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「ホクサイと飯さえあれば」も、はや6巻。表紙のブンちゃんを見ても、初期よりお姉さん度が増していますね。

6巻ではブンちゃんのひとり暮らし生活に、ちょっとした変化が訪れます。
喫茶・山茶花の常連さんから持ち掛けられた、期間限定2週間の住み込み留守番バイト。場所はなんと京都。

というわけで、舞台は東京の下町・足立区のアパートから古都・京都の町家へとうつります。
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※【コマ引用】「ホクサイと飯さえあれば」(鈴木小波/講談社)6巻より

京都編で最初に登場するのが、この卵焼きサンド。
買い出しに出かけたものの人とぶつかり、せっかくの卵を割ってしまったブンちゃん。
見かねた地元の就活生・末吉さんに助けてもらい、その帰りに「京都の卵サンドはゆで卵ではなく卵焼き」と気づいて衝撃を受けます。

そして割れてしまった卵を活用するために、卵サンドを作ることを思いつくのです。

そう、関西の卵サンドといえば、ゆで卵+マヨネーズだけではなく、ふわふわの「卵焼き」も定番です。
ゆで卵のサンドイッチは冷めても美味しいけど、これは出来立てじゃないと魅力が半減しちゃうんですよね(だからコンビニのサンドイッチはゆで卵版が主流なんだろうな)。

読んだ瞬間、懐かしくなって居ても立っても居られず、再現してみることに。

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パンはせっかくなのでホームベーカリーで焼きました(焼きたてはふわふわでうまい)。
末吉さん風に斜めに切ってしまっても、意外となんとかなるからOK。

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ボウルに卵を割り入れ、コンソメ、塩コショウで味付けして混ぜる。
パンはスライスチーズを乗せ、軽く焼いておく。

スライスチーズは、パンに挟んだ卵がずれ落ちるを防ぐ「ノリ」の役目を果たすそう。さすがのブンちゃんアイデアです。

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厚焼き卵を焼きます。
パンの形にあわせて正方形に焼く、というのが意外に難しくてですね。
何度か試して、なんとかつかんだコツが以下です。

・卵焼き器は横幅13センチ以下(今回は9センチ)の小さいサイズを使う。卵に厚みが出やすい。
・1回目の卵液を流し入れ、半熟に焼けたら下側の1/3を折りたたむ
・卵を下位置にずらし、2回目の卵液を上側に流し入れて焼き、今度は上側の1/3をたたむ
・これを繰り返す

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↑なんとか正方形っぽく焼けました。
(こんな手間かけず、適当に焼いてあとで成形しても何とかなりそうな気もしますが)

これをチーズと焼いた卵が接するように、パンで挟みます。

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包丁で4つ切りにします(ラップでくるんでちょっと馴染ませてからでも)。

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パンの厚さに負けていない、厚焼き卵のサンドイッチ。

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たまごサンドって、なんでか春っぽいイメージがある。

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関西の卵焼きサンドは、卵に出汁を含ませたふわふわジューシーなものが多いですが、ブンちゃん流卵焼きは、どっしり食感でシンプルなコンソメ味で、「卵食べてる!」という充足感があります。間に挟んだチーズもパンチがきいて美味しい。

関西の味・ミーツ・ブンちゃん。期間限定といえど、今後どんな料理が生まれるのが楽しみです。



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