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電子書籍はおもにKindleとebookjapanで読んでいるのですが、Kindleの最大の不満はebookjapanと違って続刊通知がまともに来ないこと(私が知らないだけで何か設定すればちゃんと通知が来るんだろうか。でもせっかくの著者フォロー機能も役立ったことないのよね…)。

なので「ドカせん」の続刊が出ていて、しかも完結していたことにしばらく気づかなかった。がなじい。責任とってくれジェフ・ベゾス。2巻にサイコーな新キャラが登場していたというのに!

1巻の再現でも紹介しましたが、「ドカコック」の続編として、工業高校を舞台にしたのが「ドカせん」。2巻で主人公・京橋建策のライバル(?)として登場するのが、白川帆斗。整備科担当の新任教師の彼は、EXILEのどっかにいそうな(※雑な説明)スタイリッシュなイケメン。

座学よりも実技を、とはやる血気盛んな整備科の生徒・戸山をなだめるため、学食にあらわれた白川は、おもむろに厨房へ……。そう、彼もまた建策と同じ「ドカせん」だったのです。
その名も「メカコック」(整備科だから)。

学食のしょぼい茹で置きパスタを、トマトケチャップを極限まで煮詰めた特製ソースのナポリタン「メカタリアン」に仕上げ、生徒をあっと言わせます。

ちなみに料理が完成した際のドカコックのキメ台詞は「竣工」ですが、メカコックの場合は「納車」。最高か

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※【コマ引用】「ドカせん」(渡辺保裕/日本文芸社)2巻より

調理シーンも同様に整備ワード満載です。
強火のガス火の音はエグゾーストノート(マフラーからの排気音)、ケチャップソースをじっくり煮詰めるのは「ドブ漬け塗装」。門外漢の自分にはわからん、わからんけどシビれる。

ドカコックシリーズのすばらしいところは、建築現場とか整備士の世界が、単なるネタに終わらず、まったく知識のない人にもカッコいいと感じさせてくれるところだと思う。

そしてケチャップをじっくりと煮詰めて作るナポリタン、というレシピ自体も興味をそそられます。

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作り方:
食材は厚切りベーコン、ピーマン、マッシュルーム、玉ねぎ、にんにく、そして茹で置きのスパゲティ。

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フライパンにオリーブオイルをたっぷり入れ、にんにく、薄切りにした玉ねぎ、マッシュルーム、厚切りベーコンを入れて炒める。
ここにたっぷりのケチャップと少量のウスターソースを入れます。

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※【コマ引用】「ドカせん」(渡辺保裕/日本文芸社)2巻より

コマの絵をよく見て、メカコックが使っている商品に注目。

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※【コマ引用】「ドカせん」(渡辺保裕/日本文芸社)2巻より(一部コマ拡大)

ケチャップは竹田商店の彩味料シリーズ「濃やかケチャップ」、ソースはポールスタアの「RS ウスターソース」。どちらも知る人ぞ知る東京・東村山の調味料メーカーの商品。それからなにげに、仕上げのパルメザンチーズも明治の「十勝パルメザンチーズ」が使われています。

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どうせなら同じものを使いたい…と方々探してみるも、ウスターソースとパルメザンチーズは入手できたものの、竹田商店のケチャップはどうしても入手できなかった。メーカーさんに問い合わせたら、トマト不作で去年は生産自体できなかったらしい…無念。

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というわけで今回は普通のケチャップとウスターソースでの再現です。
中火でガンガンに煮詰めていきます。ブババババババとエンジン音のようにソースがキッチンのあちこちに飛び散ります。工程メモしてた用紙にもご覧のとおり飛び散りまくり。

よく見たらマンガのメカコックが着てる白いつなぎもケチャップまみれです。でもそれでよいのだ…「オールインワン(つなぎ)ってのは汚れるためにあるんだよ!」。私のエプロンも再起不能になりそうなほどケチャップまみれになりましたが、それでよいのだ…。

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煮詰めたソースがデミグラスソースのような茶色になったら、細切りピーマン、追加のオリーブオイル、さらに茹で置きのスパゲティを投入し一気に炒めます。

仕上げにパルミジャーノチーズをかけて、納車(ボナペティ―ト)。
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鮮やかな赤、というよりは渋いえんじ色のナポリタン。
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食べた感想:
焦げる寸前までじっくり煮詰めたケチャップソースは「ケチャップの酸味がいい具合に飛ぶのね」というセリフに納得するほど、まろやかで意外な美味しさ。まるで老舗の洋食屋のナポリタンのような、こなれ感。作中の竹田商店のケチャップが手に入ったら、もう一度試してみたいな。

ちなみに完結となる3巻では、とび職の「鳶調理人(とびこっく)」が出てきたりダムコックが出てきたりドカリンピックが開催されたり見どころ満載。最高なまま幕を閉じるので最後まで必読です。