小松菜のソースのリングイネ

六本木から横浜の新店舗「レガーレ」に舞台を移し、第二部に突入した「バンビ~ノ!SECONDO」。

頼りになる鉄幹シェフやヨナさんなどベテラン勢がいない環境で、若手スタッフたちが壁にブチ当たってもがく様子は、やっぱり面白い! 

「バンビ~ノ!SECONDO」1巻より
※【コマ引用】:「バンビ~ノ!SECONDO」(せきやてつじ/小学館)1巻より

どこかで読んだせきや先生のインタビューで「厨房版『ER』を目指した」という言葉がありましたが、秒単位の戦いが繰り広げられる厨房(↑コマ)は、まさに医療現場にも負けないプロの真剣勝負の場、という感じで、読む度にゾクゾクするシーンです。

「バンビ~ノ!SECONDO」1巻より
※【コマ引用】:「バンビ~ノ!SECONDO」(せきやてつじ/小学館)1巻より

オープン初日にやってきた客の一人が、常連・野上会長。アパレル会社のカリスマ経営者で、ホール修行時代のバンビを徹底的にしごき、成長を見守ってきた女性です。

パスタ場のチーフに出世したバンビが、この日彼女のために特別に作ったのが、「さいまき海老とホワイトアスパラガス、小松菜のソースのリングイネ」。

バンビが最初に野上会長のオーダーを取り付けたのも確かエビのパスタだったから、好物なのかもしれないですね。


小松菜 
作り方: 小松菜は塩ゆでした後、ざく切りにします。

フードプロセッサー ピューレ 
フードプロセッサーに小松菜を入れ、白ワインとオリーブオイル、野菜のブロードと一緒に攪拌してピューレ状にします。小松菜がなめらかな状態になるまで、結構時間がかかりました。

下ごしらえ 
トマトはキューブ状にカットし、ホワイトアスパラは皮をむいてさっと茹で、蛇の目状にスライスします。 

さいまき海老は車海老の子供のことらしいですが、あいにく手に入らず普通の海老で代用。カラと尻尾をむき、背わたを取って下処理しておきます。

炒める 
海老はフライパンでさっと焼き、アスパラも投入して軽く炒めておきます。

ピューレを火に リングイネ 
小松菜のピューレを火にかけ、その間にリングイネ(楕円形の切り口をしたロングパスタ)を固めに茹で上げます。

あえる 「バンビ~ノ!SECONDO」1巻より 
※【コマ引用】:「バンビ~ノ!SECONDO」(せきやてつじ/小学館)1巻より 

茹でたリングイネをピューレに投入し、エメラルドグリーンに色づくまでよく絡めます。仕上げにバター、パルミジャーノチーズ、塩コショウで味を調えます。 

海老、アスパラ、トマトを盛りつけ、乾燥バジルを少々散らして完成。

小松菜のソースのリングイネ 
食べた感想: 
ジェノベーゼに似た鮮やかなグリーンは、見た目だけで食欲をそそります。

小松菜のソースは、バンビが狙ったとおり春らしい風味。青臭くなりがちなところを、パルミジャーノや白ワインが抑えている印象。

リングイネは、通常のロングパスタに比べてソースが絡みやすい特徴があるらしいです。そのおかげか、ソースはわりとさっぱりしてるのに、最後まで飽きずに食べられます。

海老やアスパラ、トマトは彩りもいいし、小松菜の味を邪魔しない具になってるなー、と思いました。 

下積み時代を経て、やっとパスタ場に昇格したバンビの今後の料理にも期待したいです(最新4巻は、謎の老人を捜して終わるRPG状態でしたが……展開爆発しそうな次巻が待ち遠しい)。



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