おせん 素麺

冬かと思うような気温から一変、急にむしむしした夏日が続いたので、今年最初の素麺を作りました。

「おせん」9巻に出てくる、ゴマ油風味のぶっかけ素麺です。

「おせん」9巻より
※【コマ引用】:「おせん」(きくち正太/講談社)9巻より

 夏バテになった光北電機の親方のために、おせんさんがこしらえた「腹持ちがよくて、水っぽくない」素麺の食べ方がこれ。

沖縄のソーミンチャンプルをヒントにしたもので、麺つゆは使わず、醤油とゴマ油で和えて薬味をどっさりのせて食べます。

何より大事なのが、素麺の茹で方。入江喜和先生の「おかめ日和」の最新刊でも、先生が独特の茹で技を披露してましたが、こちらもこだわりのテクニック満載。

どちらも共通してるのは、
・袋に記載された茹で時間はアテにするな
・茹でたらすぐに大量の水でキンキンに冷やす

の2点。

たかが素麺、されど素麺。本気で作ると、意外と手間もテクニックも必要なんだなー。というわけで、早速試してみます。


おせん 素麺 おせん 素麺 
作り方: 
まず必要なのは、たっぷりのお湯をわかせる鍋。うちはあまり大きい鍋がないので、1人分ごとに鍋を分ける形にしました。 湯が煮えたら素麺がくっつかないように投入し、麺が浮いて吹きこぼれそうになったら、少量の水を差して火を中火に。

おせん 素麺 
再度麺が浮いてきたら、麺の芯に白い筋が残るくらいで、強火にします。

おせん 素麺 おせん 素麺 
吹きこぼれる寸前で麺をザルにあけ、水をたっぷりためた大きいボウルに一気につけ、水道水でじゃぶじゃぶと麺のぬめりが取れて、ツヤが出るまでもみ洗いします(水道水がぬるい時期なら、氷も使ったほうがいいかも)。

おせん 素麺 
水のにごりがなくなり、麺の芯まで冷えたら水を切り、すぐにお椀に盛りつけて醤油とゴマ油を回しかけ、椀の中で手早く和えます。 仕上げに鰹節、刻んだネギとミョウガをたっぷりのせて完成。熱いほうじ茶と一緒にいただきます。

おせん 素麺

おせん 素麺 
食べた感想: 
ゴマ油と薬味がよく絡んだ麺はコクと風味があって、ほんとに食欲がないときでもツルツルいけそう! さっぱりした和食版の油そば、という感じです。

よく冷やした素麺はコシがあって、普段なんとなく茹でてた麺とは、確かに雲泥の差。口の中の油を流すのに、熱いほうじ茶もぴったり(もちろんお酒も合いますよー)。 

実は最初に作ったときは、水っぽくならないことに注意しすぎて、麺の水分を切りすぎちゃったんですが、これはモサモサした食感になってイマイチでした。ザルでチャチャっと手早く水を切ったら、すぐに調味料と和えて仕上げなくちゃだめですね。

おせんさんも言ってるけど、やっぱり麺類はスピードが命なんだなー。 今年の夏のお昼時の、定番メニューになりそう。そう考えると、早く本格的に暑くならないかなあ、と思うのでした。


おせん(9) (イブニングコミックス)
きくち正太
講談社
2012-11-05


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