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最近のグルメ漫画のあたらしい潮流かもしれない、と思うのが「『あの人』が描く」、つまりすでに知られているメジャー漫画家がその作家性をベースに食を描いた作品が徐々に増えていること。

これまでは新人作家(原作つき)や、いわゆる「グルメ漫画家」(ビッグ錠先生とか寺沢大介先生とか)によるものが主流でしたが、ぱっと思いつく最近の作品でも、東村アキコ先生の「美食探偵 明智五郎」、村田雄介先生の「マンガ家 夜食研究所」、入江喜和先生も「東京Bonごはん」があるし、カレー沢薫先生は「ねこもくわない」「ナゾ野菜」と、カレー沢先生らしいとしかいえない食マンガを出しておられる。

今後もっと増えていくのかもしれないし、いち漫画好きとしても「あの先生が描くとしたら…」と、編集者気分で妄想するのはなかなか楽しい。

前置きが長くなりましたが、フィーヤンでおかざき真里先生のこの連載が始まる告知を見たときも、「おかざき先生×料理…!」と、興奮したのを覚えています。あの美しい筆致で、どんな食卓が描かれるのか。

まだ連載が始まって数回、単行本になるのはちょっと先かもしれませんが、第1話の料理からたまらなく美味しそう……もとい、実際に作ってもめちゃくちゃ美味しかった(すでに3回リピしている)ので、フライング気味にご紹介します。

「かしましめし」の料理漫画としての特色は、男女3人の「集いごはん」をコンセプトにしている点。気の置けない友達や家族と集まるときのヒントになりそうな料理が、たくさん登場しそうな予感。楽しそうな食事シーンと対照的に、どこか寂しさを抱えた3人のキャラクターがどう明かされていくのかも楽しみです。

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※【コマ引用】FEEL YOUNG 2016年3 月号「かしましめし」(おかざき真里/祥伝社)より

第1話に登場するのが、「包まないギョーザ」。
その名の通り、タネを包まずに皮の上にのせ、もう一枚の皮ではさんで焼くという変わりギョーザ。具材を用意すればいろいろトッピングが楽しめるし、ホットプレートを囲めば盛り上がりそう。

そして上のコマのとおり「食べる」シーンの表情、擬音、すべてがなんと美味しそうなことか……。
レシピもきっちり載っているので、再現もしやすいです。

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作り方:(※詳しい分量は作品をご確認ください)
まずはキャベツをこんもりと千切りにします。ギョーザのほか、サラダとして用意するコールスローにも使います。

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コールスロー用のニンジンは、皮だけでなく本体もピーラーで薄くスライスしてから千切りに(感動的に細く仕上がります。口当たりもいい)。
千切りしたキャベツと塩コショウ、フレンチドレッシング、マヨネーズとあえて冷蔵庫でなじませておく。

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ギョーザが焼けるのを待つ間につまめる、コールスローの完成。

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ギョーザです。
しいたけ、たけのこ、ニンニクをみじん切りして、豚ひき肉、千切りキャベツとよく混ぜ合わせ、塩コショウ。キャベツなどから水分が出るので、混ぜ合わせるのは焼く直前に。

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トッピング用の具材。
チーズ、キムチ、パクチー、ミニトマト、高菜、カットもち……などなど、レシピにあったものはひととおり試したくて揃えてみる。

作中では、大きなホットプレートを使って、そのうち半分をフタをして焼きつつ、空いたもう半分のスペースで次の分を焼く…という効率のいい方法が紹介されています。
が、うちのホットプレートはハーフサイズなので残念ながら通常どおり焼きます。
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ギョーザの皮を並べて、その上に肉ダネと好きな具材をのせ、もう一枚のギョーザの皮を上に乗せます。

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下の皮の両端を↑こんなふうに箸で内側に折ると、肉汁が流れ出すのを防げるらしいですが、不器用な私にはなかなか難しかったのであきらめる…。

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水を少量まいてフタをし、蒸し焼きにする。
ギョーザが布団セットみたいで、見ててなごむ。オフトゥン…('д`)ハァハァ。

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火が通ったら両面をこんがりするまで焼いてできあがり。

点心にありそうな感じですね。
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たれはポン酢&大根おろし、しょうゆ、スイートチリソースなどお好みで。

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食べた感想:
サクサクパリパリ、ときどきモチモチ、皮の食感をとことん楽しめるギョーザです(ギョーザひとつにつき2枚使うので、皮はいつもの2倍買っておいたほうがよさげです)。

事前に包まなくていいから準備も簡単だし、次は何にしよう、とトッピングに悩んでみんなで味を報告しあうのも楽しい。
お気に入りの組み合わせは「パクチー+トマト+スイートチリソース」「キムチ+カットもち+しょうゆ」、ああでも「高菜+ツナ」も美味しかったな……と決められない。
あと最後に、冷蔵庫に余っていた「こしあん」をのせて焼いたら、焼き餅風でデザートにぴったりだったのをご報告します。

手順の説明、わかりにくかったら動画でどうぞ。


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