「女の子の食卓」1巻に登場する、ライ麦100%のライ麦パンのサンドイッチを作ってみました。
恋愛に限らず、さまざまなエピソードが収録されている作品ですが、このライ麦パンの話は、上京したばかりの女の子が主人公。
初めての一人暮らしで、バイト先にもまだなじめない日々。そんなとき、アパートの隣に住む無愛想な青年が働くパン屋で、100%ライ麦のライ麦パンを見つけます。
※【コマ引用】「女の子の食卓」(志村志保子/集英社)1巻より
好奇心から買ったこのパンでサンドイッチを作り、これがきっかけで職場の仲間と初めて打ち解けた彼女。 「あの人のパンのおかげだ」 と、パン屋の青年にほのかに恋心を抱くようになりますが、結末は――。
ライ麦パンのように「人生は甘くない」ことを教えてくれるビターな内容で、お気に入りの一篇。
※【コマ引用】「女の子の食卓」(志村志保子/集英社)1巻より
しかし「ライ麦配合パン」は普通のパン屋さんでもよく見るけど、ライ麦100%のパンはなかなか見つかりません。
しかもライ麦系のパンはいくつか種類があるらしく、作中で登場するのは「ロッゲンフォルコンブロート(Roggenvollkornbrot)」というもの。どうやら、ドイツ系のパンのようです。
そこで思い出したのが、吉祥寺にある「リンデ」というドイツ系のベーカリー(通販もあるようです)。そこなら売ってるかも……と期待して覗いてみたら、目論見通りありました!
このお店はほかにもドイツ系のパンやお菓子がたくさんあって、見てるだけでも楽しい。仏ブーランジェリー系の華やかなパンと違って、ドイツのはズッシリ、どっしりした質実剛健な印象。
早速家に持って帰って、サンドイッチを作成。ロッゲンフォルコンブロート(舌噛みそう)は食パンより一回り小さいながら、穀物がみっしり詰まってて重量感あります(パンというより、パウンドケーキみたい)。これをなるべく薄く(3~4ミリくらい?)スライスします。
片面に無塩バターを塗り、スライスチーズをハムをはさんだら完成。
食べた感想:
パンと具のサイズが合わなくて、はみ出しまくりですが……。
久しく食べてなかったから忘れてたけど、100%のライ麦パンってほんとに酸っぱい! そして、混じりっけなしの穀物そのものの味がする。ここにハムとチーズが組み合わせると、マイルドになって食べやすいです。
こんなに薄くてお腹足りるかな?と不安だったんですが、みっしりしているせいか、意外と腹持ちがいい。
ハム・チーズ以外にも、お店の説明書に書いてた、はちみつやクリームチーズをはさんでも、おやつっぽくてなかなかいけるかも。
あと飲み物は、ブラックコーヒーより甘い紅茶が個人的にベストでした。 作中の主人公のように、人生では甘くないものだって食べていく覚悟が必要。でも酸っぱいライ麦パンには、甘いものが必要かもしれません。
コメント
コメント一覧 (4)
100%のは、ほんとにハードな食感で食べ慣れるまで時間がかかりましたが、ライ麦パンがお好きな方にはたまらないかもです[絵文字:i-179]
マヨネーズも入れると美味しいんですね!今度試してみよう~。
ほかにおすすめの食べ方あったらぜひぜひ教えてください!
(でもアレルギーにはお気をつけて……![絵文字:i-201])
具がはみだしてるの、作ったときはあまり気にしてなかったんですが、
あとで写真で見たら盛大なはみ出しぶり……
ずぼらな性格がこういうとこで出ますねw
すっごい興味が沸いてきます!!
実はライ麦パン大好きなんです。特にキャロウェイ入りのが。
あの酸味に、マヨ・チーズ・ハムを合わせるとたまらんのです^^
ここでは無塩バターなんですね!これもやってみます!
ライ麦も・・・確かアレルギーが多少出ているので・・・・
体調を見て吉祥寺まで買いに行きます♪♪
具がはみ出している感じが、逆に美味しそうですよ^v^
作るよりも、探す手間がかかった再現でしたw
ライ麦パン、実際に食べると結構あのエピソードと同じく、なんか「人生」を感じてしまう味ですw
でもほんと、100%のってなかなか売ってないですね~。
やっぱりちょっとクセがあるから、一般ウケしないんだろうか……。
蔵王チーズは初めて聞きましたが、調べたら確かに合いそう!
フルーツ味のスプレッドとか塗ったら、おやつに良さそうですね~。
わーすごい、作中のパンを探して作ったんですねー感動です!
私は100%ライ麦パンって食べた事ないので、いつか遭遇したら買ってみよう…(探すほど気力は無い…すみませんw)
はちみつでも美味しそうですね。
蔵王チーズみたいな、デザートチーズもいいかもしれない。
ラスト2行が深いですねー。
人生にもライ麦パンにも、甘いものは必要ってことで。
酸っぱいだけではしかめっ面になってしまいますからね。