GWに帰省したら、実家の冷蔵庫で「ばっけみそ」を発見。東北旅行してきた両親の土産のようで、「『リトル・フォレスト』に出てきたやつだ!」と一人で興奮してしまいました。
そのままお酒のつまみにしてもよし、ご飯のお供によし、冷や奴にのせてもいけて、すっかり気に入ってしまった。
Twitterで「作るのも簡単ですよ」と教えていただいたので、こっちに戻ってから早速チャレンジしてみました。
※【コマ引用】:「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)1巻より
ちなみに「ばっけ」とは、東北地方での「ふきのとう」の呼び名らしい。「リトル・フォレスト」では、このばっけみその鍋を台所に残したまま、いち子の母は失踪してしまいます。
そんな苦い思い出の料理だと、二度と食べられなくなりそうなもんですが、大人になったいち子は相変わらず好物のよう。
「ばっけみそって1年くらいもつらしいよ 冷蔵庫で」 「ムリムリ 食べきっちゃう」
そんな会話を友達とするくらいだから、トラウマになる余裕なんてないくらい、美味なんでしょう。
作り方:
材料はふきのとう、味噌、みりん、砂糖、砂糖、サラダ油のみ。ふきのとうはそろそろシーズンも終わりですが、なんとか手に入りました。
鍋に湯を沸かし、ふきのとうをさっと茹でます。 このあと水に数時間さらしてアク抜きする場合もあるようですが、作中では描写がなかったので、今回はそのまま進めます。
水気をよく絞ったふきのとうを、みじん切りします。刻んだ切り口からふきのとうの香りが強烈に漂って、ちょっとクラクラするほど。
厚手の鍋にサラダ油を入れて熱し、ふきのとうを炒めます。この工程はなくてもOKみたいですが、五十嵐先生いわく、事前に油で炒めるとコクが出てさらにウマイらしい。
味噌、みりん、砂糖を適当に入れて、中弱火で焦げないよう、練り合わせるようによく混ぜたら完成。
味噌のなかにふきのとうの緑がちらほら。まずはご飯に乗せていただきます。
甘辛い味噌に、ふきのとうの鮮烈な香りが合わさって、ほんとにご飯がいくらでも進むような味。市販の土産品とわりと近い味になりましたが、手作りだと甘さなど自分好みに調節できるのがいいですね。
※【コマ引用】:「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)1巻より
あともうひとつ試してみたかったのが、エピソードのラストに登場する、ばっけみその味噌汁。ばっけみそを椀に入れて、直接湯を注ぐだけの超インスタント味噌汁です。
漫画では、試す直前で話が終わっているので、どんな味なのか気になってたんです(って実家の市販品ですでに試したので、二度目のチャレンジなんですけどね)。
お椀に大さじ1杯の味噌を落として、熱湯を注いで混ぜます。飲んでみると、これもふきのとうの香りがすごい!冷めると味がぼやけてマズくなるので、熱いうちに飲んじゃうのがおすすめ。出汁も入れれば、ちゃんとした一品になるかもしれない。
しかしこんなに簡単で美味しいのに、東北以外ではあまりメジャーな飯の友でないのが不思議。厳しい冬の終わりと春の訪れを告げる野菜だからこそ、北国の人は余計に愛情を持っているのかもなー、なんて思いつつ食べました。
コメント
コメント一覧 (8)
はじめまして、コメントありがとうございます!
「リトルフォレスト」、久々の再現だったので、映画を見た方に楽しんでいただけたらうれしいです^^
ばっけみそ、東北だけじゃなかったんですね…!
確かに山間なら、山菜も味噌もおいしいし条件そろってますもんね。
摘みたてのふきのとうで作るばっけみそとか、スーパーのもので作るより何倍もおいしいんだろうな~、とあこがれます。
サイトはずっと拝見しているのですがこの「リトルフォレスト」は未読だったので
今まで気づきませんでした。
映画をみてコミックも読みました。
で、『ばっけみそ』・・我が岐阜では『ふき味噌』という名前でやっぱり
春先に頂きます。東北だけじゃなくて山間のところではメジャーなんではないでしょうか。
ばっけみそ、小説にも出てくるんですね~。
有川浩先生は恥ずかしながら初めて知りましたが、「図書館戦争」の方だったんですね!
野草を食べるのがご趣味、ってなんかスゴイですw
フキノトウとか、山菜系って確かにアクがすごいですよね……。
ワラビ料理なんかも試してみたいけど、アク抜きの面倒くささに目眩がw
> 小説では原形をとどめないくらいに茹で、水にさらし
> 水分を絞ったら緑でさえないフキノトウボールが完成していました(笑
おおー、色んな作り方があるんですね~。
それだけしっかり茹でるのなら、「リトルフォレスト」のより、アクが抜けて食べやすいかもしれませんね!
しかしフキノトウボールって、どんな形状になるのか気になるw
身近にふきのとうやつくしが採れるなんて、ほんと羨ましすぎますよ!
山菜類はスーパーで買うより、自分で採るほうが何倍も美味しそうですもんね[絵文字:e-267]
私はあと、ギンナン拾いもあこがれのひとつですw
(これもなぜか挙動不審になりそうですよねw)
つけてみそかけてみそ、ご飯から野菜まで、何でも合うんですね!(大根美味しそう…)
パンにも合うとはびっくりです。
パン床の香り、ほんとにいいですよね!
そしてちゃんとぬか漬けっぽい味がするのがスゴイ。
うちも久しぶりに再開しようかなあ。
有川浩先生の「植物図鑑」という小説で出てきて
初めて知ったんです。
(先生は野草を食べるのが趣味らしいです。)
私はアクの強いものを食べるとかぶれるので
怖くてフキノトウは食べたことがなく・・「苦いらしい」
としか知らなかったのですが、ばっけみそは魅力的でした♪
小説では原形をとどめないくらいに茹で、水にさらし
水分を絞ったら緑でさえないフキノトウボールが完成していました(笑
でも意外と手順は簡単なんですね♪
初フキノトウ・・いってみようかな・・・(^ω^)
確かに採れたてって新鮮で良さそうですよね!
来年は春に里帰りして収穫しよっかな・・w
やっぱほろ苦さはあるんですね。でもつくしの思い出もかなり小さい頃だし、今は苦さも「大人の味わい」的なものに変貌してるかもですよね(笑)
つくしが今まさに家の周りに育ちまくってるので帰り際に収穫してみます☆
気をつけないと不審者っぽい挙動になるし、交番も近い場所なので職質なんてことにならないようこっそりと・・(^^;)
つけてみそかけてみそ、入手されたんですね!
おめでとうございます(^^)
ぜひぜひご飯とか、なすとか、おでんとか(大根に超合う)、食パンとか(キャベツとカツで味噌カツ風とか)、色々試してみてください★
私は今パン床に挑戦していて、昨日きゅうりを漬け始めました!
ほんとに香りがよくて「ほんとに漬物なのか・・」というくらいで。
ちゃんと出来るかどきどきですね・・
また遊びに来ます☆
ふきのとう、確かに観賞用として見てもカワイイですよね!
私は食べ物のイメージがすり込まれてるので、見るとヨダレがw
家のまわりにあるなんて羨ましい[絵文字:e-267]
きっと採りたてだと、もっと美味しいばっけみそが出来るはず……。
味の感想に書き忘れちゃいましたが、少しほろ苦くて大人の味ですー。
(アク抜きすると、多少苦さは抑えられるかも?)
つくしは私も子供の頃食べてました!(卵とじとかで)
そういえばあれもけっこう苦みがあって、独特の味ですよね。
春はこの時期しかない山菜がたくさんあって、八百屋に行くのが楽しい!
そういえば、帰省ドライブで立ち寄ったPAで「つけてみそかけてみそ」ゲットしました!(ごま味)
何にかけようかな~、と楽しみです[絵文字:e-420]
ふきのとうって美味しいんですね!(◎◎)知らなかったです!
実家ではよく家の周りとか土手にあったんですが観賞するもんだと・・(笑)
苦味とかってないんですか?(小学生の頃つくしのおひたしを食べて、あまりの苦さに「外で摘んだ食べ物はみんな苦い」っていう思い込みが根強くあって・・)
春の味覚を味わいたくなってきますね(^^)こっちは桜がようやく満開になって、そろそろ散り始める頃なので。
また遊びに来ます★