花輪和一氏が実体験した“ムショ暮らし”を、緻密な絵とシニカルな視点で描いた「刑務所の中」。
囚人が獄中でおせちを賭けて旨いもの語りする「極道めし」のルーツは、この作品にあるかな?と勝手に想像してるんですが、どうなんでしょうか。
麦飯にしょうゆ、春雨スープ、アルフォートとコーラ……不謹慎にも思わず「おいしそーー」と思ってしまうムショ飯の描写は数あれど、なんと言ってもスゴイのはパン食の話。
※【コマ引用】「刑務所の中」(花輪和一/青林工芸舎)より
セパレートの食器に、フルーツカクテル、小倉小豆、マーガリンが盛られたパンつきの昼食です。これを食べるシーンがまた強烈。
あまりにもうまいものを食うと脳が… こんなうまいものを食ったのは生まれて初めてだ
※【コマ引用】「刑務所の中」(花輪和一/青林工芸舎)より
甘いものに飢えてるとはいえ、脳が溶けるくらい幸福感に包まれる、というのは尋常じゃありません。
こちらのサイト(※「岩井の本棚」さん。ファンです(*´ェ`*))でも詳しく紹介されてます。
で、長い前置きですが、今回はこれを再現してみました。平日の朝(出勤前)に、いそいそとムショ飯を再現するって……と、なんか不謹慎さに疑問を抱きそうになりましたが、このまま進みます。
食器はセパレートタイプを持ってないので、100均ショップでステンレスの皿を組み合わせてみました。なんとなく雰囲気出てるかな(どっちかというと給食っぽいか)。
さて、まずはフルーツカクテル。ミックスフルーツの缶詰に、「さいの目に切ったリンゴ」を混ぜるだけ(リンゴ入りの缶詰って、そういえば見かけないなあ)。
お次は小倉小豆。これもあずき缶を開けるだけです。横にはマーガリンを添えて、次のステップへ。
これをパンにはさんで食べると……って、何てことはない、小倉マーガリンのパンなんですが(・Θ・;) でも漫画のなかでは、危険を冒して隠れ食いする囚人も出てくるほど、「大の男も勝てない」魅力の食べ物として描かれてるんですよね。
そんなシーンに思いをはせつつ読むと、妙に美味しく感じられるから不思議です。
食器はセパレートタイプを持ってないので、100均ショップでステンレスの皿を組み合わせてみました。なんとなく雰囲気出てるかな(どっちかというと給食っぽいか)。
さて、まずはフルーツカクテル。ミックスフルーツの缶詰に、「さいの目に切ったリンゴ」を混ぜるだけ(リンゴ入りの缶詰って、そういえば見かけないなあ)。
お次は小倉小豆。これもあずき缶を開けるだけです。横にはマーガリンを添えて、次のステップへ。
はいはい、かき混ぜますよ~。マーガリンと小豆をまぜると また味がひとしお増す という者もいる
これをパンにはさんで食べると……って、何てことはない、小倉マーガリンのパンなんですが(・Θ・;) でも漫画のなかでは、危険を冒して隠れ食いする囚人も出てくるほど、「大の男も勝てない」魅力の食べ物として描かれてるんですよね。
そんなシーンに思いをはせつつ読むと、妙に美味しく感じられるから不思議です。
コメント
コメント一覧 (5)
おおーー貴重な体験談ありがとうございます!
甘いもの絶ちをしてからのアンパン、すごく興味がありますw
お金をかけず(根性は必要だけど)できるトリップ体験ですね…。
長らく甘い物絶ちしてたら、溶けるという表現も有り得ます。なのでこの漫画を見て自分も3ヶ月甘いものを一切食わず(甘い味付けも避けた)3ヵ月後に食ったアンパンは、脳がとろけず痺れました。軽く頭真っ白びっくりしましたよ。
※この脳内に分泌する麻薬成分は「セロトニン」「エンドルフィン」「ドーパミン」推論ですが、[辛い物好き]→[マゾな人]=辛い→辛いは痛み→痛いと緩和する脳内麻薬が出る→「痛い幸せ旨い」
また遊びに来ます!!
まさか刑務所関係の方からコメントいただけるとは!Σ(゜Д゜ノ)ノ
小倉パンがあれだけ美味しそうに描かれてるのも、シチュエーションだけじゃなく、パンの質にも理由があったんですね。マンガだけでは読み取れなかった、貴重なお話が伺えて勉強になりました。(そして単に興味半分にメニューを再現とかしてる自分って……と恐縮する思いです;)