作品、ノーチェックだったのもいくつかあるので読んでみたいな。 ついでなので、もしオトコ編を選んでたら推す予定だった5作品も。ご興味のある方だけ、以下どうぞ。
最初に回答ジャンルをオトコ編・オンナ編から選べるシステムだったんですが、私は少年誌系の作品にうといので、オトコ編は選ぶ資格ないよなあ……というわけで、後者を選択しました(じゃあ女性誌は網羅して読んでんのか、と言われると土下座なのですが)。
滅多にない機会なので、好きな作品を遠慮なくプッシュさせていただきました。受賞した先生へのインタビューや、各種特集、ほかの選者の方々のコメントなど読み応えたっぷりなので、機会があればどうぞご覧ください。
ベスト20に入った作品、ノーチェックだったのもいくつかあるので読んでみたいな。 ついでなので、もしオトコ編を選んでたら推す予定だった5作品も。ご興味のある方だけ、以下どうぞ。
選考基準の「2009年10月1日?2010年9月30日に単行本が発売された作品」しばりで。
順位つけようとしたけど無理でした…ので、順不同です。
レズビアンの女と、夫の殺害を依頼した女。二人のどん詰まりの逃避行は、ページを進めるたびに読み手のHPも削られていくようで、「すごい」という言葉を送るしかない漫画でした。
一時期単行本化が危ぶまれてたので、IKKIから無事出た時はほんとにうれしかったです。結末読むころには、魂抜かれてしまってるかも。
「イヌジニン」「妖怪研究家ヨシムラ」ですっかりファンになってしまった、室井先生。ファンタジー色の強い雑誌「fellows!」のなかで、異色をはなつバイオレンスな作品。「この世界で 暴力は有効に機能している」そんなモノローグが頭にこびりつく、乾いた世界に圧倒。同時期に出た、初期短編集の「海岸列車」も素晴らしかったです。
1~3巻までももちろん面白かったけど、4巻からの展開には燃えまくりでした。島田さんの真剣勝負のようなヒリヒリするシーンがある一方で、零が徐々に周囲とのつながりを深めていく描写にホッとしたり。冷酷さと温かさのバランスに、今後も泣いたり笑ったりさせられそうです。
「眼福」と言うのにふさわしい、緻密&美麗な絵は相変わらず。両家の激しい戦闘を経て、「嫁心」ついちゃったアミルの可愛さといったら。セリフのあるシーンよりも、絵だけで語られるシーンが特に印象的でした。そしてあの飾りパンは、いつか作りたい!(実はナン用スタンプはもう入手してたり…)
最終巻は“コワモテ”女・夏樹とフジの関係が、ついに決着。もう予想を裏切られまくりで、決して好みの展開じゃなかったけど、最後までしっかり読者を背後からブスブス刺してくだすった久保先生に感謝。ラストのフジ君の姿には拍手。
今年読んだグルメ系漫画のなかで、一番の衝撃。ガテンと料理がここまで相性いいなんて!w ページのなかに色んなボケが散りばめられてて、何度読んでも笑えてしまいます。料理がちゃんと美味しそうで、グルメ漫画として真面目な点も好感。続編&単行本化してほしいなあ。
あ、5作品のつもりが6作品になってしまった。 今年は新作だけでなく、「酒場ミモザ」「薫の秘話」「杯気分!肴姫」とか、好きな&読みたかった漫画の復刊も相次いで、嬉しい年でした。来年の目標は、とりあえず現状買ってる雑誌をもっと丁寧に読むこと(忙しいと好きな漫画だけつまみ読みして終わってしまうので、もったいないなあ…と)。
色々と不安になるニュースもありますが(わたしも陳情書、送ってみました…)、2011年も面白い漫画にたくさん出会えますように。
レズビアンの女と、夫の殺害を依頼した女。二人のどん詰まりの逃避行は、ページを進めるたびに読み手のHPも削られていくようで、「すごい」という言葉を送るしかない漫画でした。
一時期単行本化が危ぶまれてたので、IKKIから無事出た時はほんとにうれしかったです。結末読むころには、魂抜かれてしまってるかも。
「イヌジニン」「妖怪研究家ヨシムラ」ですっかりファンになってしまった、室井先生。ファンタジー色の強い雑誌「fellows!」のなかで、異色をはなつバイオレンスな作品。「この世界で 暴力は有効に機能している」そんなモノローグが頭にこびりつく、乾いた世界に圧倒。同時期に出た、初期短編集の「海岸列車」も素晴らしかったです。
1~3巻までももちろん面白かったけど、4巻からの展開には燃えまくりでした。島田さんの真剣勝負のようなヒリヒリするシーンがある一方で、零が徐々に周囲とのつながりを深めていく描写にホッとしたり。冷酷さと温かさのバランスに、今後も泣いたり笑ったりさせられそうです。
「眼福」と言うのにふさわしい、緻密&美麗な絵は相変わらず。両家の激しい戦闘を経て、「嫁心」ついちゃったアミルの可愛さといったら。セリフのあるシーンよりも、絵だけで語られるシーンが特に印象的でした。そしてあの飾りパンは、いつか作りたい!(実はナン用スタンプはもう入手してたり…)
最終巻は“コワモテ”女・夏樹とフジの関係が、ついに決着。もう予想を裏切られまくりで、決して好みの展開じゃなかったけど、最後までしっかり読者を背後からブスブス刺してくだすった久保先生に感謝。ラストのフジ君の姿には拍手。
今年読んだグルメ系漫画のなかで、一番の衝撃。ガテンと料理がここまで相性いいなんて!w ページのなかに色んなボケが散りばめられてて、何度読んでも笑えてしまいます。料理がちゃんと美味しそうで、グルメ漫画として真面目な点も好感。続編&単行本化してほしいなあ。
あ、5作品のつもりが6作品になってしまった。 今年は新作だけでなく、「酒場ミモザ」「薫の秘話」「杯気分!肴姫」とか、好きな&読みたかった漫画の復刊も相次いで、嬉しい年でした。来年の目標は、とりあえず現状買ってる雑誌をもっと丁寧に読むこと(忙しいと好きな漫画だけつまみ読みして終わってしまうので、もったいないなあ…と)。
色々と不安になるニュースもありますが(わたしも陳情書、送ってみました…)、2011年も面白い漫画にたくさん出会えますように。
コメント
コメント一覧 (14)
はじめまして、コメントありがとうございます!
家の戸棚の半分が、おいしい系漫画…! うわー、見に行きたいくらいですw
西村先生も有間先生も、グルメ漫画じゃないのに、食べ物がほんとに美味しそうですよね~。
そして「羣青」の話、振っていただいてありがとうございます!(食らいつきますw)
こちらも確かに、食事の描写が印象に残りますよね。
中巻のホカ弁をはさんでのケンカとか、何でこんなすごいシーン描けちゃうんだろう…!とおののきました。
どんな結末になるのか、ほんとに楽しみです。
前々から、ちょこちょこ拝見させて頂いてました。西村しのぶ有間しのぶ大好きなので……。
もちろんグルメ漫画も大好きで。家の戸棚の半分は食べ物おいしい系(非グルメ漫画ふくむ)になってます……。
さて、いまさら、こちらの記事にコメントさせて頂いたのは、「羣青」がすごく気になっているからです。好きとかでなく、本当に「すごい」漫画だと感じてます。
先日、中巻出ましたね。
ご飯のかきかたもやっぱりおいしそうで。
そしてどうしようもなく、どうしようもないおはなしで。
これからも、ブログ楽しみにしています。
はじめまして、コメントありがとうございます!
「このマンガがすごい」偶然見つけていただいて、恐縮ですm_ _m
「にがくて甘い」、実は挑戦してたりします!(まだ2品だけですが…)
http://umanga.blog8.fc2.com/?tag=%A4%CB%A4%AC%A4%AF%A4%C6%A4%A2%A4%DE%A4%A4
絵もかわいいし、ストーリーも毎回いいですよね(マキのおとーさんが好きですw)。
先日買ったら見覚えのある名前があってびっくりしましたw
最近ハマってるこれ→http://goo.gl/JrBGA
もできればつくって欲しいなとか思ってます(^^)
この時期は、ほかにも色んな雑誌やメディアで漫画ランキングが発表されますが、どれも気になってしまいますよね! ちょっとしたお祭り感というか……。
家政婦さんシリーズ、新刊の「ピリ辛の家政婦さん」も、料理ネタ抜きにしてもすごく面白かったので、こちらも機会があればぜひ[絵文字:i-237]
「愛しのアイリーン」、実は初めて読む新井英樹先生作品だったのですが、夕飯の支度の前にちょっとだけ読むつもりが、時間も忘れて一気に読んでしまいました……!
「宮本から君へ」「ワールドイズマイン」「キーチ!!」も揃えなくては……と決意したほど、衝撃の面白さでした(新井先生がお好きなら、「羣青」もオススメできます!)。
すごい。これはぜひチェックしなければ……♪
羣青 は私も読んだことがありませんでしたが、面白そう。
今年読んだ(発売年月は関係無しに)ベスト10を考えてるんですが、
umebonさんのブログで気になって買った、小池田マヤ先生の“放浪の家政婦さん”は、大当たりでした!ありがとうございます~~。
なにげに、
>漫画飯は関係ないけど最近面白かった漫画
に、“愛しのアイリーン”が入ってて嬉しかったです。
誰にでもは薦められないけど、新井英樹の魅力?炸裂の漫画だと思います。
「乙嫁語り」は後書き読んでも、森先生がほんとに好きで描いてるのが伝わってきて、読んでるこちらも嬉しくなってしまいますよね!
今年はやっと「エマ」も読んでみたのですが、これもヴィクトリア文化への愛がたっぷりで楽しかったです。
飾りパン、いつできるのか(ほんとに出来るのか…)わかりませんが、気長にお待ち下さい~。
はい、ほんとに独断と偏見で選びましたw(書いてから本棚見直して、「あ!あの作品もあったのに…」とちょっと後悔してますorz)
漫画はほんと、置き場所に頭悩みますよね~。
特にパートナーさんと暮らしてると、遠慮もあるし…。
かといって、今話題の電子化(自炊?)に切り替える勇気は、なかなか沸かなかったり…。
岸寅次郎さんの「i.d.」、知らなかったのですが、調べてみたら面白そう!
立ち直れないくらい重い漫画好きなので(M気質でしょうかw)、見つけたら読んでみたいです[絵文字:e-267]
自分だけだと、出会える漫画も限られてしまうので、面白い作品教えていただけるとすごくうれしいです。
「羣青」「3月のライオン」もオススメなので、機会があればぜひ!
はじめまして、コメントありがとうございます!
乙嫁語りのパン、材料はほぼ揃ったのですが、作り方をまだ調べ切れておらず、いつになるかわかりませんが、気長にお待ちいただければ!
パン作りはよく失敗してしまうので、ちょっと不安です^^;
はじめまして、コメントありがとうございます!
オンナ編、ほんとに好きな作品で選ばせていただいたのですが、そのなかのいくつかトップ20に入ってて嬉しかったです^^
こちらのコメント欄などで教えていただいた作品もたくさんあって、私自身もブログ始めてないとここまで漫画読んでなかったかもしれません(昔は、今よりもっと読む作品の幅が狭かったので…)。
取り上げた料理だけでなく、作品自体にも興味を持っていただけると、ブログ冥利につきます。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします!
乙嫁はとにかく装飾の細かい部分にまで、丁寧に書き込まれてて、すごいなーと思います。
飾りパンができるのを、楽しみにしていますー。
umebonさんの独断と偏見?による今年の好きな漫画ですねw
(言葉が悪かったら申し訳ありませんm(__)m)
今回は料理から離れてますが、このブログは元々マンガを元にして作ってらっしゃるのだから、今回の記事もこれはこれでいいですね☆
umebonさんが選んだ作品の中で読んだ事のある(持っている)のは『乙嫁語り』と『モテキ』しかない。。。
『3月のライオン』はまさに今!一番注目されてて、私もいいなあと思っている作品なのですが、私、自分で選んだマンガは殆ど相方には内緒にしているのと、これ以上集めたらもう置き場所がない・・・という理由で購入を躊躇っている作品です。
読んだ事のない作品の中で他に気になった作品は『羣青』ですね。
かなり重たい内容みたいですが・・・
これと感じがちょっと似たような作品で岸寅次郎さん作の『i.d.』と言う漫画も面白いです。
ズシリと重くて一度読んだらずっと心に引っかかるような作品でした。
まだ1巻しか出てないですが、よかったらお手にとって見て下さい。
つい漫画について語ってしまい、また長文になってしまいましたΣ(ノ´∀`*)
ではでは☆
いつも楽しく読ませてもらってます。
乙嫁語りの飾りパンがアップされるのを楽しみにしてます。
オンナ編もどんな作品がランク入りしてるのか気になります。
お料理もおいしそうでいつも楽しみにしていますが、ここで紹介されて初めて触れるマンガも面白いものが多く、読むのが日課になってます(笑
これからも素晴らしいマンガ飯を期待しています。