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「ハクメイとミコチ」5巻から、ハクヨさん特製の冬瓜と鯖の揚げ浸し。

いつも温厚な妻のハクヨさんを怒らせてしまい、家に帰れなくなった大工組合の会長・ナライ。組合の仲間たちはふたりを仲直りさせるためいろいろと案を練りますが、なかなか意見はまとまりません。
一方で、家出中にろくなものを食べていないナライと大工仲間を心配するハクヨさん。ハクメイ&ミコチの家で手際よく作り、持参したのがこのお惣菜。

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※【コマ引用】「ハクメイとミコチ」(樫木祐人/KADOKAWA)5巻より

このおいしい昼食をきっかけに誤解もとけ、ふたりの仲も無事戻ったのでした。職人気質の兄貴・ナライさんの意外な一面と夫婦愛が見える、かわいいエピソードです。

しかし冬瓜といえば煮物や汁物にするのが定番で、油で揚げるなんて作るのも食べるのも未体験!どんな味なんでしょう。

ファンタジーの世界を舞台にした漫画の料理は、「ダンジョン飯」「空挺ドラゴンズ」のように非実在食材が使われる一方、「ハクメイとミコチ」では私たちにもおなじみの食材がちょっと変わった形で出てくるのが面白いなあと思います。

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材料(2人前):※作中にレシピはないので個人の想像です
・冬瓜 1/8個
・サバ(三枚おろし) 1/2尾(骨は抜いておく)
・片栗粉
・しょうが 適量
・だし
・みりん
・薄口しょうゆ

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作り方:
冬瓜は皮とタネをとって一口サイズに乱切りにしまっす。
(煮物だと煮崩れを防ぐために皮の青い部分を薄く残したりしますが、今回は厚めにむいちゃいます)
キッチンペーパーで水気をよくふいて、薄くきつね色がつくまで素揚げします。

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鍋にだし+みりん+薄口しょうゆ、おろししょうがで煮浸しのつけ汁を作り(冬瓜がひたひたに入るくらいの量)、素揚げして油を切った冬瓜を入れて馴染ませておきます。

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サバにはコロモをつけて揚げます。
骨を抜いたサバを一口大に切って軽く酒と塩を振り、ビニール袋に入れて片栗粉を全体にまぶし、冬瓜を揚げた油でかりっと揚げます。

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冬瓜を浸しておいた鍋に揚げた鯖を移します。

揚げたての鯖の食感を残すならこのまますぐ食卓に出してもOKですが、ハクヨさんが持ってきたお皿は煮汁が具材にしみたトロトロ感が印象的。あんな感じにしたいなー……ということで、煮汁が少なくなるまで、鍋をまわしながら煮詰めて仕上げることにしました。

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小皿を並べると、こびとたちの食卓感。

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よく火を通した冬瓜は角がとれて見た目のとおりトロトロ、揚げた鯖もコロモに漬け汁がトロリとしみています。

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お酒にもご飯にも合う味付け。

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ちなみにこちらはインスタで先にアップした別バージョンです。

今回と違う点は
・冬瓜にも片栗粉をつけて揚げる
・鯖も冬瓜も大き目にカット(こびと感を出すため)
・漬け汁は仕上げにかけて、揚げたての食感を残す
というもの。

こっちもなかなか美味しかったけど、小料理屋っぽくなりすぎて、ハクヨさんがお弁当に持ってきたイメージとは違うかしら…と作り直したのでした。

正解があるわけではないのであくまでも自己満足なんですが、ひさびさに試行錯誤できて楽しかった再現でした。

ハクメイとミコチ 5巻 (HARTA COMIX)
樫木 祐人
KADOKAWA
2017-01-14


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