
先日母親が上京してうちに泊まったとき、本棚の漫画を色々読んでたんですが、この「パスタの王国」が一番気に入ったよう(あと「きのう何食べた?」も)。普段漫画読まない人も、料理モノだととっつきやすいのかなー。

※【コマ引用】:「パスタの王国」(中祥人/日本文芸社)より
さて、季節モノのメニューも多い「パスタの王国」ですが、この「キタッラの高原キャベツ恵味パスタ」は夏らしい素材をいかしたパスタ。
嬬恋高原の朝摘みキャベツに、同じく嬬恋産のトウモロコシ「恵味(めぐみ)」を使い、「キタッラ」という特殊な製法のパスタにあえたもの。

※【コマ引用】:「パスタの王国」(中祥人/日本文芸社)より
キタッラはイタリア語で「ギター」の意味で、その名の通りギターのような細い弦の上にパスタ生地をのせて麺を作る道具(上図)。
イタリア最古のパスタマシン、とも言われてるそう。この道具で作ったパスタは断面が正方形になって、ソースに絡みやすくなり、モチモチした食感が楽しめるとか。
さすがにこの道具を購入するワケにはいかんので、生パスタを扱ってるお店を探して手に入れました。


これがそのキタッラの生パスタ。断面が確かに四角い! 表面もギザギザしていて、ソースによく絡みそうです。


そのほかの材料。嬬恋産のキャベツと恵味、通販で買うしかないかなー、と思ってたら、ちょうど近所の青果店で売られてて助かった(キャホー)。
トウモロコシの「恵味」。生でも食べられて、フルーツのように甘いのが特徴の品種らしいです。
皮をむいてヒゲをとり、粒を手でむしるか、包丁で削いで取り分けます。
生のまま試しに味見してみたら、ほんとに糖度が高くてビックリ。ヘタな果物より、全然甘い。最近は、ほかにも甘い品種が色々出てるので、手に入れにくい場合は代用していいかも。

高原キャベツは外側から葉を一枚一枚はがして、芯の部分をカットし、冷水につけてシャキっとさせておきます。


恵味の粒とオリーブオイル、アンチョビ、唐辛子のみじん切り、コショウをボウルに入れ、よく混ぜてソースを作ります。
茹でたキタッラをボウルに入れ、ソースとよく絡めます。 皿の上に水気を切ったキャベツの葉を2~3枚重ね、中央にパスタを盛りつけて完成。

「キャベツ畑のなかのきらめくコーンジュエル」とか、頭の沸いたメニュー名をつけたくなるメルヘンなビジュアルですな。

食べた感想:
生キタッラは、ほんとにモッチモチ! 普段食べてるパスタと比べると、まるで半分うどんとか中華麺のような食感です。
味付けはシンプルなアンチョビ風味ですが、麺の粗い表面によく馴染んでしっかりソースの味がします(普通のパスタ版も試しに作ってみたんですが、こっちはやはりソースにあまり絡まずイマイチ)。
キャベツは最後に残ったソースをつけて食べるもよし、途中で適当にちぎりながらパスタとあえて食べてもよし。
唐辛子の辛みとコーンの甘さの相性もよく、夏野菜のフレッシュさを楽しめるパスタでした。
コメント
コメント一覧 (2)
レシピだけである程度味を想像できちゃう(バーチャル調理!)って、さすがです[絵文字:i-189]
でもマンガの料理って確かに、想像を超えるようなメニューが多いかもしれないですねw
私もこれは読んだとき「どんな味になるんだろう」と、予想もつきませんでした……。
味は決してイロモノ系ではなく、普通に美味しいパスタになったので、機会があればぜひ!
そして「世界一美味しいミートソースのお店」との再会、おめでとうございます[絵文字:i-237]
移転したお店とまた出会えることって、そうそうないですもんね。
なんか私まで感動してしまいましたw
生パスタに濃厚なミートソース、聞くだけで美味しそうです[絵文字:e-267]
私はレシピを見て頭の中でバーチャル調理し、その時点である程度の味は想像が付くんですが、今回のこのトウモロコシとパスタの組み合わせは想像を超えてて頭の中では再現ができません。
明日にでも早速スパゲッティーで作ってみます。
ところで聞いて下さい!先日語った『世界で一番旨いミートソース』の店を再発見する事ができました!
数年前から検索しても見つからず、カーナビには同名他店(カナや漢字が違っていた)しか入っておらず、先日コメントした後にもう一度検索したら店のHPがヒット。
早速伺ったところ6年前に郊外から中心街に移転し、HPはごく最近作ったとの事。店はカウンターだけのかなり狭い店舗となりましたが味は昔のまま、コシのある生パスタ(スパゲッティーとフェットチーネ)に濃厚なミートソースを和えた一皿はこの6年間どうしても再現できなかった至極の味でした。