今週はいよいよクリスマスですね。毎年ケーキを予約し忘れて、当日はケーキ難民になる我が家です(今年も狙ってたケーキがあったのにやっぱり予約し忘れた……)。
※【コマ引用】「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)2巻より
フライング気味に作ってみたのが、「リトル・フォレスト」に登場するクリスマスケーキ。 主人公・いち子の母が作るそれは、外見は生クリームでおおわれた真っ白な直方体。
カットすると、赤と緑の2色のクリスマスカラーに分かれたスポンジがあらわれる、ちょっと凝ったケーキです。
この赤と緑のスポンジの正体は、赤米の甘酒とほうれん草。後にいち子は、紫(黒米の甘酒)と黄(かぼちゃ)の組み合わせでアレンジします。
どっちを作ろうか迷ったんですが、どうせだからってことで、両方再現してみることに(上の写真の仕上がりの雑さを見てわかるとおり、2種まとめて作るのは無謀でした……)。
ところで作中では、 「こんな風に、縦に2色に分かれるように生地を入れるなんて無理」 「それは自分で考えて頂戴」 というやり取りのシーンがありますが、正解は……?(ってすごく単純なんですけどね)
※【コマ引用】「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)2巻より
甘酒作り:
スポンジケーキに混ぜる、赤米と黒米の甘酒をそれぞれ作ります。
どちらも探せば市販品もあるようですが、マンガにあわせて、せっかくなので一から挑戦。
ちなみに甘酒作りは初めてなんですが、温度管理がキモらしい。なので調理用の温度計は用意したほうがいいかもしれません。
材料は、赤米、黒米、それから麹。近所の店では普通の白米麹が置いてなくて、玄米麹で再現することに。
1.麹は袋から出してほぐし、水を入れて30分以上放置します。
2.赤米、黒米をそれぞれ1時間ほど水に浸し、お粥状に炊きます。赤米は炊飯器、黒米は鍋で調理しました。
3.粥が60度程度になるまで冷ましたら、麹を入れて(炊いた米の2倍程度)よく混ぜます。
4.ここからの温度管理は色んな方法があるようだったので、別々の方法を試してみることに。
黒米の方は、鍋ごと新聞紙や毛布にくるみ、コタツの中で一晩放置。赤米の方は炊飯器で保温し、60度を超えないようにチェックしながら3?4時間ほど置いてみます。
結果ですが、今回は炊飯器とコタツを併用する(炊飯器である程度発酵が進んだら、コタツで放置)のが一番うまくいきました。
コタツだけだと温度が低すぎてうまく発酵せず、炊飯器だけだと温度が上がり過ぎちゃうんですよね;;
もちろん使う道具や環境によるので、どちらかの方法だけでも上手くいく場合も(少量なら、魔法瓶を使うのもいいらしい)。
あと今回は玄米の麹を使ったせいか、左の写真のように、発酵後もツブツブがかなり残りました。
普通の麹ならもっとドロっとした感じに仕上がると思います。 ちょっと飲んで見ると、砂糖は一切入れてないのに、ほどよく甘くてびっくりした!
※【コマ引用】「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)2巻より
ケーキ作り:
甘酒が出来たら、いよいよケーキ本番。「赤米×ほうれん草」「黒米×かぼちゃ」で、計4種類の生地を作るので気合いを入れます。
1.まずは野菜のペースト作りから。かぼちゃは茹でて潰し、ほうれん草は同じく茹でて水分をよく絞り、ハンドミキサーでペーストに。
2.【野菜生地の場合】: サラダ油と砂糖をすりあわせ、卵を加えてよく混ぜます。
その後、小麦粉とベーキングパウダーをあわせてふるい、ざっくり混ぜ、野菜のペーストを加えて混ぜます。
【甘酒生地の場合】:
上の野菜生地から、卵を抜いて同様の作り方で。黒米(写真右)は、混ぜるとちゃんと紫っぽい色の生地になりますねー。赤米(写真左)はどちらかというと茶色っぽい、お赤飯風の色になります。
後で気付いたんですが、甘酒はミキサーなどでなめらかにしてから生地に混ぜたほうが、焼き上がりがうまくいく気がします(ツブが残った状態だと、スポンジがボロボロになってしまいました;)。
3.パウンドケーキ型に、野菜生地と甘酒生地を半量ずつ流し込みます。↑これは赤米生地の上からほうれん草生地を流し込んだ図。その後180度に予熱したオーブンで、50分ほど焼きます。
4.焼き上がりました! 赤米×ほうれん草(写真左)はボンバーな仕上がりですね……(ベーキングパウダー入れすぎたかな)。
焼き上がったらすぐにラップで包み、膨らんだ面を下にして冷まし、全体を平らにします。
5.今回は焼き上がりがボンバー過ぎてきれいに平らにならなかったので、仕方なく全体をカットして直方体っぽく整えます。(カットした切れ端は、カステラの端っこ的な美味しさでまたうまい)
焼き上がりですがご覧のとおり、パッキリ2色に分かれたというより、それぞれ片方の生地の配分が大きいことにお気づきでしょうか……。
実は型に流し込む時に、「上の生地が足りない気がする……」と血迷って、多目に投入しちゃったんですよね(汗)。お菓子初心者は余計なことをすべからず!!……の鉄則を忘れると、このザマよ!
6.微妙に失敗した気分を切り替えて、デコレーションに入ります。冒頭の「縦に2色」の謎ですが、何のことはありません。焼き上がりの状態を90度回転するだけですw
直方体のスポンジに、生クリームを塗っていきます。 生クリームに入れる砂糖は、スポンジを味見してからお好みで甘さを調整するのがいいかも。
今回はブランデーとバニラエッセンスも少量入れました。 元のスポンジがちょっとイビツな形なので、マンガのような美しい直方体にはなりませんでした……が、トッピングも何もない真っ白でシンプルなケーキは、「清しこの夜」なイブにぴったりかな、なんて思いました。
食べた感想:
一番気に入った生地は、ほうれん草の部分。青臭くなく、ほのかな苦みが抹茶のようで、これ単体でも作ってみたいと思ったほど。
甘酒のケーキは、洋菓子というより和菓子のような印象。ツブが残った部分はモチモチした食感、よく焼けた部分は何故かおせんべいっぽい香ばしさで、なかなか美味しかったです。
来年こそ、パーフェクトな直方体&セパレートになるように菓子作りの腕を磨きたいもんです。
スポンジケーキに混ぜる、赤米と黒米の甘酒をそれぞれ作ります。
どちらも探せば市販品もあるようですが、マンガにあわせて、せっかくなので一から挑戦。
ちなみに甘酒作りは初めてなんですが、温度管理がキモらしい。なので調理用の温度計は用意したほうがいいかもしれません。
材料は、赤米、黒米、それから麹。近所の店では普通の白米麹が置いてなくて、玄米麹で再現することに。
1.麹は袋から出してほぐし、水を入れて30分以上放置します。
2.赤米、黒米をそれぞれ1時間ほど水に浸し、お粥状に炊きます。赤米は炊飯器、黒米は鍋で調理しました。
3.粥が60度程度になるまで冷ましたら、麹を入れて(炊いた米の2倍程度)よく混ぜます。
4.ここからの温度管理は色んな方法があるようだったので、別々の方法を試してみることに。
黒米の方は、鍋ごと新聞紙や毛布にくるみ、コタツの中で一晩放置。赤米の方は炊飯器で保温し、60度を超えないようにチェックしながら3?4時間ほど置いてみます。
結果ですが、今回は炊飯器とコタツを併用する(炊飯器である程度発酵が進んだら、コタツで放置)のが一番うまくいきました。
コタツだけだと温度が低すぎてうまく発酵せず、炊飯器だけだと温度が上がり過ぎちゃうんですよね;;
もちろん使う道具や環境によるので、どちらかの方法だけでも上手くいく場合も(少量なら、魔法瓶を使うのもいいらしい)。
あと今回は玄米の麹を使ったせいか、左の写真のように、発酵後もツブツブがかなり残りました。
普通の麹ならもっとドロっとした感じに仕上がると思います。 ちょっと飲んで見ると、砂糖は一切入れてないのに、ほどよく甘くてびっくりした!
※【コマ引用】「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)2巻より
ケーキ作り:
甘酒が出来たら、いよいよケーキ本番。「赤米×ほうれん草」「黒米×かぼちゃ」で、計4種類の生地を作るので気合いを入れます。
1.まずは野菜のペースト作りから。かぼちゃは茹でて潰し、ほうれん草は同じく茹でて水分をよく絞り、ハンドミキサーでペーストに。
2.【野菜生地の場合】: サラダ油と砂糖をすりあわせ、卵を加えてよく混ぜます。
その後、小麦粉とベーキングパウダーをあわせてふるい、ざっくり混ぜ、野菜のペーストを加えて混ぜます。
【甘酒生地の場合】:
上の野菜生地から、卵を抜いて同様の作り方で。黒米(写真右)は、混ぜるとちゃんと紫っぽい色の生地になりますねー。赤米(写真左)はどちらかというと茶色っぽい、お赤飯風の色になります。
後で気付いたんですが、甘酒はミキサーなどでなめらかにしてから生地に混ぜたほうが、焼き上がりがうまくいく気がします(ツブが残った状態だと、スポンジがボロボロになってしまいました;)。
3.パウンドケーキ型に、野菜生地と甘酒生地を半量ずつ流し込みます。↑これは赤米生地の上からほうれん草生地を流し込んだ図。その後180度に予熱したオーブンで、50分ほど焼きます。
4.焼き上がりました! 赤米×ほうれん草(写真左)はボンバーな仕上がりですね……(ベーキングパウダー入れすぎたかな)。
焼き上がったらすぐにラップで包み、膨らんだ面を下にして冷まし、全体を平らにします。
5.今回は焼き上がりがボンバー過ぎてきれいに平らにならなかったので、仕方なく全体をカットして直方体っぽく整えます。(カットした切れ端は、カステラの端っこ的な美味しさでまたうまい)
焼き上がりですがご覧のとおり、パッキリ2色に分かれたというより、それぞれ片方の生地の配分が大きいことにお気づきでしょうか……。
実は型に流し込む時に、「上の生地が足りない気がする……」と血迷って、多目に投入しちゃったんですよね(汗)。お菓子初心者は余計なことをすべからず!!……の鉄則を忘れると、このザマよ!
6.微妙に失敗した気分を切り替えて、デコレーションに入ります。冒頭の「縦に2色」の謎ですが、何のことはありません。焼き上がりの状態を90度回転するだけですw
直方体のスポンジに、生クリームを塗っていきます。 生クリームに入れる砂糖は、スポンジを味見してからお好みで甘さを調整するのがいいかも。
今回はブランデーとバニラエッセンスも少量入れました。 元のスポンジがちょっとイビツな形なので、マンガのような美しい直方体にはなりませんでした……が、トッピングも何もない真っ白でシンプルなケーキは、「清しこの夜」なイブにぴったりかな、なんて思いました。
食べた感想:
一番気に入った生地は、ほうれん草の部分。青臭くなく、ほのかな苦みが抹茶のようで、これ単体でも作ってみたいと思ったほど。
甘酒のケーキは、洋菓子というより和菓子のような印象。ツブが残った部分はモチモチした食感、よく焼けた部分は何故かおせんべいっぽい香ばしさで、なかなか美味しかったです。
来年こそ、パーフェクトな直方体&セパレートになるように菓子作りの腕を磨きたいもんです。
コメント
コメント一覧 (6)
おおー、深夜食堂のドラマご覧になったんですね! 私も小林薫の渋かっこよさとおやじの色気には毎回シビれまくりました[絵文字:i-233] マスターはもう彼以外考えられません。
夜に開いてる店って居酒屋が中心になるから、ああいう食堂は意外と需要あるんじゃないかな~と思っちゃいますよね。
我が家の味が決まらない……ってお気持ち、わかります!
私の場合は暗記してるレシピがあんまりないので、毎回他所様のレシピに頼るせいなんですが……。唐揚げもカレーも作るたびに味が変わりますw
ロボコックはすっかり記憶から消えてましたが、動画サイトで調べて「ああ!」と思い出しましたw
ワタクシ「美味しんぼ」は読んだ事があるのですが・・・。
umebonさんのお陰で深夜食堂を知り、マンガ、ではなくドラマの方を見ましたよ。
あの、佇まい、客層、出てくる料理、何といっても小林薫にキュンキュンです♪
近くにあんな店会ったら、有無を言わさず常連希望!
他にも初めて聞くマンガいっぱいあって・・・、是非読んでみようと思います。
ポテトサラダと、唐揚げ、我が家の味がまだ決まらん・・・。納得いかんのです。
勉強させて頂きます~。
ちなみに「味っ子」で好きな名言は、「ロボコックが仕上げに入ったわ!!」でしたw
そうなんです、予想以上に手間がかかって、途中で何度もボウルごと放り投げそうになりました……。出来映えもブサイクになっちゃったので、やっぱりまだまだスキルが低いなあ、と実感[絵文字:e-263] コメントいただいてちょっと救われた気分ですw
スポンジはほんとは甘酒のツブが残らないほうが仕上がりはキレイだったかも……なんですが、食べると意外に美味しかったので、これはこれでいいかと開き直りましたw
はじめまして、コメント&うれしいお言葉いただきありがとうございます!
私は「ミスター味っ子」アニメのリアルタイム世代なんですが、再放送で今のお子さんたちも夢中で見てるなんて、びっくりです。味皇の「うーまーいーぞー」のアクションシーンとか、久々に見たくなってしまいましたw
味っ子も楽しい料理レシピが満載だから、お子さんと一緒に再現したりすると楽しそうですね[絵文字:i-179]
甘酒から作るなんて、もう何という忍耐力!
何か、体にも良さそうですね。
ケーキを作れるなんて素敵ですね。
私が最後にケーキを作ったのは・・・思い出せないくらい前です。
あぁ、おいしそう。
ツブが残ったモチモチ食感を私も是非味わってみたいです。
とにかく感動!スゴイ!そして素敵!!
見てるだけで幸せ~。更新が楽しみなお気に入りの場所ができました。
応援してま~す♪