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koma
※【コマ引用】「めしにしましょう」(小林銅蟲/講談社)6巻より

「めしにしましょう」6巻のアイスホットサンドを作ってみました。
単行本になる前、小林銅蟲先生のブログで公開された記事を見て気になっていたスイーツ。食パンにアイスクリームをはさんで、まるごと揚げるというもの。

なぜか懐かしさがこみあげる…と思ったら実家で昔、似たおやつを食べていたのだった。中身はアイスクリームではなくカスタードクリームで、食パンに塗って半分に折りたたんで閉じ、油で揚げるというもの(粉砂糖もかかってた気がする)。
まさか自分の思い出の味と銅蟲先生ワールドがリンクすると思わなかった。

アイスを揚げる料理といえば「包丁人味平」のアイスクリームの壺揚げを思い出しますが、「めしにしましょう」は下記の青梅川さんのセリフを見ても、アプローチがさすがロジカル。
パンは構造上空気を多く含むのでアイスを包んで熱しても短時間ならいける気がするんです
ホットサンドメーカーで作ってみたり、卵液にくぐらせて焼いてフレンチトースト風にしたり、試行錯誤と研究の末に生まれたのが「高温で一気に揚げる」というシンプルな方法。

「めしにしましょう」のスイーツは難易度が高いものが多いけど(7巻のフラクタル杏仁湯豆腐とかめっちゃ食べてみたいけど不器用な自分は多分破滅する)、これなら私でもやれるかもしれぬ…とチャレンジしてみることに。

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メインの材料は食パン(6枚切り)に市販のバニラアイス。
トッピング用に生クリーム+砂糖+バニラエッセンスでホイップクリームを泡立てて冷蔵庫で冷やしておきます。

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食パンは耳を切り落とし、アイスクリームを真ん中にこんもりと置く。パンの周囲に卵+牛乳の接着液を塗って、もう1枚のパンでサンドする。

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サンドしたパンの周囲をぐるりとフォークでおさえて閉じる(パンがやぶけないように注意)。このへんからはアイスが溶けるのとスピード勝負なので、もたつくようなら包み終えた段階で冷凍庫に突っ込んでもいいかもしれない。

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高温で一瞬で揚げるのがポイントなので、油はガンガンに熱しておきましょう。銅蟲先生のブログによると220度くらい。片面5秒くらい、ほんの一瞬でキツネ色に仕上がって感動します。

あとは包丁で半分に切って、ホイップクリームを盛って、ミント乗せて完成。
(このへんの作業から超焦ってるので写真はない)
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おしゃん!
广先生が「これヘタしたら青梅川さんの料理でベストビジュアルですよ」と驚いたのも納得。
(※广先生の名前が間違ってました…しかも二度も。ご指摘ありがとうございますmm)

しかし撮影対象がアイスだといつも以上にパニクる…ちょっと溶けました。そして欲張ってアイスもりもり入れすぎた気がする。

食べた感想:
カラッと揚がったパンのなかに、バニラアイスクリームがぎっしり。熱々とひんやり、サクサクとトロトロが一度に味わえて、秒でなくなるうまさ。揚げるのも一瞬なら食べ終えるのも一瞬で、あれはまぼろしだったのかしら…みたいな食後感。

しかし調理中の焦りとスピード感が尾を引いて、なぜか食べるときも小走りで台所のシンクに駆け寄って立ったまま手でかぶりつく、という体勢になってました(スイカ食い)。今思えばナイフとフォークでゆっくり食べても全然よかった気がする。でもアイスが滴るのも気にせず手づかみで一気に食べるホットサンド、最高にうまいのでおすすめです。

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↑ちなみにこれは初回トライ時、180度くらいでだらだらと揚げてしまったため、中のアイスがでろでろに溶けてイケてない仕上がりになったもの。やっぱり高温一気揚げがポイントかもしれない(この回含めて直近で計3回作ったので、そろそろ私の体重はエマージェンシー)。

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パンの耳は残った油で揚げて、余ったホイップやらアイスやらにつけて食べました。うまー。


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