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※【コマ引用】「凪のお暇」(コナリミサト/秋田書店)4巻より

「凪のお暇」、4巻も美味しそうなものがいろいろ登場したけれど、一番気になったのがこのフライパンまるごとちぎりパン。

元彼・慎二の呪縛から逃れ、アパートの隣人・ゴンとの新たな恋がスタートしたと思われた凪。
しかしボヘミアンで博愛主義、「メンヘラ製造機」の異名を持つゴンに、凪は振り回されっぱなし。ゴンのことだけを考えて生活がまわり、いつしかゾンビ状態に。

自分がヤバい状態だと自覚した凪は、突然安い自転車を購入して走り出します。
バイクに乗せて海に連れて行ってくれたゴン。助手席でいつもおびえていた慎二とのドライブデート。
いつでも誰かがどこかに彼女を連れて行ってくれた。でも
今までの人生で一度も自分の意志でどこかに行きたいって思ったことがない
ことに気づいたのです。

4巻の見どころは、この凪の小さな冒険譚(なんせ行き先は川崎だ)。
ころんでケガをし、道に迷い、ナンパされ……ささいな出来事のひとつひとつが、まるでRPGの勇者への試練のようで、ハラハラしながら読んでしまう。でも凪は、誰にも頼らず自分自身の力で脱皮を見せ始めます。

波乱万丈の小旅行を終えて家に戻った凪はゴンと再会し、うららちゃんと一緒に焼いた自家製ちぎりパンを渡します。

レーズン、チーズ、ごま、くるみ…7種類の具材が入った、いちど食べたら美味しくて手が止まらないワクワクするちぎりパン。
このパンをゴンに例え、
今の私にとってゴンさんはあまりにもおいしすぎるんです
と自ら決別宣言。

現実逃避の恋愛ではなく、まず現実の自分を見ること。
私の周囲の女子、この作品を食い入るように読む率が高いのですが(しかも普段そんなにマンガ読まない人でも)、単なる恋愛マンガではなく、この「自立」を真正面から丁寧に描いているからなのかもしれません。

さて、禁断のちぎりパン。オーブンなし、フライパンだけで焼けるお手軽さに、いろんな味が楽しめる贅沢仕様。焼きたてを食べたい…と苦手なパンづくりに備えるため、休日に再現してみました。
(※分量メモがどっか行ったのでまた追記します…)

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小鍋に牛乳を人肌に温め、イーストを入れて混ぜる。
ボウルに強力粉に塩、砂糖、イースト入りの牛乳を加え、ゴムベラでまとめてから台でよくこねる。
ある程度こねたら、柔らかくしたバターを生地に練りこんでさらにこねる。

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生地がまとまったら4等分して丸め、フライパンにオーブンシートを敷いて生地をのせ、フタをして弱火で1分。その後火を止めて20分発酵させます。

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フタをするとき、濡れふきんを間に敷くと乾燥防止にいいかもしれない。
一次発酵が終わるとパンが膨張してました。かわゆい!パンかわゆい!

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発酵させている間に7種類の具材の準備。
レーズン、ごま、チョコチップ、ナッツ、クルミ、チーズ、ベーコン。どれも珍しくない食材ばかりだけど、いろいろ揃えるだけでも贅沢な感じ。

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一次発酵を終えた生地をつぶしてガスをぬき、16等分して丸め、ふきんをのせて10分ほどベンチタイム。
その後ひとつひとつの生地を伸ばして具材を練りこみ、もう一度きれいに丸める。

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フライパンにオーブンシートを再度敷き、生地を並べてフタをし、弱火で1分→火を消して20分(二次発酵)。
フライパンのなかでみちみちになったらOK。かわゆい、パンかわゆい!(二度目)

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オーブンシートを敷いたままフタをして弱火で15分焼き、ひっくり返してオーブンシートを取り、フタをしてさらに15分。

焼けました。
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どこから食べよう…と食べる前からすでに楽しい。

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私は最初からチョコチップを狙っている。

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食べた感想:

焼き立てはフワフワのモチモチ!甘くてしっとり。
一口サイズだし「次はあの味いってみよう」となるし、確かにこれは手が止まらない。止めどきがわからない。デンジャラス…。

別の相手から「害毒なドラッグ」呼ばわりされていたゴンは、自分をこのちぎりパンに例えられて意表をつかれます。勝手に自滅していったこれまでの相手と違い、爽やかに距離を置かれた凪に未知の感情が芽生えたようで…続きが気になる。

4巻は番外編に載っていた、肩甲骨を開く肩こり解消運動ネタもお世話になっています。あれほんと気持ちいい…。



ちぎりパンの工程は、オレンジページ(2016年3/2号)掲載のちぎりパンレシピを参考にさせていただきました。


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