“大人の少女マンガ”として、今私の中で一番熱い展開になってるのが、入江喜和先生の「おかめ日和」。
こないだ発売された8巻では、誰もが気になってた先生とやすこさんの馴れ初めにいよいよ話がおよび、それ以外にもお馴染みのほのぼの日常エピソードにおまけ漫画など盛りだくさんで、頬がゆるみっぱなしになる一冊でした。
9巻も今年中に出るみたいで、嬉しいな~。
※【コマ引用】:「おかめ日和」(入江喜和/講談社)8巻より
入江先生の描く美味しそうなご飯は、今回も健在です。
特に気になったのは、亀田家流とん汁に、エリンギの炊き込みごはん、ギョーザ、サンマの塩焼きの献立。
詳しいレシピが載ってるのは、とん汁(&餃子も?)だけですが、そのほかのメニューも想像込みで作ってみました。
「亀田家流とん汁」の特徴は、最初に野菜だけ出汁で煮る点と、豚バラ肉をしっかり焼いて入れる点。
後者の理由は、脂身の少ないもも肉やロースを使うと家長(独裁者)である先生が嫌がり、脂身がそのまま残ってると長男のてっちゃんが嫌がるから。脂身を出し切ったバラ肉を使うことで、両者合意した、ということらしい。
亀田家では、カレーも激辛(先生用)、中辛(おじいちゃん用)、甘口(子ども用)と3種類用意されてて、毎回家族の好みにあわせて料理を作り分けるやすこさんは偉すぎて涙が出てくるよ……(私なら逃亡する)。
亀田家流とん汁:
鍋に出汁(種類は何でもOK。今回はカツオ&サバ混合節にしました)を入れて熱し、人参、大根、ごぼう、こんにゃくを入れてしばらく煮ます。
その間に豚バラ肉を一口サイズに切って、弱火にかけたフライパン(油は引かない)で、肉から脂がにじみ出るまでじっくり焼きます。
肉がこんがり焼けたら、一枚一枚を箸で脂を切るようにして、フライパンから出汁の鍋に移します。
フライパンに残った肉の脂は、耐熱容器に入れて冷蔵庫で冷やし、自家製ラードに。
野菜が柔らかく煮えたら、鍋に味噌をといてひと煮立ちさせ、仕上げにゴマ油を少したらして完成。
ギョーザ:
さっきの自家製ラードで、ギョーザを焼きます。やすこさんいわく、サラダ油とあわせてこのラードで焼くと、パリっとコゲ目がキレイに仕上がるらしい。このほかにも、チャーハンとか野菜炒めに使うとコクとツヤが出て美味しくなるそうです。
エリンギの炊き込みごはん:
これは作り方が載ってないので、想像で再現。絵を見る限り、エリンギ以外の具は入ってなさそうだったので、シンプルな材料で。
エリンギは米2合に対して1パック(中サイズ2~3本程度)を使います。
薄めにスライスして、一口サイズに。
米2合に同量の水、出汁昆布1枚、酒大さじ1、薄口醤油小さじ1、塩少々、スライスしたエリンギを入れて炊きます。
炊きあがりはこんな感じ。エリンギ多すぎるかなー、とちょっと心配でしたが、炊いてみると米と丁度いいバランスになりました。
あとはサンマを塩焼きにして、食卓に並べて亀田家ご飯の完成。
食べた感想:
とん汁は薬味として、ショウガや刻みネギ、ミョウガを添えます。 肉の脂身がほとんんどないのにパサつかず、香ばしさも出てて美味しい。
肉の脂身がキライな人って結構多いから、確かに折衷案としていいかもしれない。 薬味はミョウガ入れるのは初めてだったけど、これも結構合うんですね。
ギョーザは自家製ラードのおかげか、いつもよりうまく焼けたかも。皮がこんがりしてて、ビールがうまい。
エリンギの炊き込みごはんは、また作りたいほど気に入りました。シメジやシイタケなんかと比べると、大人しい香りのエリンギですが、だからこそさっぱりしてて飽きない味。歯ごたえも楽しい。
最後はサンマの塩焼き。この時期のサンマはあんまり期待してなかったんですが、今回買ったのはアタリで脂のりもよく、久々に堪能しました。
8巻ではこのほかにも、先生が自ら茹で方を指南する素麺も美味しそうだった!(ほかの家の旦那さんも含め、男性は麺へのこだわりがハンパない……というエピソードも面白かった) 夏の素麺シーズンが来たら試してみたいです。
コメント
コメント一覧 (2)
おおなるほど、キノコは余熱を使うといいんですね!
あと、油揚げと一緒に炊く、というのも美味しそう。
>「明るい食品偽装」
すごいタイトルの御本ですねw
でも調べてみたら、面白そうな内容だ~。
機会があれば、読んでみたいと思います!
飯に炊き込むより蒸らしの余熱で火を通す感じにすると美味しいですよ
米は洗ったら水加減をして油揚げを刻んで炊き込み
エリンギは刻んで塩とオリーブ油をまぶしておき、
米が炊けて蒸らす直前にこのエリンギを入れて蒸らしあがったら
混ぜ込む。
魚柄仁之助さんの著書「明るい食品偽装」からの引用ですが
このやりかたは本当に美味しいのでお勧めします