こないだ「もやしもん」の納豆を作った時、大豆が結構余ったのでどうしようかなあ……と悩んでたところ、「美味しんぼ」12巻に呉汁があったのを思い出しました。
※【コマ引用】:「美味しんぼ」(雁屋哲/花咲アキラ/小学館)12巻より
快楽亭ブラックさんの恋人、テルエが肝臓の病気で入院した際、食欲のない彼女のために作った料理です。作り方は、水に浸した大豆をペーストにして味噌汁に入れる、というもの。私は初めて聞いたし食べたこともなかったんですが、全国各地に見受けられる、郷土料理らしい。
上の説明を聞いても、どんな味でどんな食感がするのか想像がつかないのと、これを食べたときのテルエ嬢のがっつきぶりwが印象的で、気になってました。 ちょうど自分自身も風邪が直った直後で、体力つけるのにぴったりかも、という思惑で作ってみることに。
作り方: 大豆を2~3倍の水で、1日浸けておきます(冬場以外は冷蔵庫のなかのほうがいいかも)。
大豆を、浸けた水ごとペーストにします。ミキサーと迷ったけど、とりあえずすり鉢で根気よく潰してみた。小一時間くらいすると、なめらかなクリーム状になってきます(このペーストを「呉」というらしい)。
が、すり鉢だとどうしても大豆の細かい粒が残ってしまうので、結局最後は、ミキサーでがーっと撹拌して仕上げました(最初からこうすればよかった……)。 見た目はトロっとした生クリームみたいで、美味しそう(ただ、匂いは青臭いです)。
鍋にワカメ入りの味噌汁を作り、そこに大豆のペーストをお玉1杯分くらい注ぎます。軽く混ぜ、煮立つ直前で火を止め、全体に熱が伝わるまで待ちます。
味噌汁の上に、フワフワの塊が浮いてきたら食べ頃(なかなか浮いてこないなら、再度火にかけて、熱を調整したほうがいいかもしれません。火の通りが足りないと、青臭い味になってしまうので)。
食べた感想:
味噌汁の上に浮いたフワフワの部分は、ほんとにスフレみたいな淡くて軽い食感で、でもしっかり豆腐の味がして不思議な美味しさ。
ひところ、フレンチでスープの表面を泡立てたカプチーノ仕立ての料理が流行したけど、その和食版ともいえるかも。昔からある郷土料理とは思えないくらい、現代好みの味で驚きました。
ちなみにこの呉汁、枝豆で作る「青呉汁」というのもあるらしいです。それも美味しそうだな~。枝豆なら、おつまみ用に茹でた残りで、もっと手軽に作れそうですしね。今年の夏バテ対策に覚えておこう。
残りの大豆ペーストで、同じく「美味しんぼ」に出てくる豆腐料理も作ってみたので、次回はその記事をご紹介する予定です。ひとりイソフラボン祭り開催中。
コメント
コメント一覧 (5)
すごく楽しいブログなので、ちょくちょく読ませていただきます。
むかし Danchuの豆腐特集で ミキサーで呉を作ろうとすると
攪拌の熱で蛋白質が変質して味が変わるから氷を一緒に入れて、、、、
と言う記事がありました。
どのくらい変わるものか、一度試してみようかな。
それでは
たしかに豆腐製品がお好きなら、絶対好みの味だと思います!
大豆すりつぶすのがちょっと手間なだけで(むしろ最初からミキサーで十分でしたw)、あとは意外と簡単なのでおすすめです[絵文字:e-267]
もしかすると、豆乳をそのまま味噌汁に入れても、同じような感じになるのかしら……。
ぜひ一緒にイソフラボン祭りを!w
「美味しんぼ」全巻持ってらっしゃるって、すごいですね!
本棚が壮観なことになりそう……!
私は山岡さんが結婚して以降の巻はあまり読んでないので、いつかゆっくり読みたいなー、なんて思ってます[絵文字:i-237]
次はそうです、汲み上げ豆腐と、もう一つのアレです!
ぼちぼち記事作成中なので、またお暇なときでも覗いてください~
豆腐&豆乳好きとしては惹かれます♪
今度わたしも作ってみよう~。
イソフラボン祭り、参加したいです。ウズウズ。
わたしは根気がないので最初からミキサー頼りになると思いますがw
ローピンの時も感動したんですが、呉汁もまた漫画そっくり!
次は引き上げ湯葉?汲み上げ豆腐?楽しみにしてます♪