_1180593
グルメ雑誌「おとなの週末」に連載されていた、入江喜和先生のショートマンガ「こまどり夫婦のbonご飯」が書籍化、今月発売と知って、小躍りです。
読み逃した号もたくさんあったし、もし単行本化されなかったら、バックナンバーぜんぶ揃えるしかないな…と思っていたので、うれしか。

本作は、都内の名店の食べ歩きパートと、そのメニューを家でアレンジするレシピパートで構成される、これまで意外になかったハイブリッドな食マンガ。

入江先生はご実家が居酒屋で、デビュー作も居酒屋が舞台の「杯気分!肴姫」。作品のなかに食べ物がたびたび登場する作家さんですが、いわゆる「料理マンガ」はこれが初だと思われます。  

koma2※【コマ引用】「こまどり夫婦の東京Bonごはん」(「おとなの週末」2015年7・8月号)
主人公は、大手出版社に勤める妻・こまこさんと、フリーのイラストレーター夫・いさくさん。
いさくさんはこまこさんより8つ年上ですが、収入はこまこさんの方が上。在宅の分、家事全般を引き受けているようです。

入江先生の描く男性は、みんな「ちょっとダメ」で、そこが色気になっているのですが、いさくさんもシュッとした彫りの深い「バター顔」の男前なのに、気弱で押しが弱い性格のようで、そのギャップが魅力。
こまこさんは真逆の明るいちゃきちゃきキャラで、「肴姫」のイワオちゃんとあや奈を思わせる、ふたりの「破れ鍋に綴じ蓋」な関係が愛おしい。

koma※【コマ引用】「こまどり夫婦の東京Bonごはん」(「おとなの週末」2015年7・8月号) 
今回は連載最終回のエピソードから。
銀座の魚河岸料理店「佃㐂知(佃喜知)」で食べた魚の煮つけに感動したいさくさんが、自宅で作った、日本酒に合う煮物二品。
・かれいとごぼうの煮物
・とうがんのそぼろあんかけ


実は祖父が和食の板前さんだったといういさくさん、こういう正統派の和食もお手の物のようです。

_1180507_280 _1180508_280 
作り方(分量はコミックをご確認ください)
かれいとごぼうの煮物:

ごぼうは皮をこそぎ、5cmの長さに切って四つ割りにしておく。
かれいの切り身は皮のほうに切り込みを入れ、お湯をやさしくまわしかけて臭みをとる。

_1180513_280 
この煮付けのポイントは、下戸のいさくさんが、こまこさんのお楽しみ用の日本酒を惜しげもなく使ってしまうところ。
なので調理酒ではなく、奮発してなるべくいい酒を…としたいところですが、お高い吟醸酒は逆に料理用には向かないらしいので、今回は1200円くらいの特別純米酒で(正直ホッとした自分…)。

_1180518_280 _1180519_280 
浅めの平鍋、もしくはフライパンに日本酒と水を入れ、煮立ったら砂糖としょうゆを入れる。
ごぼうと千切りにしたしょうがを入れ、沸騰したらかれいを静かに並べる。

_1180522_280 _1180525_280 
落とし蓋をしつつ、かれいに煮汁をかけて火を通す(身がくずれやすいので、裏返したりしないこと)。
最後に焦げないよう注意しながら、強火で10分ほどガーッと煮たら完成。
 

_1180504 _1180516_280
とうがんのそぼろあんかけ:
とうがんは種をとって3cm四方に切り、皮をむく。
鍋にだし、酒、砂糖、薄口しょうゆを入れ、とうがんを重ならないように並べる。

_1180523_280 _1180533_280
落としぶたをして、やわらかくなるまで煮る。

_1180529_280
フライパンに油を入れて鶏のひき肉をいため、だし汁、砂糖、酒、しょうゆを入れる。アクをとりながら煮詰め、水溶き片栗粉でとろみをつける。このあんを、器に盛ったとうがんの煮物にたっぷりかけて完成。


自宅で小料理屋さんの気分が味わえる、正統和食2品。
_1180587

_1180579 
かれいとごぼうの煮物。鯛もそうだけど、淡白な魚にはごぼうが合うのだな。 
いい酒で煮たから激ウマや~」とこまこさんがやけくそ気味に言うセリフがありますが、確かにおいしい。普段あんまり気にせず安い料理酒を使っていたけど、ちゃんとした日本酒を使うと、味が一段上がるのかな(気分の問題かもしれませんが)。

_1180571
こちらは、とうがんととりそぼろの煮物。
大根やカブの煮たのより、口当たりがいいのでするする食べられる。熱々のできたてもいいけれど、冷やしてもおいしいですよね。これも日本酒にあうー。、 

東京BONごはんは4/18発売、さらに4/13にはたそがれたかこの最新巻が発売とあって、入江作品ファンにはたまらん月間です。


このエントリーをはてなブックマークに追加