藤子A先生の「まんが道」には印象的なメニューがたくさん登場しますが、その多くはテラさん考案のもの。
以前も書きましたが、テラさんはトキワ荘きっての頼れるリーダーで、文武両道のナイスガイ、もう“テラ・ザ・グレート”とお呼びしたいくらいのカリスマ的先輩です。
私の中では、あらゆる漫画のなかのNo.1イケメンとして現在君臨中。
※【コマ引用】「愛蔵版 まんが道」(藤子不二雄A/中央公論社)3巻より
彼が満賀と才野の二人に教えた食べ物は、フランスパンのメンチカツはさみに、松葉のラーメン、キャベツの味噌汁、それからこのチューダー。
焼酎をサイダーで割って作るから、チューダー。なんともシンプルなネーミングですが、ストーリーのなかで何度か登場するので、妙に美味しそうに見えるんですよね。
テラさんに勧められて初めて飲んだ満賀君が、「きくー!」と言いながら目を回してるシーンもかわいいw
作り方:
……って説明するほどでもないですが、とりあえず用意するのは焼酎とサイダー。
銘柄は特に指定ありませんが、下町のナポレオンこと「いいちこ」と、三ツ矢サイダーにしてみた。サイダーはほんとは古き良きビン入りがよかったんだけど、あいにく缶しか見つかりませんでした。
分量はお好みですが、今回は焼酎1:サイダー3の割合で。
軽く混ぜて、できあがり。今ではあんまり飲まなくなったサイダーの懐かしい香りがします。
※【コマ引用】「愛蔵版 まんが道」(藤子不二雄A/中央公論社)4巻より
このチューダー片手に開催されるのが、トキワ荘名物(?)の「チューダー・パーティ」。
朗報があったときも、悲報があったときも、これさえあればゴキゲンになれるのさ的なドリンクなのです。
自宅でやるときは、テラさんと満賀・才野の
「くよくよしないで、今夜はひとつパーッとチューダー・パーティーをやろう!」
「ワーイ! やりましょう!やりましょう!」
のやりとりを、ぜひ合い言葉にどうぞ。レッツパーリー!イエア!(超意訳)
※【コマ引用】「愛蔵版 まんが道」(藤子不二雄A/中央公論社)4巻より
ちなみにチューダー・パーティになくてはならないのが、以下の3つのおつまみ。
・キャベツいため
・マグロフレーク
・サケ缶
調理法は、炒めて、缶開けるだけ。いいなあ、この飾らないつまみ構成! しかしテラさんはほんとにキャベツ好きだな。
サケはイラストから判断して中骨缶、マグロはシーチキンじゃつまみっぽくないよなあ、ということで醤油風味のフレークを用意しました。あとはキャベツを塩コショウでいためれば完成。
食べた感想:
チューダーは普通のチューハイよりも甘めで飲みやすく、ラムネっぽい爽やかな味でハマります。お酒が苦手な人でも、とっつきやすいかも。夏場は余計に美味しく感じそうです。
このちょっとチープな味わいが、炒めただけのキャベツや缶詰のつまみと相性いいです。
最近は居酒屋行っても何かとコジャレたつまみが多いですが、たまにはこんなメニューで「飲みってのは、酒とアテがあればええんじゃあ!」と酒飲みの原点に立ち返ってもいいかもしれません。
そういえば「食漫」で連載中の久住昌之先生のエッセイでも、チューダーが紹介されてました! 久住先生が書くと、いかにも男の飲みメニューって感じでいいなあ。
コメント
コメント一覧 (14)
おお、そうなんですね。
次回は甲類で試してみます!
そこだけは譲れないなぁ。
本格焼酎を使えばそりゃ「焼酎の独特の匂い」が残るわな。
TBS「Dig」さんの情報、ありがとうございました!
ポッドキャストで配信されていたので、無事聞くことができました^^
「モテキ」好きだったので、大根さんに語っていただけるなんて鼻血が出そうでした…!
TBSラジオの深夜放送、「ニュース探求ラジオ Dig」
という番組で、マンガ食堂の本の紹介と、
チューダー&キャベツの再現やってましたよ。
大根 仁さん(映画「モテキ」の監督さん)が
誉めてましたよー。
はじめまして、コメントありがとうございます!
おお、鮭の中骨缶が、そんなに新しいものだとは知りませんでしたorz
しかも水産学校から生まれたなんて、いいお話ですね。
今度こそ、ふつうの鮭缶でパーティしようと思いますw
貴重な情報ありがとうございます!
販売されるようになったのは、ここ20年くらいです。
イラストを見ると、鮭の皮も付いているようですし、普通の鮭缶ではないでしょうか?
(いささか、小ぶりなようにも見えますが)
【参考】
http://gourmetcan.blog48.fc2.com/blog-entry-15.html
はじめまして、コメントありがとうございます!
「まんが道」、私も一気に読みたかったので愛蔵版でそろえました!
(寝転がって仰向けで読めないのが難w)
キャベツ、確かに一玉買えば量はあるし、煮て良し焼いて良しですもんね。
あと、コロッケはあの時代も安かったんだなー、とか、いろいろ想像が広がるのも楽しい。
「魚河岸三代目」は、タイトルしか知りませんでした(たしか映画化もされてましたよね)
たしか実在のお店がモデルになってるんでしたっけ?
機会があれば読んでみます!
ほんとに甘くて飲みやすいですよ~[絵文字:i-281]
焼酎は翌朝残らないと言われてるから、多分大丈夫!w
おおー、ここにもチューダーファンが!
ノンカロリーのサイダーで割るのは、ナイスアイデア[絵文字:e-420]
(糖分&カロリーが気になってたので・・・この方法なら安心して飲めそうです!)
ほんとに口当たりいいですよね。
焼酎の独特の匂いも、サイダーの香りで中和されるし……。
慣れてくると、いつか焼酎とサイダーの比率が逆転しちゃうんでしょうかw
いつも楽しく読ませてもらってます
「まんが道」は大好きで、前に「でっかい本」で持ってました
確か「キャベツは安いから」という理由で使ってた、みたいですね
最近は高くなりましたねぇ
コークハイ(コーラとウィスキー」はよくやりましたが
チューダーはやった事がなかったです
今度試してみます
そうそう「魚河岸三代目」は読まれないんですか?
なかなか面白いですよ
ただ、あれは男のマンガかな?
でも、逆にゴクゴク飲めるから悪酔いしそうです(笑)
私、今もよくやりますよw
「まんが道」も愛読してますし。
ただ安い甲類の焼酎にノンカロリーのサイダーを割った物ですが。
口当たりが良いからどんどん焼酎の比率が高くなっちゃいますねw
私は現在自宅作業のフリー家業ですのでほとんど一人で飲んでますがこれはみんなでワイワイ楽しむ物ですね。
「チューダー・パーティー。」心ときめく言葉ですw
はじめまして、コメントありがとうございます!
確かに組み合わせとしては驚くものではないけど、名前が付いてるとなんか新鮮に感じちゃうのかも。
我が家はあれからチューダーブーム中で、三ツ矢サイダーが常備品になりつつあります。キリンレモンで作るのも美味しそうですね[絵文字:i-189]
>それを飲む際のつまみも、冷蔵庫の余った野菜を炒めて作ったり
>缶詰だったりだったので、
きっとお母様は毎日「ンマーイ!」とお腹の赤ちゃんに呼びかけていたはず!w
それを飲む際のつまみも、冷蔵庫の余った野菜を炒めて作ったり缶詰だったりだったので、ここまで近いと母の胎内にいる頃に母がまんが道読んでたのかも?とか思っちゃったりしますw