先日発売された「SPA!」に「孤独のグルメ」の新作が掲載されましたね。いそいそ読んだら、案の定ペルー料理食べたくなってしまった(あの店行ってみたい!)。
ゴローさんの食べっぷりも、相変わらずで安心しました。でも単行本としてまとまって出るには、まだまだ時間かかりそうだな。
といわけで原作の久住昌之先生つながりで、「天食」から久々にご飯作ってみました。
「おせん」の再現で購入した鰹節削り器ですが、その後も普段の食卓で想像以上に活躍してます。味噌汁やうどんつゆの出汁とったり、冷や奴にかけたり……。
実は今まで、鰹節って特別好きってわけじゃなかったんですけどね。削り立てはほんとに美味しくて、見る目が変わりました。
「天食」の主人公、63衛門はカレーもまともに作れないくらいだけど、鰹節にはこだわりのある男。
パックの鰹節は「筆ペンみたいなもん」と切り捨て、削り器で作る方を「硯で墨をする毛筆の世界」と言い切ります。
※【コマ引用】:「天食」(泉昌之/晋遊舎)より
作中では、この鰹節を使った63衛門オススメの簡単料理が紹介されます。今回はそのなかから「猫まんま」と「簡易みそ汁」を作ってみます。
しかし同じ本格鰹節を使うメニューなのに、「おせん」と真逆の微妙なB級感が漂ってるのがいいな。
※【コマ引用】:「天食」(泉昌之/晋遊舎)より
まずは鰹をたくさん削ります(余ったら鰹箱に残しとけば、あとで使えるので便利)。
このとき、 削くべし!! 削くべし!! 無我節!! と心の中で叫びながら削ると、気分が出ます(勇気のある人は実際に声に出してみればいいと思います ←投げやり)。
簡易みそ汁:
お椀に味噌と鰹節、ネギ少々を入れ、上から熱湯を注げば完成。これで市販のインスタントみそ汁よりも、ずっと美味しいものが出来るそう。
食べた感想:
確かに即席で作ったとは思えないほど、出汁がよくきいてる! 鰹節も具と一緒に食べる形になるんですが、これも違和感なくて美味しい。今回はネギだけでしたが、小さく切った豆腐とかワカメを入れてもいいかもしれない。
猫まんま:
茶碗にご飯をよそって大量の鰹節をのせ、刻みネギ少々とと少量のマヨネーズ、醤油をかけます。
そしてピビンバのごとくぐちゃぐちゃに混ぜていただきます。
食べた感想:
これはうまーーい! 今まで食べた鰹節ご飯とは比べものにならないかも……。やっぱり削り立ての風味と味の濃さのせいでしょうか。
しかし醤油だけでも十分なのに、ここでさらにマヨネーズを追加しちゃうのは「天食」ならでは。もちろんB級好きとしては、マヨ、超ウェルカム! 普通の猫まんまよりもコクが出て、美味しかったです(ただし、少量にとどめるのがポイントかも)。
コメント
コメント一覧 (10)
鰹節なんてどれも一緒と思ってたんですが、削り立てを食べて目が覚めましたw ほんとに香りと旨みがすごいですよね。
かちゅー汁って、はじめて聞きました!
沖縄にも、まだまだ知らない郷土料理がいっぱいあるなあ。
画像も調べてみましたが、確かに今回の簡易味噌汁とよく似てますね[絵文字:i-237]
しかしさらにそのインスタント版があるって、ちょっと不思議な感じですw
簡易味噌汁は沖縄では「かちゅー汁」って名前で昔からあるようです。
自分は知らなかったのですが、主人が子供の頃によく飲んでいたようで こちらは市販の鰹節と味噌を入れるだけなんですが。
インスタントで かちゅー汁 が売られているのを見て、知る人ぞ知る沖縄のソウルフードだと思いました(笑
はじめまして、コメントありがとうございます!
画像は多いとアップするのが大変で、途中でめげそうになるんですがw、わかりやすいと言っていただけると報われます[絵文字:i-189]
サイト拝見しましたが、ご夫婦どちらも料理好きってうらやましい! 特にひなまつりのちらし寿司ケーキ美味しそうです(そういえばうちはひな祭りらしいメニュー、何もしなかったな……)。
はじめまして、コメントありがとうございます!
普段なかなか漫画の趣味があう人に出会う機会がないので、傾向が似てる方にコメントいただくと、すごいうれしいです!
もしオススメの美味しそうな漫画とかあれば、ぜひ教えてください[絵文字:i-189]
私も普段の料理は世間様にお見せできないほど超適当です;
漫画飯だと、「あの作品のあれを食べたい!!」という欲望が原動力になってるせいか、普段より数倍丁寧になる気がしますw
「天食」は確かにオヤジ系ですねw 同じ泉昌之さんの「かっこいいスキヤキ」も、オヤジ感溢れる短編集で大好きです(「夜行」の駅弁をいつか再現してみたい・・・)。
おー、shimizuさんだったんですね!(卒論お疲れ様です[絵文字:i-189])
こちらこそ、今後も相手してやってください~。
B級グルメいいですよね!
「美味しんぼ」とか「おせん」を読むと、「安全な食材で、丁寧に調理せんと(キリッ」となる一方で、こういう漫画読むと「ジャンク飯サイコー!」と180度考えが変わりますw
そういえば毎年「B-1グランプリ」ってのが開催されてるらしいですが、いつか行ってみたいなあ。
「さんさん録」読まれましたか! こうの先生の温かい線画はほっとしますよね。私もあれは、ずっと大事にしたい漫画のひとつです[絵文字:i-239]
「天食」に興味を持っていただいて、紹介した甲斐がありました[絵文字:i-189]
しかし猫まんまにそんなにハマっておられたとは!(猫まんまに対する情熱、というフレーズに何故かうけましたw)
私の実家の猫まんまは、卵かけご飯と鰹節ご飯が合体したようなもので、子どもの頃は毎朝これが出て、一時期見るのも嫌になった記憶があります;
「だご汁」、私もそういえば九州で食べたことありました!(熊本だったかな?)
思い出すと、今回のひっつみと見た目も味もよく似てましたね~。
スイトン系の料理は、各地方で色んな呼び名のものが存在してるのかしら(なんかアカデミックになってきたw)。
凄い参考になります!
私も料理はするのですが繊細さが無くレパートリーも幅が無く、こちらの記事でまんがの料理が丁寧に再現されていることに驚くばかりです。(@_@)
読むまんがが自分と少々カブっているので「あ!あのまんがの品が・・・」と嬉しくなります。
西村しのぶ・よしながふみには特に興奮し先日のハチクロものもグッときたんですが、涎がたれまくるのは今回のようなオヤジ系(?)のほうです。
猫まんまは早速にやってみるつもりです。
うちもB級グルメ大好きです★
このブログで知った「さんさん録」を先日購入したんですが、
久々のヒットでした。ありがとうございます。
twitterは「k_springwater」でやっています。
またお話していただけるとうれしいです。
この「天食」が好きになりました。
「削くべし!! 削くべし!! 無我節!!」
と叫びながら作る鰹節は、きっと気合が入って美味しいでしょうね。
私は3歳か4歳くらいの頃、母から、猫まんまを初めて教えてもらった時、
その後ひと月近く、毎日猫まんまを食べ続けるという
ハマりっぷりをしてしまい、家族に呆れられてしまった過去を持っています。
この豪快に盛られる猫まんまを見て、
あの若き日の猫まんまに対する情熱が蘇ってくるようです。
それにしても前回のひっつみのコメントがたくさんでびっくりしました。
やはり郷愁を誘う食べ物なのでしょうね。凄く美味しそうでした。
ちなみに九州宮崎にも「だご汁」というひっつみに似たものがありますよ。