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「マンガ大賞」ノミネートがきっかけで手に取った「凪のお暇」。
女性誌連載作品で今年唯一のノミネートという状況のなか、3位というのは大健闘ではないでしょうか。コナリミサト先生の魅力である、ポップな絵で女子の毒をさらっと表現するスタイルは本作でも健在。

主人公の凪は28歳OL。さらさらストレートロングヘアで女子アナ風ファッション、家庭的で嫌な仕事も笑顔で引き受ける。これだけ聞くと女性誌に出てきそうな「愛されモテOL」ですが、実は地毛は爆発的なくせ毛、唯一の趣味は節約、大人しい性格は同僚から格好のサンドバッグで、内緒で付き合っている営業部のエース・慎二からは「都合のいい女」扱い。

それでも「空気を読み」生きてきた彼女の薄氷を履むようなOL生活は、社内で偶然耳にした慎二の心ない一言でついに決壊。ドロップアウトし、安アパートで人生のお暇(いとま)生活が始まります。

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※【コマ引用】「凪のお暇」(コナリミサト/秋田書店)1巻より

その舞台となるオンボロの六畳一間で作るのが「豆苗のすいとん」。
米も切らした部屋で空腹を感じた凪が、小麦粉とキッチンで育てていた豆苗で、即席で作った一品。
息が詰まりそうな前半から一転し、これを凪が文字通り息を吹き返すかのように食べるシーンは、読んでいる側もホッとします。

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作り方:(※分量は作中におおまかに書かれているので参照してください)
ボウルに小麦粉(おそらく薄力粉)を入れ、水を少しずつ入れて粉っぽさがなくなるまでこねていく。

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生地がなめらかになったら丸くまとめて、乾燥しないようにラップをしておく(30分ほど寝かせてもいいかも)。

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鍋に水を入れて火にかけ、顆粒の鶏がら、塩コショウでスープを作ります。

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すいとん生地を、ぬらして手でちぎりながらスープに投入。
生地が浮いてきてから2~3分煮ます。

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豆苗の根元を切り落とし、スープに入れて少し煮たら完成。

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切り落とした豆苗の根元は水に浸しておけば、もう1~2回収穫できます。1束100円で買ったとして、実質30~50円になる……と思うと、凪ちゃんじゃないけどテンションが上がります。節約はエンターテインメント。

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食べた感想:
もちもちのすいとんに、シャキシャキの豆苗、違う食感の組み合わせが美味しい。これに和風だしではなく中華風スープ、という組み合わせが新しい。ごま油やラー油をたらしても◎でした。

薄力粉を使った手軽な主食って、お好み焼きくらいしか思いつかなかったけれど、ちょっとこねればすぐできる「すいとん」は選択肢としてアリだなー、と開眼。

このほかにも、作中には凪やそのほかのキャラクターたちが作る「ビンボー飯」が続々登場します。どれも単なるコスト重視ではなく、日常がちょっと楽しくなる節約レシピになっているのも魅力です。

 

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