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久々に「ムーミンママのお料理の本」の本を開きました。スウェーデン料理としておなじみの「ヤンソンさんの誘惑」が美味しそうだったので、作ってみることに。

この料理、名前からしててっきりムーミンの作者(トーベ・ヤンソン氏)に関係あるのかと思ってましたが、調べたらヤンソンさんはヤンソンさんでも、まったく別人で宗教家の人らしいです。しらんかった。

ところで、こういう「聖職者さえ誘惑に負ける料理」の話って、古今東西にあるんですねー。トルコには「パトゥルジャン・イマム・バユルドゥ」という“僧侶が気絶する”ナス料理があるし、中華にはお坊さんも修行をやめて飛びつく「佛跳牆」というスープがあるらしいし。

探せば日本にも、そんなエピソードの料理がありそうですね。



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と、話は脱線しつつ料理に入ります。本では多分4人前くらいなので、1?2人分の分量に調整してつくってみます。 

じゃがいも(本の推奨はメークイン。でも煮くずれしにくければなんでもいいかも)2個の皮をむき、マッチ棒くらいに千切りします。

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玉ねぎ半個をみじん切りし、バターで黄金色になるまでゆっくり炒めます。 ある程度深さのある耐熱容器に、じゃがいも→玉ねぎ→アンチョビの順で2~3段重ねてゆきます。アンチョビは全部で6~7枚くらいあればいいかも?

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アンチョビのオイル少々、生クリーム(動物性のやつ)半カップを上からかけ、バターの小片を散らし、パン粉を全体にふります。

200度に熱したオーブンで、様子をみつつ1時間くらい焼きます。30分くらいで、生クリームのソースがぐつぐつ煮えたぎってきます。

もし表面がこげついてきたら、アルミホイルを上からかぶせればOK。 

食べた感想:
なにこれウマ! じゃがいもがほくほく甘くて、生クリームがいつのまにかグラタンソース状になってて、アンチョビの塩気がパンチきいてて、「これはヤンソンさんも誘惑されるわ」という味でした(まんまやんけ)。 

正直作ってる途中、「チーズも香辛料もナシで、生クリームとアンチョビだけに味付けを頼るレシピで大丈夫なんだろーか……」と心配してたんですが、杞憂でした。

レシピによってはチーズを使う場合もあるみたいなんですが、なくても全然おいしいです。時間はかかるけど、ほぼオーブンで放置状態なので、意外とラクなとこも◎。RIMG1165.jpg


ムーミンママのお料理の本
サミ マリラ
講談社
1996-03-27


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