現在「食漫」で連載中の、土山しげる先生の「極食キング」。名作「食キング」の続編となる作品です。
京都を中心に勢力をのばす、謎の飲食グループ「口福倶楽部」。この口福倶楽部の直営店がすぐ近くに建ったことで、閑古鳥がなくようになったラーメン店「牛若丸」。
店に縁のある舞妓の依頼を受け、ここに再建料理人・北方歳三が来店します。そしてラーメンを一口すすり、あのお馴染みのセリフを一言。「この店はすでに潰れている!」(ケンシロウ?)。
※【コマ引用】:「極食キング」(土山しげる/日本文芸社)1巻より
店を再建するために課される、ムチャぶりな修行も健在。
今回は店主をパチンコ店のホールに、ウェイターとして放り込みます。慣れない玉運びや接客をこなせるようになったある日、パチンコ店の店長がふるまってくれたのが、トマトキムチ炒めの卵黄のせ丼(ほんとはもう1品、トマト雑炊も登場します)。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」の言葉どおり、トマトは疲労回復に効く成分が豊富らしい。実はこの料理、函館五稜郭亭シェフ時代の北方が考案したもの。
パチンコ店のオーナーも以前、これを食べて北方の心配りに感動した、というオチでした。
作り方:
レシピは書かれてないので、作中の料理シーンを参考に想像で作ってみます(といっても、超簡単)。
トマトは角切りにカット(ひと手間かけるなら、皮を湯むきしてタネを取る)。
中華鍋を強火で熱し、油少々とニンニクを入れて香りが立ったら、トマトを投入。軽く火を通したらすぐ白菜キムチを入れ、めんつゆor醤油を少々加えて強火のままさっと炒めます。
丼に炒めたトマトキムチをのせ、真ん中にくぼみを作って、卵黄をのせたら完成。 ものの数分で出来るので、仕事が遅くなったときでもラクでした。しかし赤い丼だ……!
食べた感想:
キムチのコクのある酸味とトマトのさっぱりした酸味に、まろやかな黄身がからんで美味しい!
申し訳ないほど簡単なのに、意外なほど完成度の高い味になっててびっくりした。豚肉も一緒に炒めて「ブタキムチトマト丼」風にしても合いそう。
土山先生の作品は決してレシピマンガではないけど、作ってみるとちゃんと料理も考えられて、さすがだー。
そういえば最近ゴラクで「大食い甲子園」の新連載が始まりましたね。立ち読みしてみましたが、相変わらずぶっとんだ設定で面白かった?。これも単行本に期待です(でも「喰いしん坊!」と、どう差別化してくんだろう……)。
コメント