でっかいナスが安く出回る季節になったら絶対作ったるーー、と意気込んでたのが、この料理。高橋由佳利先生の「トルコで私も考えた」に出てくる、イマム・バユルドゥ(Imam Bayildi)です。
※【コマ引用】「トルコで私も考えた 21世紀編」(高橋由佳利/集英社)より
ナスを使ったトルコの冷菜ですが、「イマム」とはイスラム教の高僧、「バユルドゥ」は叫ぶ・気絶する、という意味らしい。
つまり「イマムでさえうまいと叫んで気絶した」、という名前の料理。 (スウェーデン料理の「ヤンソンの誘惑」、中華料理の「佛跳牆」と並んで、三大坊さん錯乱料理とよびたい)
高橋先生は初めてトルコのレストランでこれを食べて、あまりのうまさに驚愕したらしいので、実際に名前負けしない味なんだろうなー、とあこがれてました。
「21世紀編」のなかで、詳しいレシピが紹介されているので、チャレンジしてみます。
作り方:
ナス(なるべく大きくて太ったもの)はヘタをとって、皮をシマシマにむきます(ピーラーだとやりやすい)。その後、ナスの縦半分を切り離してしまわないように、包丁で切り目を入れます。
ナスが半分くらいつかる程度の油で、きつね色になるまで揚げます(ナスに水分が残ってると油がハネるので、よく水をふきとってから)。もったいないのでサラダ油で揚げたけど、本場ではやっぱりオリーブオイルを使うのかなー。
玉ねぎの薄切りをオリーブオイルで炒めます。その後、皮をむいてスライスしたトマト(固めのやつがいいかも)とニンニクのスライス、好みで青唐辛子の小口切りを加えてさらに炒め、塩で味付け。
炒めた野菜が冷めたら、揚げナスのお腹にたっぷりと詰めます。オリーブオイルと水、砂糖、塩を入れた鍋にナスを並べ、中火で煮ます。私は煮汁が半分以下になるくらいに、煮詰めました。
器にナスを移して、冷蔵庫でよく冷やして完成。 仕上げに、縦半分に切った青唐辛子を飾ってもいいそうですが、あんまり辛くなるのも苦手なので、今回はパセリをのせてみた。
付け合わせは、同じくトルコ料理のピラフ。
食べた感想:
お坊さんが錯乱する料理に、ハズれなし!! の一言。 揚げたナスは果肉がトロっとしててコクと甘みがあって、そこにさっぱり冷えた野菜がのっかって、食欲がない暑い日も進む味。
食べる前にEXオリーブオイルを少したらすと、香りがたってさらに美味しかった。ナス好きには、太鼓判を押したい冷菜です。
同じエピソード中に、「カルヌヤルク」という、ナスにひき肉を詰めた温菜レシピも紹介されているので、これも近いうちに作ってみたいなー。
コメント
コメント一覧 (4)
唐辛子じゃなくて黒オリーブ、さらに岩塩!! フガー!(興奮)
私は応用力がないので、さらっとこういうセンスのあるアレンジができるニジさんを、尊敬してしまいます[絵文字:i-189]
青唐辛子はかなり辛くて、辛いのが苦手な人は辛いだろうなーと思ってたので、オリーブはほんとに良い代替になりそうですね。
そして確かに白ワインに合いそう!
しかし、お子様にまで好評とは思いも寄りませんでした……!おそるべし、トルコ料理。
白と合うかなー?と思って。ワイン…あっという間になくなりましたw
オリーブ油と、唐辛子の代わりに黒オリーブ。それから岩塩を削って散らしてみましたがもう絶品!
子供もなすのトロンとしたところにがっつり食いついていましたw
はじめまして、コメントありがとうございます!
この料理、ほんとに見た目がカワイイですよね[絵文字:e-267]
食べるときもちょっとウキウキしてしまいました。
ナスの皮ですが、ピーラーを使うとキレイにむけますよ!
包丁でやろうとしたら、私もガタガタになってしまいました。むずかしい…orz
見た目もオシャレで可愛いですね。
なすのシマシマの剥きかたもキレイ。
私がやると必ずふちがガタガタになって
スイカみたいになってしまうので。