この導入部分だけで、グッと心をわしづかみにされたのが、青木健生先生(原作)、井上元伸先生(作画)の「バッカス」。「たった一杯のカクテルで 戦争を止めた男がいる」
テンガロンハットとマッチョな体が特徴の謎のバーテンダー“バッカス”が、各地をさすらいながらカクテルで悩みや事件を解決するグルメ(?)漫画です。
※【コマ・セリフ引用】「バッカス」(青木健生/井上元伸/日本文芸社)より
バッカスはやたらと脱ぐし、お色気シーン多いし、カクテル作るシーンはド派手だし、ひとことで言うと「……濃い!」のですが、これが面白い(他の作品で例えるのはちょっとアレですが、「ジョジョ」+「ドカコック」、というとわかりやすいでしょうか)。
セリフの一つ一つもイカしてて、いい意味でケレン味のあるセンスに痺れます。
今回作ってみたのは、ご紹介した冒頭シーンに登場する「フレンチ75」。中東の某国で、犬猿の中のハマダ王子とガリエダ将軍が衝突。互いに銃口を向けて一触即発の状態に陥りますが、ここでバッカスが二人にふるまったのがこのカクテル。
ジンとレモンジュースとシュガーをシェイクしたものに、シャンパンを注いだ「爽快な一杯」。ジンはかつて解熱剤として飲まれていたこともあり、これで頭を冷やせ、というメッセージも込められてます。
バッカスの思惑どおり、このカクテルで二人は和解。冒頭のセリフにつながる、というわけです。巻中のエッセイにレシピも載ってるので、参考にして作ってみることに。
材料:
・ドライジン
・レモンジュース
・シュガーシロップ
・シャンパン
シャンパンといっても、今回はお安いスプマンテですが……。
グラスは、コリンズグラス(細長い円筒形のグラス)を使います。これは炭酸・発泡系のカクテルに向いてるらしい。 あと、ずっと欲しかったあこがれのカクテルシェイカーとメジャーカップも揃えてみました。これがあるとなんかテンション上がりますね。
作り方: 氷をたっぷり入れて、グラスを冷やします(底にたまった水は捨てる)。
ジンとレモンジュース、シュガーシロップをシェイカーに入れます。
いよいよ振ります。完全にシロウトなので、手つきが心もとないですがご容赦を。
シェイカーのフタがちゃんとしまってなかったのか、途中でこぼれかけたりして焦りました。マチャアキやトム・クルーズみたいな、アクロバティックなシェイクは夢のまた夢のようです……。
よくシェイクしたら、氷の入ったグラスに注ぎます。
その上から、冷やしたシャンパンを注ぎ、グラスの底から1回だけ軽く混ぜます。 これで完成。グラスから、爽やかな香りがします。
飲んだ感想:
シャンパンとジンの香りにレモンジュースの酸味が加わって、ほんとに爽やかな味。飲みやすいけど甘ったるくはなく、キリっと辛口で後味はほろ苦く、大人の発泡カクテルという感じでした。
食事はもちろん、食前食後にも楽しめそう。ただ、度数は意外と高めなのでご注意を。 ジンをウイスキーやブランデーに変えた、別種のカクテルもあるみたいで、これも作ってみたいなー。
Lucky Style Japan
コメント
コメント一覧 (6)
このグラス、確かコンビニでどこかのメーカーのビール買った時に、おまけで付いてきたやつなんですw
(なるべく食器増やさないようにしてるのに、こういうオマケには弱くてつい買ってしまいます…)
最近はノベルティでも、かわいいデザインが多くてありがたいですね[絵文字:i-189]
グラスが可愛い!今探しているグラスの雰囲気に近い>変な日本語。
私もQさんはいけるクチだと勝手に思ってたのですが、まさかの下戸さんだったとは!
いや、でも二日酔いや記憶喪失とか、お酒トラブルとは無縁のままでいいですよ、きっと…。
キングスレイ・エイミスの『酒について』、調べたら目次が出てきましたが、読むだけでお酒が飲みたくなりそうw 機会があったら読んでみたいです!(吉行淳之介さんの訳なんですね)
「底抜け大学教授」のカクテルの動画も、見つけました!
英語なのでセリフの半分もわからなかったけど、滅茶苦茶なカクテルということはわかりましたw
でもこの映画、面白そうですね。
しかし飲めないのにお酒カルチャーに詳しすぎるQさん…すごい!w
>にがくてあまい
ほんとだ、いい匂いが……! これも作ってみたいなあ。
しかしベジタリアンの料理も、バリエーションがたくさんあって奥が深いですね。
あの例えでわかっていただけて、ウレシイですw
確かにシーザーもそっち系ですね! 破天荒系のグルメ漫画は、なぜか惹かれてしまう…。
「BARレモンンハート」、数話だけしか読んだことないのですが、大人のお酒漫画って感じでいいですね。全部読むとお酒のウンチクが増えそう!
カクテルの味ですが、確かにジンリッキーっぽいかも!
ソーダ水がシャンパンにかわる分、ちょっとバブリーな味になりますw
今度はスプマンテじゃなくて、本物のシャンパンで作ってみたいですTT
マンガ喫茶にあるかなー。
だがしかし、だがしかし!私はパッチテストで証明されてる下戸。許容量はビールコップに半分。
よく体型から『Qさん、生中いつも10杯くらいイケるんでしょ?』なんて言われますけど
人 を 見 か け で 判 断 し て は い け な い !( 血 涙 )
呑めない事で人生損してるですよぅ。あーハシゴ酒と二日酔いと迎え酒したい。グランパスイレ
ブンみたいにビールを浴びたい。でも過去にそれで何度生死の間を彷徨った事か...
酒のウンチクに関しては古い本ですがキングスレイ・エイミスの『酒について』がお勧め。
ハードカバー、文庫版共ネットオークションで入手可能です。
でも忘れられないカクテルレシピといえばジェリー・ルイスの映画『底抜け大学教授』に出てきた
Alaskan Polar Bear Heater(日本語訳ホットボイラー)。そのレシピは...
『まずウオッカを入れる。次にラム。ビターを少々。それにプラスビネガー...』
バーテンの『これ水虫に付けるんですか?』との問いにキレて文句を言った後
『ベルモットワンショット。同じくジン。ブランデーちょっぴり。レモンピール。オレンジ
ピール。チェリー。ラストにウイスキーだ。それをよーく混ぜて背の高いグラスに注ぐ』
これほとんどマンガ酒、否、マンガカクテルです。『The Nutty Professor cocktail』で検索したら動画で見れますよ。
ps
『にがくてあまい』のネット版最新話から何やらいいニオイが...
あと、umebonさんがちょっと前に取り上げた『スペースシェフシーザー』もそっち系のジャンルに入るかもと思いましたwww
まァとにかく、濃いいマンガだと言う事ですね☆
お酒のマンガも私も勿論好きですが、この『バッカス』とは対照的な雰囲気のお酒を取り扱った漫画、『BAR レモンハート』も面白くてお勧めです。
ウイスキー系の洋酒をよく取り扱っててカクテルはちょっと少ないですが。
たぶんumebonさんの事だからご存じだと思います☆
今更ながら本題w
サッパリした感じのカクテルで美味しそうですね。
味はジンリッキーっぽい感じかな?
一度飲んでみたいですね☆