最近フィールヤングで短期連載も始まった、小池田マヤ先生の「放浪の家政婦さん」。
家政婦・里の豪快なキャラと、それにギャップのある(?)丁寧な家仕事ぶりを見てると、「ああ、きちんと暮らしたい……」と反省してしまう私。
今回は「日用の糧」のエピソードに登場する、「冷たいムギ茶がゆの焼き塩サバのせ」を作ってみました。
※【コマ引用】「放浪の家政婦さん」(小池田マヤ/祥伝社)より
このエピソードは、美味しそうな料理や食器がこれでもか!というくらい登場するので、特にお気に入り(「ポレンタ」ってどんな料理だろう。食べてみたい~)。
冷たいムギ茶がゆは、すれ違う夫婦の仲を取り持った里が、去る前に作り置いた昼食。
このエピソードで一番印象に残ったのは、家事は義務でも仕事でもなく「つまらない毎日を生きる力をつけるもの」、という言葉。
確かにそう。美味しいご飯を食べて、清潔な衣類に袖を通して、居心地のいい部屋に暮らす。人にやってもらっていると、それが「当たり前」で、意識もしないけど……。自分でやろうとすると、なんて大変で終わりがなくて、でも大切なことなんだろう。
と、上京する前は親に頼りきりだった自分を振り返りつつ思いましたorz
作中には、そんな気取りのない「日用の糧」といえる料理がたくさん出てきますが、最後に作ったこの茶がゆも、そのひとつといえるかも。
作り方:
特にレシピは載ってないので、奈良の茶がゆの作り方を参考に再現してみます。 鍋に米の8倍~10倍の水を入れて沸かし、麦茶パックを入れて色づくまで煮出します。
洗った米を入れ、沸騰したらフタをし、鍋底に米がつかないように時々かきまぜつつ、弱火で20分ほど煮ます。最後に、塩少々と醤油少々で薄く味付け。
粗熱がとれたら冷蔵庫に移し、冷やして完成。さらっと仕上げるつもりが、火を止めた後も米が水分を吸うので、結構もったりしたお粥になっちゃいました。 冷たい粥の上に、焼いた塩サバをのせて出来上がり。
食べた感想:
キンキンに冷え、トロトロになった粥はほんのり香ばしい麦茶の風味。
これに熱々の焼きたてのサバをあわせると、激ウマです! 食欲のない夏の朝でも、スルスル食べられました。
サバ以外に、塩鮭でも合うかも。 茶がゆの本場・奈良だと、ほうじ茶なんかも使うらしいので、お茶や魚の組み合わせをアレンジしつつ、楽しめるメニューになりそうです。
コメント
コメント一覧 (10)
はじめまして、コメントありがとうございます!
なるほど、氷水で冷やすとドロドロになりにくいんですね~。
雑炊もお粥も、さらっとした方が好みなので、ぜひ参考にさせていただきます!
今年の夏は、ほんとに猛暑でしたね@_@
(「今年の漢字」が「暑」だったのは、思わず「そのまんまや!」と突っ込んでしまいましたが…)
私も来年の夏の、定番にしたいと思います[絵文字:e-267]
うろうろしてたらたどり着いたコチラ。
冷やし粥を作るときは氷水で冷やすとサラッとしやすいです^^
私もこの夏あまりの暑さによく冷やし粥を作っていたので。
この時期は寒いので暖かくなったらまた作ってみたいです。
はじめまして、コメントありがとうございます!
マイナーな作品でも、いつか同じ趣味の方が見つけてくれるかも・・・と淡い期待で載せてたので、そうおっしゃっていただけるとうれしいです[絵文字:e-267]
この茶粥、私はてっきり作中のセリフから、普通の麦茶粥だと思ってたんですが、あとがき見ると確かに豆茶と書かれてますね!
コメントで教えていただかなければ、気づかずスルーしてましたorz
次作るときは、ぜひハブ茶を手に入れてチャレンジしてみようと思います。
情報ありがとうございました!
相当趣味が似ているのか、大好きなマイナーどころのマンガのレシピ満載で楽しんでおります。
いきなりですが、この豆茶がゆ、放浪の家政婦さんを読んですぐに私もすぐ調べてみました。
豆茶というのは山口県の方でのまれているお茶のようで、ハブ茶、ハブ草茶とも言うようです。小池田先生は山口県のご出身ですので、使われているお茶はこちらだと思いますよ。
今年の夏に何度かこれにもチャレンジしようかと思ったのですが、ハブ茶を手に入れる機会に恵まれず。。。
もしご機会がりましたらぜひハブ茶でも作ってみてください。
はじめまして、コメントありがとうございます!
ポレンタ、イタリア料理だったんですねー!さらにブラジルでも、一般的な料理と知ってびっくりです(ayaさんのブラジル料理の説明を読むだけで、よだれが…!)。
煮込み料理と一緒に食べるってことは、マッシュポテトやクスクスみたいな、付け合わせ的な感じなんでしょうか?
「放浪の家政婦さん」のなかでは、「ローストポレンタのフィッシュクリームサンド」という料理名で登場してました。画像検索してみたところ、見た目は↓こんな感じに近いかも?
http://cookstreet.com/Blog/wp-content/uploads/2009/06/polenta.jpg
「固めに練ってオーブンで焼く」みたいな説明があったので、ayaさんのご説明のとおり粉を練って、それをさらに焼くっぽいですね~。
…なんか調べてたらすごく食べたくなってきたので、いずれチャレンジしてみたいですw[絵文字:i-189]
貴重な情報いただけて、感謝です!
湯漬けって、お茶漬けみたいなもののことでしょうか?(む、無知でスミマセン...)
食感はほんとにお粥で、しっかりお茶の味がする、みたいな感じでした[絵文字:v-365]
食べたときに「味噌も合うかもな~」と思ったので、実際、豚味噌もイケるかもしれません[絵文字:i-189]
そぼろの肉味噌みたいなものも、合うかもしれませんね~。
ベースの茶粥がさっぱりして美味しいので、ほんとに色々試したくなっちゃいます!
「放浪の家政婦さん」を読んでいないので自信がないのですが、ポレンタは、トウモロコシの粉を練ったブラジル(もしかしたら南米全体にあるのかもしれません)料理です。単体ではそれほど美味しくなく、ご飯とポレンタとハバーダ(牛テールのトマト煮)、アグリオン(日本語のクレソンなのですが、ブラジルのクレソンは野性的でほうれん草よりも太くて大きいです)の煮込みなど、とにかく脂っこい料理と一緒に食べて楽しむようなメニューです。
と、投稿する前にwikipediaで確認したらイタリア料理のジャンルなのですね…。でも、ブラジルに住んでいた人間としては今でもブラジルでは人気ありますよ!と主張したいです。日本国内でも都内やブラジル人が多く住んでいるエリアでは、けっこう食べられるメニューです。
これからも、更新を楽しみにしてます!
付け合わせに塩サバも良いですが、他にはどんな物が良いでしょう?
夏の気候に合わせてサッパリした味わいの食べ物・・・
今ふと思いついたのが豚味噌。コッテリしすぎでしょうかΣ(ノ´∀`*)
ほうじ茶も良さそうですね☆
こちらこそ、ご覧いただいてありがとうございます!
麦茶がゆ、ユズキさんも気になっておられましたか[絵文字:i-189]
去年の秋頃にコミック読んで、「夏が来たら作りたいなー」と思ってたんですが、一年越しでようやく再現できましたw
工程のとおり意外と簡単にできて、想像以上に美味しかったのでほんとオススメです!
炊飯済みの米で作れば、もっと早くできるかも……と、ズボラなことを考えてますw
この、冷たい麦茶がゆ。
マンガで読んだ時から気になってた料理なのですが、
すっごく美味しそうですね!!(≧▽≦)
このumebonさんの記事を参考に私も作ってみたいと思います!!