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※【コマ引用】「ぷりぷり県」(吉田戦車/小学館)1巻より

あけましておめでとうございます。今年最初の更新はこれにすると決めておりました。

架空の地域「ぷりぷり県」をテーマにした、吉田戦車先生の90年代名作ギャグ漫画。
最新作の「肉とめし」の舞台にもなっていることもあり手に取ってみたら、今読んでもめちゃくちゃ面白くて全巻揃えてしまった。

主人公は、都内企業に勤めるぷりぷり県出身の新入社員・つとむ。
あんなタワーが御自慢ですか?」と東京タワーをディスり、東京への対抗意識と郷土愛に燃えるつとむを中心に、ぷりぷり県のシュールな風土や文化が描かれます。

全国のご当地ネタが満載なのもケンミンショー的に楽しい。
1巻のお正月のエピソードでは、お雑煮自慢の県民バトルが勃発。

帰省して、雑煮で10キロ太ったつとむ。
郷里の雑煮で太るのは、郷土愛の何よりのあかしですからね。
誇らしげな彼に待ったをかけたのは、福岡出身の社長秘書・フク子。焼きアゴでダシをとった博多雑煮で20キロ増量したと豪語します。

ぷりぷり県の雑煮なんてきっとたいしたことないんだわ。
高笑いする彼女にさらにマウンティングするのは、香川県出身のサヌ男。白みそ&あんこ餅のハイカロリー雑煮で30キロ増量し、「あんモチ雑煮が日本一だ!」と勝利宣言。つとむは敗北感に打ちのめされます。

「郷土の味」もいまやボーダーレス化してますが、お雑煮はいまだ地域性を保った数少ない料理といえるかもしれません。私も関東に住んで20年近くになるけど、白みそのお雑煮でないと年が明けた気がしない。

さて、つとむの誇りである「ぷりぷり県」のお雑煮とはどんなものなのか。
その名もトコロテン雑煮

丸モチをこんがり焼き
その上にキーンと冷やしたトコロテンをかけ、
からしと青ノリを添える……

香ばしいモチと冷たいトコロテンが
身も心もさっぱりツルツルさせてくれる。

うわー げてもの
と周囲からはドン引きされますが、読んだとき案外美味しそう…と思ってしまったのは否めない。
簡単に再現できそうなので試してみました。

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材料はトコロテン、青のり、からし、丸餅。
丸餅(去年実家でついたやつがまだ冷凍庫に残っていた)は網でこんがり焼いておく。

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お椀にトコロテンを入れ、付属の三杯酢をかける。
からし、青のりをトッピングしたら完成。

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セッティングして写真をとってみると、「日本の雑煮一覧」にそっと混じっていてもあんまり違和感がなさそう。

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トコロテンには三杯酢派と黒みつ派があって、そこもまた内戦の火種になりがちだけど、青のり&からしがあるということは、ぷりぷり県的には三杯酢派なのだろう……ということにしておく。

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食べた感想:
冷たくさっぱりしたトコロテンに、焼きたての熱々のお餅。ゲテモノ呼ばわりされていましたが、この組み合わせは全然アリ。よく考えたら餅もトコロテンも甘味屋さんの定番なので、合わないことはないか。

しかしあんこ入りの餅と白みその「あんモチ雑煮」と比べたら低カロリーだろうし、これで10キロ太ったつとむ君の郷土愛はやはり優勝といっていいのでは……。

「ぷりぷり県」はほかにもガガーリン弁当、部員煮、暗黒星人など不思議なご当地料理がたくさん登場します。吉田戦車先生の食べ物をイジるセンスはやはりすごい。


最新作の「肉とめし」再現記事はこちら。
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