※【コマ引用】「大東京ビンボー生活マニュアル」(前川つかさ/講談社)下巻より
普段の食事で「あと一品欲しい……」という時、ぬか漬けがあると便利ですよね。
でもぬか床は毎日かき混ぜたり手入れが大変だっていうし、ちょっと臭そうだし……ってことで、あきらめて市販品で我慢してました。
「大東京ビンボーマニュアル」に登場する“パン床”は、そんなぬか床に躊躇する人にはぴったりの方法かもしれません。
※【コマ引用】「大東京ビンボー生活マニュアル」(前川つかさ/講談社)下巻より
パン床は、ぬかのかわりにパンとビール、塩でつくる漬物床で、匂いもひかえめで手間もかからず、味はぬか漬けそっくりになるらしい。
そ、そんな夢のようなことがあっていいんでしょうか……とちょっと半信半疑。 マンガの中では左のような絵とちょっとした説明しかないため、こちらのサイトも参考にしつつ挑戦してみました。
作り方: <1日目>タッパーに食パンをちぎって入れ、塩をふり、ビールをパンがしめる程度に注ぎます(ビールは気が抜けててもいいらしいので、飲み残しでもOK)。
混ぜずにそのままフタをして一晩放置します。
<2日目・3日目>タッパーのパンをよくかき混ぜます。その上から前日と同じくちぎった食パンを追加し、塩をふり、ビールを注ぎ、混ぜずにフタをしてさらに一晩放置。これを3日目まで繰り返します。
<4日目> これでパン床の出来上がり。さぞやすごい腐臭がするのでは……とおびえてしまいますが、フタをあけるとびっくり。
臭クナーイ!というか、むしろお酒のような芳醇な香りがします。すごい、すごいぞパン床。
本漬けの前に、くず野菜で床ならしをします。マンガではカブの葉を使っていたので、それにならってみました。これも一晩くらいでいいかも?
<5日目>床ならしが終わったら、いよいよ本漬け。お好きな野菜を漬けていきます。今回はカブとキュウリにしてみました。
完成!
本漬け1回目の味は、ちょっと塩気がきつくて香りもあまりせず、どっちかというと「浅漬け」風の印象。2回目からは、ぬか漬けのような発酵した香りになって、俄然美味しくなりました。
今3回目を漬けてるところですが、面倒なことは三日坊主な私でも苦にならずやっていけてます。何より、好きな時に漬物がすぐ食べられるのは、ちょっと幸せな気分になれてほんとオススメです。
しかしこの床、いつまで使えるのかな……。さすがに一生モノってワケではないですよね。様子をみつつつきあっていこうと思います。
コメント
コメント一覧 (8)
大正野郎、ご存じの方がいるとは!「へうげもの」にも通じる、男の美学の世界で面白いですよね。
といっても私は一度読んだきりで、手元にコミックがないのですが…読み返したくなっちゃいました[絵文字:i-237]
山田先生は野球マンガの「ジャイアント」も好きです[絵文字:i-189]
パン床の失敗、前回は野菜から出る水分の手入れを怠ったのと、
帰省でちょっと長く家をあけてしまったのが原因だったかもしれません。
手入れがラクなパン床でさえこんな有り様なので、ぬか床にはなかなか手を出しにくいです(T益T)
でもほんと、実験みたいで楽しいですね!
(あと、ペットを育てるような感覚もあったりw)
ピョンロー、私は妹尾河童さんのエッセイのレシピで作ったことあったんですが、「神戸在住」にも載ってたとは知りませんでした!
シメのお粥は、妹尾さんのエッセイにはなかった部分なので気になりますね~。ンマーイ!と食べてみたいですw
「神戸在住」も、面白いと聞くので一度読んでみたくなりました[絵文字:i-189]
実は私も若い頃、サブカル系のマンガに趣味が偏り気味だったので(って、大した知識はありませんが…)、話を振っていただけると喜びますw
またどうぞ、お越し下さい!
学生時代にサブカルな本をたくさん読む機会があり、最近になって懐かしくなり古本を集めております。
大東京ビンボー生活マニュアルもそのひとつです。
食べものは関係ありませんがその頃に読んだ山田芳裕のデビュー作、大正野郎もオススメですよ。
あとは肴姫を新装版を買おうか悩んでおります。後書きが読みたいから…。
パン床など醗酵物は料理の中でも実験度が高いような気がしてワクワクしますね。
前回のはどうやってダメにしてしまったのでしょうか?
私は醗酵を早めたい時だけ、冷蔵庫から出しています。
しかし一ヶ月で替えてしまうのは勿体ない気がしますね。
では最後に漬物繋がりでオススメなマンガ飯を。
『ピョンロー(扁炉)』という料理をご存知でしょうか?
干し椎茸を戻して肉と白菜、春雨にごま油回し入れて塩と一味唐辛子で頂く鍋のことです。
木村紺の神戸在住(5巻)で主人公の美大生が友人達と鍋を囲んでいるのがなんとも美味しそうなんです。
締めに塩だけで味を整えたお粥を
べったら漬け(大根の麹漬け)と食べます。
パン床の漬けた大根でも美味しそう。
ンマーイ!と思わず言ってしまいます。お時間のある時に是非どうぞ。
改めまして読み返すと長いコメントでごめんなさい!
長文大変失礼いたしました。
ふたたびコメントありがとうございます!
nicoさんも、ビンボー生活マニュアルお好きだったんですね[絵文字:e-267]
休日に読むと日頃の忙しさがリフレッシュされるようで、コースケのように穏やかな気持ちで暮らしたい…とか思っちゃいますw
パン床、ぬか床みたいなクセがなくて、ほんとにいい香りがしますよね!
手入れするのが苦痛じゃないのもうれしいです。
1~2か月くらいが替え時、とどこかで読んだ記憶がありますが、実際もっと長く育ててる方もいるみたいだし、実際はどうなんでしょうね~。
私は前回分をうっかりダメにしてしまったので、久々にまた仕込みたくなりました[絵文字:i-229]
セロリもぜひ試してみたいです!
名作を読まれていてさすがだなぁと思いました!
以前から気になっていましたが
作られていたのを読んで私も試してみました。
床ならしはカブに葉が無いものでしたのでクズ野菜で
本漬けでカブを漬けました。香りがとても良かったです♪
床を育てるのが楽しんです。何ヶ月くらいもつのかな?
ちなみにオススメはセロリです。
はじめまして、コメントありがとうございます!(返信遅くなってすみません[絵文字:i-183])しかも紹介した本を手にとっていただけたなんて、うれしいです[絵文字:i-189]
パン床、そろそろ糠漬けの風味が強くなってきました!
しかしもきゅさんは高校生の時から漬けてたなんて、すごい[絵文字:i-189]
しかもご家族の食事の用意までされてたなんて……私が高校生の時なんて、炊飯器の使い方さえ知らなかったorz
いま帰省中なんですが、うちのパン床も初めての放置プレイ中なので、帰宅したらどうなってることか。無事に生き延びてくれるといいのですが……。
ちなみにタッパは実家からもらったものなので、かなり年代モノっぽいのですが、レトロで気に入ってますw
密かに何度もお邪魔していますW
こちらで気になった本を買い漁ったり・・・W
旦那にこんなに漫画買ってどうするんだ!と怒れてていますW
パン床懐かしいです!!
15年以上前、高校生の頃何かで知って、(漫画などじゃなかった気がします)
ちょうど自作でパンをめちゃめちゃ焼いていた時期だったので、
失敗したパンで作りましたよー。
糠漬けより好きでした♪
朝ごはんに食べ、お弁当に入れ、夕食でも食べていました。
高校3年間は元気に育ってましたが、
母に託して即無くなりました(苦笑)
学校に行きつつ、家族の分も3食しっかり作っていた頃が懐かしいです。
いったい母は何をしていたんでしょう?(笑)
毎日精米するので、米ぬかが出るので
糠漬けでもするかなーと思っていましたが、
久しぶりにパン床もいいなーと思う今日この頃です。
なんか余計においしそうで、試してみたくなりますね~。
しかも5年も持つとは……びっくりです!
私もじっくり大切にマイ床を育てていきたいと思いますw
耳寄りな情報ありがとうございました!
フランスパン風の食パン、塩、活性清酒(濁り酒)で作っているパン床を
使っている方がいて、その方のパン床は何と5年物らしいです!
熟成が進むと見た目も風味も糠床そっくりになるそうですよ。