
再び「パスタの王国」から、第一話に登場するアッラ・アマトリチャーナを作ってみました。
前回のギネスパスタみたいな創作系もありますが、こういうイタリアの定番的パスタもいくつか紹介されてます。
父親の店の名物・ナポリタンを見て「本場イタリアにはナポリタンなんて料理はない」と言い放ったケン。ただ、このアッラ・アマトリチャーナが一番それに近いということで、早速本場で修行した成果を披露します。
(ちなみにナポリタンが日本で定着した経緯も、調べるとなかなか面白い。日本って他国の料理を取り込んで、ガラパゴス進化させるのが得意だなーと実感)

※【コマ引用】:「パスタの王国」(中祥人/日本文芸社)より
第一話はパスタの基本的な茹で方から解説されてて、イタリアン素人の私には勉強になります。 なかでもびっくりしたのは、パスタを茹でる際に、沸騰した湯にオリーブオイルを足すこと。

※【コマ引用】:「パスタの王国」(中祥人/日本文芸社)より
こうすることで、お湯の沸点が高くなり、茹で上がりの味に違いが出るらしい。ほほーー。

作り方:
というわけで早速トライ。 「パスタの王国」では巻末のレシピで、使用するロングパスタのサイズも掲載されてるんですが、今回は1.8mmの「スパゲッティ」を使います。
普段は細めの1.4mm~1.6mm(「スパゲッティーニ」というらしい)をよく使うので、比較すると「ごんぶと」感があります。
大鍋にたっぷり湯を沸かして塩を入れ、パスタを投入後、オリーブオイルを足して茹でます。

ゆで時間の間に、フライパンにオリーブオイルを入れて潰したニンニクと唐辛子を入れ、それから弱火にかけます(この順番が大事らしい)。 唐辛子は、2人前で2~3本入れるとピリ辛程度になります。


オイルに香りがうつったら、パンチェッタを入れてカリカリになるまで炒めます。 玉ねぎのみじん切りを入れて軽く炒め、白ワイン少々を入れアルコールを飛ばします。


ホールトマト缶をジュースごと入れて潰しつつ煮詰め、塩コショウで調えてソースは完成。 アルデンテに茹で上がったパスタをソースに手早く絡めます。

仕上げにおろしたペコリーノチーズ、パルミジャーノチーズを振り(なければ粉チーズでいいかと)、パセリのみじん切りと黒コショウを散らして完成。 赤、緑、白の配色は、食欲そそる鉄板の組み合わせ(イタリア国旗って、世界一美味しそうな旗だと思う)。

食べた感想:
ピリ辛トマトに、ニンニクの香りとパンチェッタの塩気、これが太目のパスタに絡んでうまーい。
今まで自己流で似たようなソースのパスタを作ったことはあったんですが、酸っぱ辛いだけの味になっちゃってたので、ちゃんと作ればこんなに美味しくなるんだ、と感動。シンプルな分、ちょっとしたコツで差が出るものなのかもなー、と思いました。
コメント
コメント一覧 (10)
思えば料理の世界に入ったきっかけになった一つと言ってもいいくらいに影響を受けましたw
これ、かなり前の作品なのに押さえるべきポイントがしっかりしている上に、当時の料理本には載っていないようなテクニックもあるんですよね…
料理なめすぎ
ちなみにこの作品も料理なめすぎ
確かに「大人の」の言葉がぴったりな、ナポリタンですね!
でも実は、マンガのなかではこのアマトリチャーナが、昔ながらのナポリタンに負けてしまうんですw
「こっち(昔風ナポリタン)のほうがおいしい!」みたいな感じで、読んだとき「えええ」と思ってしまいました……。
私も普段はアルデンテ大好きなんですが、たまーに喫茶店とか給食みたいなフニャフニャの茹ですぎ麺が食べたくなりますw(日本人の性?
オオこれは、具といい色合いといい、まさに大人のナポリタンですネ~☆
ナポリタン大好き人間としては是非これは作って食べてみたいです(*´ω`)
でもこっちは本格的なパスタのメニューっぽいから、昔風のナポリタンみたくちょっと茹で過ぎっぽい麺よりもアルデンテの方が抜群に美味しそうですね♪
はじめまして、コメントありがとうございます!
おおー、アマトリチャーナ作られましたか[絵文字:e-68]
私も自分でピリ辛のトマトパスタをたまに作ることあったんですが、こんな完成度の味にはならなかったので、食べたときは感動しました[絵文字:e-267]
生トマトで作ると、夏らしくさっぱりしそうで美味しそうですね~。
エビチリも聞くだけでそそられます・・・!(私は超手抜きでケチャップで作ってました・・・←問題外orz)
トマト大好きなので、夏の間に食べ溜めしないとw
美味しそうな情報ありがとうございました!
確かに、味に劇的に変化があるかと言われると、ちょっと悩みますねw
私はパスタの湯切りがヘタで、よくパサパサにしちゃうんですが、オイルを入れると適度にしっとりした状態になる・・・ような気がしました。
(でもおっしゃるとおり、湯切りしたザルが油まみれになって、洗うとき面倒でした[絵文字:i-183])
私も米がないときは、よくパスタでしのぎますw
アマトリチャーナは材料も少ないし、簡単でいいですね!
鷹の爪は指で刻む&種も入れると辛くなる、というのは知りませんでした[絵文字:i-189]
次作るとき、早速試してみます! ありがとうございます~。
お話が立ち上がってくるような料理の再現をワクワク拝見しています。
作りたいなあ、と思いつつなかなか実行できなかったのですが、今日はじめてマンガ食堂の再現しました!
アッラ・アマトリチャーナ。美味しくできました!
わたしも適当パスタばかり作ってたのですが、味のランクがちょっとあがりました☆ ありがとうございます。
オリーブオイルを入れて茹でると、生パスタみたいにもっちりする感じがしました。
缶トマトでなく生トマトにしましたがこれも美味しかったです。(あ、原作通りじゃない・・・)
(わたしはエビチリも生トマトで作ります。缶トマトよりさっぱりしておすすめです。)
いよいよ暑さ本番ですがおいしく元気に過ごされますように(^▽^)/
前に試したことあるんだけど、味は変わらなかったなぁ
それに洗うときが面倒になるので、もうやってない
それはさておき、アマトリチャーナは簡単で誰が作っても美味しいから俺もよく作るー
スパは貧乏人の友でし
それと鷹の爪は指で刻んで種ごといれると辛味が増すよ~^^
茹で汁にオイルを入れる理由って、そんな効果もあるんですね!
正直、作中で言われてたように「味に違いが出る」ほどの差はわからなかったので、「パスタがくっつきにくくなる」「茹ですぎを防ぐ」、という理由のほうが、個人的には納得できましたw
色々効果がありそうなので、私もパスタ作るときは、継続して試してみようとおもいます[絵文字:e-267]
こちらこそ、勉強になる情報ありがとうございました!
「パスタがくっつきにくくなる」とか「茹で過ぎを防ぐ」という理由だったので
「そんなの関係ねぇ!鍋が油っぽくなるだけだし」と、入れてませんでした。
沸点が高くなって味が変わる!って理由なら
今度からちゃんと入れます!!
お勉強になりました~(^▽^)