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スーパーに筍が並ぶのを見ると、ようやく暖かくなったんだな、と実感します。
「オリオリスープ」の最終巻となる4巻から、この季節にぴったりの筍と塩豚のスープを再現してみました。

事務所の同僚・弥燕とともに、弥燕の祖父である画家・凡春燕の図録のデザインを担当した織ヱ。不眠不休、全身全霊で挑んだ仕事。その結果をふたりでソワソワと待つ間に作ったのがこのスープ。

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※【コマ引用】「オリオリスープ」(綿貫芳子/講談社)4巻より

仕事のスタイルも性格も違う織ヱと弥燕ですが、ぶつかり合いながら乗り越えた仕事の後だけに、ともにスープを作る場面は、これまでよりもなんだか和やかな雰囲気。

マイペースな織ヱにいつもイライラしていた初期の弥燕さんの態度を思うと、感慨深いものがあります。

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材料は筍の水煮、塩豚、ショウガ、ローリエ、長ネギ、チンゲン菜。

水煮はちょうど実家からもらった瓶詰がありました。
塩豚はブロックの豚バラ肉に塩をすりこんで、数日置いたものです(ネットにレシピいろいろあります)。
数年前から常備菜の定番となっている塩豚。塩すりこむだけで、なんでこんなに美味しくて使い勝手がいいんでしょうね。大げさではなく、これがあれば平日どんなに忙しくとも「生きていける」感ある。

しかし会社の冷蔵庫にストックしてる織ヱ嬢はさすがである。
「会社でなんかいつも凝った料理を作る同僚」として「サラメシ」に投稿されそうだ。

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作り方:(分量は作品もしくは公式クックパッド参照)
塩豚は食べごたえのある大きさにカットして、フライパンで焼き目がつくまで焼きます。

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鍋に焼いた塩豚、ネギ、ショウガ、ローリエを入れて水を注ぎ、強火で15分。ボコボコに煮ていると、スープがほんのりと白濁してきます。

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筍の水煮を適当な大きさに切って入れ、弱火にして40分ほど煮る。

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豚が柔らかく煮えたら、仕上げにバラしたチンゲン菜を入れてさっと煮る。
塩豚からも味が出ているので、塩加減は最後に様子を見て調整します。

器によそったら、仕上げに黒コショウを振って完成。
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筍の水煮は一年中手に入るけれど、メインにするとやっぱり「春だなあ」と思う。

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じっくり煮込んだ塩豚は、簡単にほぐれるほどにやわらか。

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塩豚には筍の風味、筍には塩豚の風味、そしてスープには両方の味がしみ込んでいます。ホロホロの肉とシャキシャキの野菜の取り合わせがなんとも美味しい。

弥燕さんによると、このスープは彼の実家で食べていた春のスープ「腌篤鮮(イトシ)」という料理をアレンジしたもの(調べてみると腌篤鮮は、上海の家庭料理の定番だそう)。

因縁だった、しかし思い出でもあった実家の味を、自然に職場の仲間たちに振る舞うことができた弥燕。角がとれたその表情は、とても魅力的でした。

最終巻は、小山内さんと樟葉さんの「カレーライスに水キムチ」のエピソードも感動的に良かったな。
物語は完結したものの、今後もページを捲って旬の食材とスープを煮込む時間を味わっていきたい作品です。

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