小池田マヤ先生の「…すぎなレボリューション」に出てくる、ナスのキャビア風ディップを作ってみました。
この料理、コメントやメールで複数の方々からオススメいただいたんですが、読んでみて「これは確かに作りたくなるなー」と納得。
主人公のすぎなは、地味で冴えない29歳のお局OL。酔った夜、社内の「誰か」と一夜を過ごしてロストバージンしたことから、彼女の革命的な変身が始動。
4コマ漫画の恋愛漫画としては、有間しのぶ先生の「モンキー・パトロール」に並ぶスケール感で圧倒されます。小池田先生はほんと、4コマの魔術師だなあ……。
メインの男性キャラは社内一のイケメン営業・日置なんですが、中盤から急に存在感が大きくなるのが、エリート社員の広川。
小池田先生いわく「すぐ消えるはずが、意外に人気が出てしまったキャラ」らしいですが、私も日置より彼のほうが好きだなー。途中で「ダーク広川」に変身しちゃうとこも。
料理が得意なすぎなと付き合い、別れてからもすっかりマメな自炊派になってしまった広川。なかでも気になるのが、すぎなが教えてくれたナスキャビ・ディップ。作中ではこれをサンドイッチにして、会社のランチに持参したりしてました。
※【コマ引用】:「…すぎなレボリューション」(小池田マヤ/講談社)4巻より
「美味しそう」と思うポイントはみんな同じのようで、数ある広川グルメのなかでも、これが一番レシピの要望が多かったらしいです。単行本5巻の巻末にレシピが載ってるので、作ってみました。
材料: ナス、玉ねぎ、トマト、セロリ、バジル、グリーンオリーブ、オリーブオイル、塩コショウ。
作り方:
1.ナスはコンロや魚焼きグリルなどで真っ黒になるまでよく焼き、熱いうちに皮をむき(焼く前に、皮に切り込みを入れておくとむきやすい)、みじん切りします。トマト(湯むきしてタネをとる)、セロリ(スジをとる)、玉ねぎも同じくみじん切りに。
2.スイートバジルとグリーンオリーブも、同じくみじん切りに。バジルは市販の1パック分を全部使っちゃいました。
3.たっぷりのオリーブオイルをフライパンに入れ、(1)のみじん切りした野菜を中火で炒めます。
4.野菜の水分が飛んで、ナスがねっとりしてきたら、(2)のバジルとオリーブを投入して炒め、塩コショウで味を調えます(あとで冷やすので、塩気はちょっときつめがいいかも)。
冷めたら、保存用のビンやタッパーに入れて冷蔵庫へ(上の写真は、半分くらい食べ尽くしてしまったあとの状態。レシピの分量通りだと、500mlのビンに入りきらないほどの量が出来ます)。
※【コマ引用】:「…すぎなレボリューション」(小池田マヤ/講談社)4巻より
そのまま味見してみると、ところどころに野菜の食感が残ったペーストは、バジルの風味がきいててうまーい! 材料は野菜だけなのに、なんでこんなにコクが出るんだろう……と、びっくりしました。
レシピ中で食べ方も色々紹介されてますが、まずは作中にも登場したあこがれのナスキャビ・サンドから作成。
ナスキャビ・サンド:
サンドイッチ用のパン(今回はトーストしてみた)にバターとマヨネーズを塗って、サラダ菜とたっぷりのナスキャビをはさみます。
ねっとりした夏野菜ペーストの具に、こんがり焼いたパンの組み合わせは、思った以上に合う! 野菜だけなので飽きが来ず、いくらでも食べられます。
ナスキャビ・パスタ:
ナスキャビにトマトジュース(今回はトマト缶)を足してさっと煮たソースを、パスタにかけたもの。野菜のミートソース風になって、あっさりと美味しい。
トーストしたフランスパンと:
サンドイッチ以外にも、バゲットに塗るディップ風の食べ方も。
ちなみにこの料理、「貧乏人のキャビア」という別名もあるらしいんですが、ナスのツブツブがキャビアのように見えるから、というのが理由のよう。でもほんと、キャビアにも負けないくらいのハマる味でした。
このほか、ご飯のおかずとして食べてもいけるらしいです。保存期間は2週間程度が目安みたいですが、作って3日程度でほとんどなくなってしもうた……。広川が「なくなるとさびしい」と言う気持ちもわかるなー。すでにリピートしたくなってます。
広川のハーブレシピは、ほかにもオートミールバーとか美味しそうなものが紹介されてるので、また作ってみたいです。
※「…すぎなレボリューション」のコミックは、全8巻の通常版と全3巻のワイド版がありますが(どっちも古本しか手に入らないかも?)、ワイド版にはレシピは載ってないようなのでご注意を。
コメント
コメント一覧 (23)
漫画家ごはん日誌、私も読みました!
小池田先生のお料理のルーツはあの本にあったのか~、と読んでみたくなりました。
あの本のレシピのなかでは、安野モヨコ先生のリンゴサラダの朝食を試したのですが、手軽&朝からオサレな気分になれてお気に入りになりました^^
また遊びに来ます!!
おおー、なんと、テレビでもナスキャビが![絵文字:e-451]
もとはフランス料理と聞いたのですが、やっぱりフレンチのシェフが作ってらっしゃったのでしょうか?
レシピは人によって違うらしいので、番組でどんな作り方だったのか気になります!
夏に続いて、秋もナスが美味しい季節なので、まだまだ楽しめそうですよね[絵文字:e-267]
私もひさびさに作りたくなってきちゃいましたw
地元の情報番組で色々ななすとレシピを紹介していて、そのなかで「あれ?これなすキャビみたい。へー」っとおもってみていたら、完成した時にシェフが「これでなすの○○○(向こうの言葉の為よくわからなかった)完成です」といったあと、アナウンサーが「これは別名なすのキャビア風ともいうそうです」と。。。
やっぱそうじゃんこれなすキャビじゃん!!!っとひとり興奮してました。
おおー、ひいらぎさんも「すぎな」読者だったんですね!
しかしほかの方のコメント拝見しても、「ナスキャビ作ったことある」率の高さに、びっくりですw
やっぱり広川が美味しそうに食べてる様子が、伝播しちゃうんでしょうか……。
夏野菜たっぷりなので、今の時期食べるとまた印象が変わるかも??
機会があれば(&調理器具が揃ったら?)、ぜひ再チャレンジ下さい~!
はじめまして、コメントありがとうございます!
「すぎな」、連載当初から読まれてたなんてすごいです[絵文字:e-267]
小池田先生の漫画は、美味しそうな料理の登場率が高くて、目移りしちゃいますよね~。
しかも実用性が高いので、普段の食事に出せるのがうれしい!
ぜひ時間のあるときに、お試し下さい[絵文字:e-267]
西村しのぶ先生の料理も、ほんとにどれも試したくなっちゃいますよね!
実際に作って食べると、作中のステキ女子にちょっとでも近づけたかな……と錯覚してしまいますw
連載時から読んでました、もちろんコミックスも持ってました!
…が、その後処分したかもしれません(爆)
ナスキャビも当時作った記憶があります。
でも美味しいという記憶は無いんだよなあ…作り方を間違えていたかもしれません。
再チャレンジしてみようかしらーと思ったけど、今の住まいにはコンロも魚焼きグリルも無いのでしたー残念。
はじめまして、コメントありがとうございます!
おおー、パーティの差し入れに作られたんですか。確かに大勢で食べるのにぴったりですよね[絵文字:i-189]
しかし返信が遅くなってしまい、すぐにアドバイスをお返しできず申し訳ありません[絵文字:e-466]
うまくいきましたでしょうか……ドキドキ。
具を炒める際のコツですが(これは作中のレシピには書いてないので個人的なアドバイスになっちゃいますが)、水分の多い玉ねぎやトマトは最初に炒めて、しんなりしてからほかの野菜を入れると、仕上げの際に水分が残りにくいかもしれません。
でも何日も保存せず早めに食べちゃう分には、水分が多少残っても全然問題ないと思いますよ!
塩気については、まだ熱い時点で「多少しょっぱめかな?」と感じるくらいが、冷めた際にちょうどよくなるかもです(小さじ1.5~2杯くらい?うろ覚えですみません)。もし薄味に仕上がっても、食べる際に調整すればなんとかなると思います!(アバウト...)
マンガと料理が好きな私はいつも楽しく読ませて頂いてマス
マンガ飯って凄いなぁ~と驚くと共に
お料理の腕前にいつも感心しちゃいます(〃ω〃)
すぎなレボリューションは掲載当初から読んでいて
美味しそうだと思っていたのですが、仕事が忙しい時期で
作らず仕舞いで忘れていました(^_^;)
今は専業主婦で時間もありますし、早速作ってみたいと思いマス♪
ワインにも合いそうですよねぇ←酒飲みw
懐かしい思い出と美味しいレシピありがとうゴザイマス
ちなみに私は西村しのぶ先生の作品中の料理にやられますw
この記事を読んで丁度人の家でパーティーがあったので差し入れに持って行こうと作ってみました! い・・・以外にやること多くて3時間半も時間かかってしまいました・・・。ぜぇぜぇ。
1つ質問なのですが、具材を一気に炒める時の水気がなくなってねっとりするまでって言うのの基準って何かありますか? ねっとりしてペースト状にはなったのですが、フライパンからあげると結構水気が出てきてしまったので、これで良いのかな?とちょっと不安に・・・。
あときつめの塩も熱い内に味見だといまいちつかめず・・・(^^;)慣れですかね!
これから差し入れもって行こうと思います♪みんなの感想が気になります。
初めまして、コメントありがとうございます!
ここあさんも、ナスキャビ作られたことあるんですね[絵文字:i-189](皆さんの実践率の高さにびっくりですw)
先日はじめてご飯にのせて食べてみましたが、確かに合いますね~。
冷たいナスキャビとあったかいご飯の相性が、こんなにいいと思いませんでした。
ローズマリーのレシピは、鶏肉を岩塩で包み焼きするやつでしょうか?
あれも作られたことあるんですね!
私もいずれ作ってみたいです[絵文字:e-267]
なすキャビ私も当時実家で作ってました。トマト入りで冷やしてほかほかご飯に載せて食べるともうヤバイ!!
日記を読んで久々につくってみたくなったかも。。。
あとすぎなにでていたローズマリーつかったレシピ。。。なんだったか忘れたけどそれもよくつくってたな。
これからも楽しく美味しいUP楽しみにしてます。
はじめまして、コメントありがとうございます!
好みの漫画が共通してる方に参考にしていただけて、うれしいです[絵文字:i-189]
ナスキャビ、想像以上に美味しくてほんとびっくりしました[絵文字:i-189]
そろそろなくなりそうなので、最近は惜しくてちびちび食べてますw
パセリで代用するのも美味しそうですね!
もしかしたら、青じそとかも意外にイケたりするのかな・・・?
いつも楽しくブログを読ませていただいております!
どの作品もとっても好きなものばかりでいつも作らせていただいています!
とっても美味しいし、アレンジがきくから常備食材としてうってつけですよね!
うちはスイートバジルが近所に打っていなかったためパセリのみじん切りで代用していみました。
風味はバジルよりは落ちるもののなかなかの味わいでよかったです。
おおー、さすがナスキャビ先輩!(←勝手な名称スミマセン…)
すでにトマト缶も試されてたんですね。
でも食感変わっちゃうのか~。確かに結構水分多いですもんね[絵文字:i-183]
現状の生トマト使うレシピの味に満足してますが、トマト好きとしてはちょっと気になります。
機会があれば試してみます!
煮詰めても、ねとっとした仕上がりになってしまいます
しまいます、が
それはそれでおいしかったりするのでトマト好きな人は
パスタ用に近い感じでホールトマト大目もいけてると思いますよ
(うちはそんな感じです)
おおーっ、作られたことあるんですね!
うちもそろそろ一瓶なくなりそうなので、次回分を作って常備したいです。
ほんと飽きのこない味ですよね!
(サンドイッチが美味しすぎて、ほぼ一斤分食べてしまったのは秘密です...)
ご飯の上にのっけるのはまだやったことないんですが、聞くだけで美味しそう!
明日の朝食にさっそく試してみます[絵文字:i-189]
ナスの皮をむくのが一番重労働なんですが(焼きナス作るの苦手...T益T)、その後は炒めるだけだし、たしかに意外とラクかも!
味付けが塩コショウだけ、というのもズボラな私にはありがたいですw
トマトはどうせ潰しちゃうので、確かに缶詰でもいいかもしれないですね~。
(湯むきする手間も省けるし!)
はじめまして、コメントありがとうございます!
ナス農家さんからの大量のナス、うらやましいです[絵文字:e-267]
確かにこのディップ、ナスは大量に使うし、みじん切りしちゃうので規格外でも関係ないし、ぴったりかもしれないですね!
小池田先生版はバジルを入れるのがポイントみたいですが、「ナスのキャビア」とかで検索するとほかにも色々レシピが出てくるようなので、機会があればぜひお試し下さい~。
きくち正太先生お好きなんですね!
こないだ「おせん」からアジの酢〆飯を作ってみたので、また近々アップしますね[絵文字:e-68]
冷蔵庫に常備してた時期もありましたw
炊き立てご飯に
冷えたナスキャビのせて食べると夏場の食欲のない時期にも
結構いい感じでした
面倒っぽいけど、よく見ると簡単そうだし
でも・・・トマと高いよ、トマト
缶詰でもいけるかなぁ・・・
今回のナスキャビア、とてもおいしそうですね!
実は我が家は夏になるとナスが大量に手に入りまして、
(ダンナがナス農家の同僚から規格外のものを毎日のように貰ってくるのです)
毎年毎年処理に追われていたのですが、このレシピはとても魅力的です。
けっこう大量にナスを使って、しかも作り置きが可能なんて、とてもいいです!
今までネットでもナスレシピを検索してきましたが、これは初めて知りました。
ナス月間が始まったら是非作ってみたいと思います。
以前紹介していらしたナスの野菜詰めもこの夏は挑戦してみたいと思います!
これからも再現料理、楽しみにしています。
追伸。
私はきくち正太先生が大好きなので、先生の記事があるととても嬉しいです(笑)