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「きのう何食べた?」11巻に、シロさんの献立づくりの秘密が明かされるエピソードがあります。

法律事務所の同僚・志乃さんは新婚。
夫・周平さんは志乃さんの実家の老舗洋食店のシェフで、不規則な食生活のせいか太り気味に。

これではいかん、と常にナイスバディ―(語弊)を維持するシロさんにアドバイスを求めます。
そこで返ってきたのが
一汁三菜の献立の時は「少なくとも二品はノンオイルルール」
例えば一汁三菜のうち、油を使わないみそ汁とおひたしを作ったら、残りの二菜では油を使ってもOK、というルールだそう。
こうするとメインが重いときは副菜が軽めになり、逆のときもバランスがとれて合理的。

それ以外に
「夜8時半以降は白飯を食べない」
「おかずは甘じょっぱい・しょっぱい・すっぱいのバランスを取る」
「必ず緑黄色野菜を入れる」
……と涼しい顔で怒涛のルールが。

細けぇ~~!
とその場の全員がドン引きしますが、その効果はシロさんのナイスボデ―が証明済み。

確かに過去巻を読み直しても、シロさんの献立はこのルールにのっとっているものが多いです。

koma※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)11巻より

志乃さんが、さっそく筧ルールを取り入れて作ったのが、

・鶏わさ
・なすとししとうの揚げだし
・にんじんとツナのサラダ
・じゃがいもとわかめのみそ汁

の4品。メニューの文字だけでヘルシーな予感がします。


shishito

作り方:
ししとうは破裂しないように、穴をあける。

写真 2016-02-28 18 32 50 agenasu

ししとうとなすの揚げだし:
ししとうとなすは素揚げし、濃いめのかつおだし+しょうゆ+みりんで作った汁に漬ける。
(欄外にも書かれてますが、めんつゆ酷使のシロさんと違い、志乃さんはきちんと出汁とる派のよう。こういった調理の流儀の違いが描かれるのも面白いです)
食べる前に小鉢に分けて、大根おろしとしょうがをそえたら完成。

写真 2016-02-28 18 58 35 salad

にんじんとツナのサラダ:
千切りしたにんじんとみじん切りした玉ねぎをボウルに入れ、すりおろしたにんにく、ツナ缶の油だけをかけまわす。レンジで2分加熱したらツナを加え、お酢、黒コショウ、マスタード(+好みでしょうゆ)で味付け。
志乃さんいわく、栗原はるみさんのレシピのアレンジらしい。

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鶏わさ:
ささみは片栗粉をかるくまぶし、沸騰したお湯でしっかり火が通るまで茹でます(筋とったほうがいいのかなー、と迷いましたが、そのままでも問題なさそう)。
ささみって昔は表面を湯引きすれば半生でもOK、という認識だったけど、最近はこういう注意喚起(※PDFファイル)もされてるんですね。鶏刺し大好きなのでちょっと残念……。

ひと口大に切り、大葉とわさび、しょうゆを添えて完成。

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オイル2品(サラダ、揚げだし)、ノンオイル2品(鶏わさ、みそ汁)、
あまからすっぱいの味バランスに、緑黄色野菜たっぷり。
筧メソッドにもとづいた、隙のないヘルシーな献立。

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片栗粉の衣がつるんとしていて、しっかり火を通したささみでも口当たりのいい食感に。
わさびとしょうゆで食べると、ほんとにお刺身のよう。

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なすの揚げだしはもともと大好物だから、あるだけ食べてしまう。
油を吸った野菜を、大根おろしとしょうがでさっぱり食べるから、いくらでも箸が進む。

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にんじん苦手なのですが、なぜかこういうキャロットラペ系は大好きでもりもり食べられる。
ツナの油がドレッシングのかわりになっているのも、さすがの知恵。
にんにくや玉ねぎが香味になって、パンチがきいたお惣菜風のサラダです。

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みそ汁はじゃがいもとワカメ。
できれば多めに作っておきましょう。なぜなら……

koma2※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)11巻より

卵を落とせば、翌朝のおみそ汁にリメークできちゃうからです。

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ひと晩たって味しみしみのなすの揚げだし、スナップえんどうのおひたし(※8巻の麻婆もやしの献立参照)、ちいさいおにぎり3つ(しゃけ、こんぶ、梅干し)。
忙しい朝にここまでやれるとは志乃さん、さすがデキる女。

おしゃれさも華やかさもないけれど、相手のことを100%考えた献立って自然とこうなるものかも。
お互いを思いやる新婚夫婦の姿に、きゅんとさせられたエピソードでした。


↓作り方は、動画でもどうぞ(音出ます)。



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