ビール一辺倒だった夏から秋になると、何となく呑み心がワイン方面にシフトします。
といっても私は全く詳しくないので、その辺の店で目に付いた手頃な値段のものを「ジャケ買い」して、適当に飲むだけなんですが……(たまに気に入ったのがあっても、銘柄を忘れるので二度と出会えない)。
チーズも同じ理由で、適当に買って食べるけどそのままほったらかしで、いつまで経っても詳しくなりません。
そんなとき本屋で見つけたのが、「チーズの時間」というチーズ専門のマンガ。いやー、料理マンガは細分化してますが、こんなのもあるとは知りませんでした。
※【コマ引用】「チーズの時間」(山口よしのぶ/花形玲/芳文社)1巻より
“チーズ鑑評騎士”(実在する協会のようです)の称号を得た、フランス育ちの日本人・亜氷見レミ。誰もが振り返る美人だけど、頭の中はフロマージュ(チーズ)のことでいっぱい。
両親の故郷でチーズ文化を広めたいと、来日してチーズショップを開くことから、物語は始まります。
料理マンガらしくウンチクあり、おいしそうな料理ありでなかなか楽しい内容なんですが、何よりレミたんのチーズの食べっぷりが気持ちよすぎます。
第一話のロックフォールチーズとか、明らかにクセがありそうなものでも、「おいしーっ」となんかおにぎりのような感覚でムシャムシャ食べてます(上図)。
日本人がぬか漬けの1本食いとか全然平気なように、チーズ文化の国の人はこんなみんなこんな感じなのかな……。カビ系チーズはチビチビとみみっちくしか食べられない私は、ちょっと羨ましい。
さて今回は、第二話に登場するチーズから作ってみます。 信用金庫に勤める男女二人の恋をサポートするために、レミが選んだ食材は、イタリアで“チーズの王様”と称される「パルミジャーノ・レッジャーノ」。
その製法から1日に1個しか出来ず(ただし巨大サイズ)、熟成に時間も必要なことから、イタリアの銀行ではこれを担保にお金を借りられるほどの存在らしい。
パスタに削り入れると本格的な味になるし、日本のスーパーのチーズコーナーでも比較的手に入りやすいのがうれしい。
※【コマ引用】「チーズの時間」(山口よしのぶ/花形玲/芳文社)1巻より
作中では、このチーズを使ったちょっと珍しい料理が紹介されてました。砕いたパルミジャーノ・レッジャーノを、バルサミコ酢にラズベリージャムを加えたものに浮かべた一品。おつまみのような、デザートのような見た目で、どんな味なのか激しく気になってました。
材料:
パルミジャーノ・レッジャーノのは、パスタ用に買ってた大きいブロックがまだ家に残ってるんですが、新鮮なほうがいいかも……と、ミニサイズのものをあらたに買いました。 あとは、バルサミコ酢とラズベリージャム。
ラズベリージャムは、生or冷凍のラズベリーがあればイチから作った方が、色がキレイに仕上がるかも。今回は手軽に、市販のジャムで作ります。 バルサミコ酢との配分はお好みですが、私は酢1:ジャム4、くらいで混ぜました。
チーズは包丁の背などで一口程度に砕きます。 器にジャムを入れ、砕いたチーズを浮かべたら完成。
チーズにジャムを絡めつついただきます。お供は、やっぱり赤ワインがいいのかな。
食べた感想:
パルミジャーノのしょっぱさと、バルサミコとラズベリーのフルーティな甘酸っぱさは、思った以上に相性いいです。ワインが止まらん味。
考えてみれば、もともとパルミジャーノとフルーツ(いちじくとか)は、生ハムも加えてつまみによく出てくるし、こういうちょっとデザート風にしたパターンもアリなのかもしれないですね。
簡単に出来るので、「もう1品」というときでも、食後のデザートにもおすすめです。
コメント
コメント一覧 (8)
はじめまして、コメントありがとうございます!
バルサミコは煮きって使うとは知りませんでした[絵文字:e-451]
そのままだとちょっと酸味が強い印象だったので、ぜひ試してみようと思います。
アドバイスいただき、感謝ですm_ _m
「チーズの時間」、美味しそうなチーズ料理がたくさん載ってて、チーズ好きにはおすすめなので、機会があれば、ぜひご一読ください!
食材をこれだけ限定しても、漫画が一作品できちゃうってすごいですよね~。
今後、どんな料理漫画が出てくるんだろう・・・と期待しちゃいますw
この漫画読むと、チーズはほんとに独立した「文化」なんだなー、と実感しちゃいました。
公式サイト、ご覧いただいてありがとうございます!
クールでもキュートでもなく、ぬぼーっとした顔でお恥ずかしい限り・・・。
縄の味噌汁、どんな作品に描かれてたのか気になります!
思い出したら、こっそり教えてくださいw
こちらこそ、楽しい&うれしいコメントいただいて、とっても励みになっています[絵文字:e-420]
応援していただくに値する記事が書けるよう、長く続けていければと思ってるので、今後もぜひお付き合いください!
ふたたびのコメント&テレビご覧いただいてありがとうございます!
歴史好きのだんな様に、楽しんでいただけてよかったですw
私は実はあまり詳しくなかったので、色々調べてて勉強になりました[絵文字:i-189]
乙嫁のパンも、色々本とか調べてるとこなので、いずれ再現できればと思ってます。
パルミジャーノの器でパスタとかリゾット作ってくれる店、私も大好きです!
あの器ごと持って帰りたい・・・!とか思っちゃいますよねw
ご覧いただいてありがとうございます!
岩手は初めてだったんですが、日帰りで観光する時間がなかったので、また再訪したいです[絵文字:e-446]
縄のない方、私もびっくりでした!
教えていただいた先生は、おしゃべりしつつスルスルと息でもするように編まれるので(仕上がりも美しい!)、さらにびっくりでした。
チーズとベリー、確かに相性いいですよね~。
そういえば、チーズケーキの上にかかってるソースは大抵ベリー系だし・・・。
秋はなぜかワイン飲みたくなりますね!冬は甘口のホットワインも大好きです。
まだ購入までには至らないですが☆
チーズだけがテーマのマンガも奥が深そうですね。
チーズの種類は本当に世界中にたくさんありますしね。(主にヨーロッパですが)
あそうそう。
先日の『マンガ料理熱中人』、テレビでは見れなかったのでHPで熱中人のコーナー拝見いたしました。
クールな雰囲気の方なのかなと想像していたのですが、意外とキュートな雰囲気ですね(*´ω`)
縄のお味噌は私も小さい頃何かの本で拝見した事があります。
あれは何のマンガでしたっけ?もう忘れてしまいましたΣ(ノ´∀`*)
改めてになりますが、これからもまた時間と経費(書物と材料費)の許す限り、このブログを続けていってくださいませ。
勿論私もずっと応援していきます☆
歴史好きの旦那が食いついてました(笑)
お優しいご主人ですね♥
乙嫁物語のパン、私も気になってます。
UPを楽しみにしています。
パルミジャーノ、美味しいですよね…
塊チーズにパスタを直接投入するのを、お店でやってもらうのが大好きです。
岩手までの出張?お疲れ様でした。
荒縄ってああやってよるんですね。
今後のさらなるご活躍も楽しみにしております。
チーズとベリー系って(色味的には不思議な感じがしますが)
合うんですよね。
ワイン飲みたくなってきました。