東海林さだお 銀鉄丼
以前に東海林さだお先生の「銀火丼」を作りましたが、今回は「銀丼」。

鉄火丼よりウマい、という意味をこめてつけられた「銀火丼」は、マグロのかわりにカツオを使った漬け丼でした。「銀鉄丼」は、東海林先生が以来「構想二十二年、総製作費四九五円」をかけてバージョンアップさせたもの。

その名のとおり、銀=カツオ、鉄=マグロ、を一挙搭載した、なんだかゴージャスな印象の丼です。

確かに色んな海鮮丼はあれど、同じ赤身のカツオとマグロをかけあわせた丼って、これまでなかったですよね。使われる薬味も、シソに生姜、海苔、ゴマ、ワサビと総動員。ここまでくるとちょっと無秩序な組み合わせにも見えますが、果たしてどんな味になるのか。


マグロ カツオ 
作り方:
1.マグロの刺身(特売で安かったので、贅沢に中トロ!!)は薄切りにし、カツオの刺身は粗めのアジのたたき状にします。 

マグロを漬ける カツオを漬ける 
2.それぞれの刺身を、酒・みりんを加えた醤油に2~3分漬け込みます。

カツオを敷き詰める 紫蘇、生姜

マグロを敷き詰める 
3.丼に温かいご飯を盛り、漬けたカツオを薄く敷き、針ショウガを散らします。

さらに細かく切ったシソを散らし、その上にマグロを鉄火丼風に並べます(醤油はビタビタの状態でOK)。 刻み海苔、白ゴマ、ワサビをのせて完成。 

食べるときは、東海林先生おなじみの「垂直掘削方式」で。 

東海林さだお 銀鉄丼 
食べた感想: 
マグロとカツオの組み合わせは、予想以上にまっったく違和感なし。「変わった取り合わせ」という前提も忘れるほど、すごく自然な味です(やっぱ赤身同士だからかなー)。

熱々のご飯の上に敷いたカツオは、半生状態になってちょっとタタキっぽくなり、その上のひんやりしたマグロと一緒に食べると、なかなか美味しい。薬味も、ワサビにショウガにシソ……と節操ないのに、一緒に食べるとこれも意外なほどよく合いました。 

邪道と先生に怒られそうだけど、最後に韓国風&手こね寿司風(?)に、ごま油を少したらして混ぜて食べてもなかなかいける。 普通の鉄火丼よりちょっと贅沢気分が味わえて、おすすめです。


ゴハンの丸かじり (文春文庫)
東海林 さだお
文藝春秋
2006-02-10


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