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前回に続いて「のんちゃんのり弁」から、お弁当メニューを再現。 糖尿のケがあり、いつも仕方なく出前のモヤシそばを食べているパート先の社長に、自分用の弁当を手渡した小巻。

これが大好評で、その日から500円の代金と引き替えに、社長用の弁当を提供する契約(?)をかわすことに。

仕事もスキルもないと思っていた小巻が、自分の得意分野を自覚するきっかけになるエピソードです。 

「のんちゃんのり弁」新装版 上巻より
※【コマ引用】:「新装版 のんちゃんのり弁」(入江喜和/講談社)上巻より

今回ののり弁の内容は、ひじき、おしたし、卵焼き、とら豆、そしてメインのおかずらしきものは、鳥のつくねが入った巾着。

小巻いわく、これは「きのうの煮物の残り」らしいです。 餅入りの巾着はおでんでよく食べるけど、つくね入りのは未体験。

しかもお弁当のおかずとしても、ちょっと斬新ですよね。作中の説明はこれくらいで、詳しいレシピは載ってないのですが、気になったので早速想像でチャレンジ。


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作り方: 
「きのうの煮物の残り」を再現するため、巾着は前の晩に仕込みます(あと朝がラク&味が染みるので)。 

鳥ひき肉とみじん切りしたネギ、酒、塩、生姜のすり下ろし、片栗粉をボウルに入れてよくこねます。今回は思いつき&好物なので、ギンナンも入れてみました(ニンジンとか椎茸なんかも合うかも)。

熱湯で油抜きした油揚げを半分に切り、袋のなかにつくねを入れて、かんぴょうで口を縛って閉じます。

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鍋に出汁と酒、みりん、砂糖、醤油を加えて熱し、巾着を入れて落とし蓋をして煮含めます(面倒ならめんつゆでも)。火を止めて、そのまま鍋で一晩放置(夏場は冷蔵庫で)。

お弁当用なので、わりとしっかりした味付けにしたほうがいいかもしれません。

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ほかのお総菜の作り方は、ごく普通なので省略。 今回ののり弁は、サッカーボールをイメージして海苔を五角形にカットし、ご飯の上に乗せたもの(私が不器用なせいですが、この五角形カットが意外と難しくて朝から苦戦)。 

巾着は汁気をキッチンペーパーなどでよく切り、ほかのお総菜(卵焼き、ひじきの煮物、ほうれん草のおひたし、とら豆……はなかったので、金時豆で代用)と一緒に盛りつけます。

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なんかいつもの自分の適当弁当に比べて、格段に豪華な内容になったわ。おかずが多い……!(普段どれだけ質素なんだ)

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 食べた感想: 
つくね入りの巾着は、想像以上に美味しい! 外側の油揚げはもちろん、中のつくねにもしっかり味が染みていて、ご飯が進む味。ギンナンもアクセントになって、入れて正解かも。お弁当だけでなく、普段の献立にも使えそう。おでんにもいいかもしれない。 

「のんちゃんのり弁」新装版 上巻より
※【コマ引用】:「新装版 のんちゃんのり弁」(入江喜和/講談社)上巻より

しかしこの社長さん、↑のコマのようにほんとにおいしそうに食べるので、見てるこっちも引き込まれます。入江先生の描くおっちゃんは、みんな味があって好きです。




のんちゃん のり弁
斉藤暁
2017-07-25