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去年映画が公開された「のんちゃんのり弁」、DVDが出ましたね。時間なくてまだ見られてないんですが、劇中の飯島奈美さんの料理が楽しみ!(南極料理人も見たいなー) 映画は我慢して原作を再読したら、無性にのり弁が食べたくなってしまった。 

「のんちゃんのり弁」新装版 上巻より
※【コマ引用】:「新装版 のんちゃんのり弁」(入江喜和/講談社)上巻より

主人公・小巻の一人娘、のんちゃんは偏食気味だけど、のり弁は大好物。なので作中には、色んな工夫を凝らしたのり弁が登場します。

冒頭に出てくる、ホウレンソウといり卵ののり弁もそのひとつ。通常ののり弁は海苔だけですが、これは間にホウレンソウや卵がはさまれています。簡単&美味しそうなので、早速作ってみることに。


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作り方: ※上巻の巻末に載ってる基本ののり弁レシピを参考に、細かい部分は想像で作ります。 

まずは、ホウレンソウのおひたし作りから。ホウレンソウは塩を入れた熱湯でさっと茹でて冷水にとり、水気を絞ってから、薄めた白だしに浸しておきます。

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次はいり卵。卵は酒、塩、砂糖、醤油少々で味付けしてよく混ぜます。テフロンのフライパンを熱し、ある程度冷ましてから、予熱がある状態で卵液を流し入れます(油は引かない)。

4本の箸でそぼろ状になるよう、手早くかき混ぜます。しっとりした細かないり卵になれば完成(熱が足りないようなら、弱火で調整)。

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汁気を絞ってざく切りしたホウレンソウを弁当箱の一番下に敷き詰め、その上にご飯を均一に薄く敷きます。

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その上に炒り卵を敷き、さらにご飯を敷きます。

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海苔は直前に細かくちぎっておき、ご飯の上から隙間なくびっしりと敷き詰め、仕上げに醤油を少々たらします。

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弁当にフタをします。海苔をしばらく蒸らすのだ(東海林さだお先生も似たようなことやってたな)。

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海苔がいい感じにしんなりしたら、完成。 断面図はこんな感じ。彩りもなかなかきれい。 

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食べた感想: 
たっぷりのせた海苔と、ふんわりした甘い卵、ホウレンソウが段々になってて、これひとつで満足する食べ応え。これだけでも十分ですが、あとはウインナーとかタクアンをサイドメニューとして追加すれば、お手軽に豪華になりそう。 

入江先生も書いてたけど、一枚海苔をそのままペタっと敷くと、弁当箱のフタ裏に張り付いちゃいますが、こうやって海苔を細かくちぎると、そんな心配もなくていいですね。ほかにも、肉そぼろとか魚のフレークとか、色んなおかずでアレンジしてもいいかも。 

そういえば入江喜和先生のブログによると、デビュー作の「杯気分!肴姫」が5月中に文庫で復刊されるみたいです! これも読んでみたかったから、楽しみだなあ。



のんちゃん のり弁
斉藤暁
2017-07-25


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