土山しげる先生といえば私の中では「極道めし」ですが、ふと手に取ったコンビニ廉価版の「食キング」を読んでみたら、これが面白かった。
これまでもちらっと目にしたことはありましたが(なぜかラーメン屋に置いてる率が高い気がする)、通しで読むとその確信犯的なベタさにハマります。
単行本は絶版ぽいので、古本かコンビニ版でコツコツ集めるしかないかしら……。
※【コマ引用】:「食キングスペシャル 朝食メニュー勝負編」(土山しげる/日本文芸社)より
今回は創作料理編に出てくる「焼き鳥チャーハン」を作ってみました。チャーハンに焼き鳥がブッスリ刺さってて、なかなかインパクトあります。小学校で習った工場の地図記号を思い出した。
乗っ取りの危機に直面する創作料理店「虎徹」の人気メニューのひとつで、再建料理人の北方は、最初「何の工夫もない料理」とダメ出しします。
その後、北方のスパルタ修行で料理人としての心意気を取り戻したオーナーは、この焼き鳥チャーハンを含めたオリジナルメニューを改良して提供し、店を再び繁盛させる、というエピソード。
改良版では、焼き鳥のタレと唐辛子をチャーハンの味付けに使う、というのがポイントのようです。
ちなみに、この創作料理編のもうひとつの見どころは、函館五稜郭亭が抱える「見廻り組」の活躍。
「厨房改めである!!」のセリフとともに傘下の飲食店に乗り込んで抜き打ちチェックし、評価が悪ければ即営業停止&オーナー解任を宣告。マルサも真っ青の強制捜査っぷりです。保健所の立入検査もこれくらいの勢いでやってみるとかどうでしょうか。
作り方:
作り方は特に書かれてないので、以下は想像で再現。
チャーハンの味付けに使う、焼き鳥のタレを作ります(面倒なら市販のタレでもOK)。醤油、みりん、酒、砂糖を鍋に入れて火にかけ、トロっとするまで煮詰めたら完成。
次はチャーハン作り。フライパンに油を入れてニンニクを熱し、香りが出たらショウガとネギ、鷹の爪のみじん切りを投入。
上の焼き鳥のタレも入れて、炒めます。溶き卵を入れ、その後ご飯を投入してさらに炒めます。塩コショウで味を調えます。
大きめの皿に、茶碗で整形したチャーハンをひっくり返し、お好みの焼き鳥を放射状に並べたら完成。
食べた感想:
焼き鳥のタレと唐辛子で甘辛く味付けされたチャーハンは、確かに一工夫されてる感あり(ただ、ちょっとタレを多く入れすぎたかも……。焼き鳥と一緒に食べることを考えると、もう少し薄味でもよかったなー)。
見た目がなかなかインパクトあるので、お友達同士の飲み会とかに出せば引かれ……いえ、サプライズになると思いますw 次はどの焼き鳥にしよっかなー、と迷いながら食べるのも楽しいメニューでした。
コメント
コメント一覧 (4)
はじめまして、コメントありがとうございます!
なんと、焼き鳥チャーハンが実在する店があるとは!
「おいしいと感じるのは最初の数分だけ」というコメントが、リアルだなあと思いましたw
確かに見た目は華やかなので大勢で食べると盛り上がりそうですが、一人だと「片付ける感」があるかもしれませんね……(でも、食べてみたいw)。
貴重な情報、ありがとうございました!
実はこれに良く似たものを串屋横丁 本千葉店で作ってもらったことがあります。
でも おいしいと感じるのは最初の数分だけで 串はどんどん冷めていくにしたがって味も落ちます。友人と一緒に一気に食べるならいいんだけど 一人だと現実感のないNGのメニューだと思います。
確かに酒じゃー!という感じのメニューですね(もちろん飲みましたw)。
焼き鳥で飲む→シメにチャーハン
みたな順番で食べれば、完全食かもしれん……!
食キング、ほんとに漫画喫茶とか飲食店に置いてる率高いですよねw
どのエピソードから読んでも、結構楽しめるのが暇つぶしにちょうどいいのかしら。
スポコン食マンガって、確かにそのとおりですね。うどん作りのためにお相撲さんを大量マッサージするとか、毎回想像の斜め上をいく修行内容が大好きですw
土山先生って、料理の絵も美味しそうだし、食べるシーンの迫力も漫画界随一ですよね。
酒だ! ホッピーもってこい!ポッピー!
と言いたくなるようなラインナップですね。
以前、食キングは漫画喫茶で読んだとこがあります。
スポコン食漫画という感じですよね。
でも本当に土山先生は、米粒を繊細に美味しそうに描かれますよね。
まるで、漫画から飛び出てきたようなumebonさんの再現力にも脱帽です。