リトル・フォレスト ぬてら

はからずもバレンタインに、チョコ系メニューをご紹介。五十嵐大介先生の「リトル・フォレスト」に登場する、“ぬてら”です。

主人公・いち子の大好物のひとつで、 「ハシバミの実をなめらかになるまですりつぶし 鍋でココアパウダーと砂糖 少しの油と合わせてつやよく練りあげる」 という、母直伝の料理。

「リトル・フォレスト」(五十嵐大介)1巻より
※【コマ引用】:「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)1巻より

どこかで聞いたことある……という人はご明察。イタリアの有名なチョコスプレッド「ヌテラ(Nutella)」が元になってます。

母から「塗って食べるから“ぬてら”」と教えられずっと信じていたいち子が、ある日スーパーで本物のヌテラを見つけて、母のテキトーさを思い知る……というオチでした。

市販のヌテラ、初めて食べたときはあまりに美味しくてうっとりしたけど、作中に描かれた手作りの“ぬてら”もそれに負けじと美味しそうです。


リトル・フォレスト ぬてら 
ちなみに作るにあたって調べた「ハシバミの実」は、ヘーゼルナッツのことと知ってびっくり! 日本にもあるんですねえ(微妙に違う品種らしいですが)。 

おつまみ用に割りやすく加工されてる殻付きヘーゼルナッツが売ってたので、これを使ってみます。
リトル・フォレスト ぬてら リトル・フォレスト ぬてら 
ナッツ系のフレーバーではヘーゼルナッツが一番好きなので、ちょっとワクワク。実物を手にしたのは初めてですが、見た目は栗とドングリの中間みたいな感じですね。 

ナッツの殻をむき(渋皮は面倒なのでそのまま残しました)、すり鉢で擂ります。
リトル・フォレスト ぬてら リトル・フォレスト ぬてら 
最初は細かくするのにも一苦労で、こんなパサパサの粉がほんとにまとまるのか……と心配になりますが、根気よく擂っていくと、ナッツからじんわり油分が出て、右の写真のようなペースト状になってきます。

リトル・フォレスト ぬてら 
ヘーゼルナッツのペースト(すごくいい香り!)を小鍋にうつします。ちょっと味見してみましたが、このままでもほんのり甘くて美味しい。 

リトル・フォレスト ぬてら リトル・フォレスト ぬてら 
ココアパウダー(ナッツのペーストと同量くらい)、砂糖(お好みの量で)、サラダ油(少し)を混ぜて火にかけ、つやが出るまでよく練ったら完成。

リトル・フォレスト ぬてら 
出来上がった“ぬてら”を、バゲットに塗っていただきます。

リトル・フォレスト ぬてら 
食べた感想: 
市販品のヌテラと比べるとかなりワイルド! 甘さ控えめにしたのでチョコの苦みが強いですが、その分ヘーゼルナッツの香ばしさが際だって、素朴なおいしさ。

バゲットと一緒に食べるとすごい幸せなおやつになります(カフェオレに合う)。

ただ砂糖がなかなか溶けなくて(かなり加熱したのになー)、舌触りが少々悪くなってしまったのが残念。シロップとかはちみつを使うほうがいいのかなー。 

このエピソードのメインに登場する、自家製ウスターソースもすごく美味しそうなんですよね。今、材料の一部を仕込んでるところなので、いずれご紹介できれば!




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