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※【コマ引用】「凪のお暇」(コナリミサト/秋田書店)5巻より

ぼにぎり」に続き、「凪のお暇」5巻からの再現です。
4巻で、凪が自転車での大冒険中に立ち寄った、スナック「バブル」。店名のとおりバブルの残り香を漂わせるトサカ前髪のママに、国籍さまざまな女の子たちが在籍するお店です。インパクトのあるキャラクターが粒ぞろいだったので、5巻でもまた登場してくれてうれしい。

ひょんなことから、この店でボーイとしてバイトをすることになった凪。初めての接客業で、自分の対人スキルの低さに落ち込んだり、コミュニケーションがどういうものかを学んだり。

さらには新しい友だちとの出会いも。
閉店後に凪の家で宅飲みしようと誘ってきたのは、お店で働く中国人のロンちゃんとフィリピン人のジェーンちゃん。

何もないボロアパートで、ペットボトル&毛布の手作りコタツで膝を寄せ合って始まったビンボー女子会は、部屋や料理を同僚たちに値踏みされるOL時代の殺伐とした女子会に比べ、凪にとって最高に居心地がいいものでした。

宴が進むなかで、ロンとジェーンが台所を借りてありあわせの材料で作ったのが、花巻とバナナの春巻き。これに凪のぬか漬けを並べ、気取りのない美味しいものと一緒に女子会の夜はさらに更けていきます。

ロンちゃんの花巻

花巻といえば中華料理店でたまに置いてるメニューですが、自分で作るのは初めて。
自宅にあったウー・ウェンさんの「北京小麦粉料理」に確か花巻のレシピがあったので、参考にして作ってみます(この本、日本ではマイナーな中国の粉モノ料理が満載でおすすめです)。


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作り方(分量は自己流なので参考まで/4個できます):
ボウルに薄力粉(80g)、強力粉(20g)、ドライイースト(小さじ1/2)、砂糖(大さじ1/2)、塩(ひとつまみ)を入れて混ぜ、ぬるま湯(50cc)を2~3回に分けて加えてその都度箸でよく混ぜる。

ちなみに粉の分量を変えて作ってみたところ、
・薄力粉80g+強力粉20g=歯切れよくふんわり
・薄力粉60g+強力粉40g=弾力あるふわもち
という感じになったので、お好みで。

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ボウルのなかで生地をまとめるようにこね、途中でサラダ油(大さじ1/2)を加えてさらにこねる。

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油が生地になじんだら台の上に出し、生地がしっとりするまでこねる。

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生地を丸くまとめてボウルに濡れふきんをかけ、温かい場所で1時間発酵させる(生地が2倍程度に膨らむのが目安)。

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台に打ち粉をして生地をめん棒で長方形にのばし、表面に油を薄く塗る。

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油を塗った生地をくるくると巻き、包丁で8等分する。

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8等分した生地をペアにして上下に重ね、菜箸で上からぎゅっと押さえる。

※花巻の成形方法はほかにもいろいろあるよう(参考にしたウー・ウェンさんの本では、ひねって成形する方法も紹介されています)

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土鍋に皿を逆さに入れ、さらにその上にもう一つ皿を乗せ、水を張ります。オーブンシートに花巻をのせ、ふきんをかけて再び温かい場所で20~30分二次発酵させます。

その後フタをして火にかけ、強火で15分蒸したら完成。
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ふわっふわに蒸しあがりました。

ジェーンちゃんのバナナ春巻き

フィリピン出身の関西弁美女・ジェーンが実家でよく食べていたというおやつ。
本来はフィリピンで料理用に使われている「Saba(サバ)」という品種のバナナを使うそう(調べてみたら、お芋のようなホクホク感のある味みたい。気になる)。
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作り方:
バナナは縦半分、横半分に切って砂糖をまぶしておく(お好みでシナモンも)。春巻きの皮にバナナをのせて巻く。

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キツネ色になるまで揚げたら完成。

花巻(中国)にバナナ春巻き(フィリピン)、ぬか漬け(日本)と、アジア軽食博覧会的なラインナップ。こういう簡単シンプルなもののほうが、おしゃべりの間にちょこちょこつまむのにぴったりなのかも。
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花巻ってずっと見てると縄文土器感ありますね。

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ロンちゃんいわく、花巻はウスターソースにつけて食べても美味しいらしい。

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ふわふわもちもちの花巻、おいしいいい。ウスターソースも意外に合う。
意外と簡単に作れることがわかったので、今度はこってりした中華料理と一緒に食べてみたいなー。

お次はバナナ春巻き。
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作っているときからわかっていたけど、絶対美味しいやつ。

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パリパリの春巻きに熱々のバナナがとろけて、こんなに美味しいものがなぜこんなに安上がりで簡単なのか、と問いただしたい。

花巻(炭水化物)、バナナ春巻き(甘味)、ぬか漬け(塩味)、と役割も違うからエンドレスで食べ続けられます。女子会にバーニャカウダとかピンチョスとかパンケーキとかオシャーンな料理なんていらんかったんや!

凪のポテチ入りポテサラ

スナック・バブルでボーイとして働く凪ですが、接客に悩む一方で、料理や掃除など持ち前の家事スキルを発揮します。とある日のお通しはこんなメニュー。

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※【コマ引用】「凪のお暇」(コナリミサト/秋田書店)5巻より

ママも絶賛のポテチ入りポテサラ。
安いじゃがいもを使って原価率を下げるだけでなく、口の中の水分を奪ってお客に酒を注文させるつまみとしても優秀という。実は凪、相当デキる子なのでは……。

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作り方:
材料はじゃがいも、ポテトチップ、マヨネーズ、塩、コショウ。
(しかし久々に市販のポテチ買ったけど、こんなに量少なかったっけ。昔のプロ野球チップくらいの量しか入ってない気がするのですが…これがステルス値上げが…)

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じゃがいもは皮つきのまま竹串がすっと通るまで茹でて、熱いうちに皮をむいてマヨネーズ、塩コショウと一緒にマッシュする。

食べる直前にポテトチップを砕いてふりかける。
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ホクホクのポテサラと、ザクザクしたポテチの取り合わせ、手が止まらないおいしさ。そして確かに口の中の水分が奪われて、ハイボールが進む進む。こういう気取らないお通しこそ、スナックに通う男たちの胃袋をわしづかむのかも。