「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる)の特製なんちゃってイタリアンラーメン ほか
日本の三大国民食、ラーメン、カレー、寿司。なかでも最も老若男女に身近でマニアも多い料理といえばラーメンですが、その奥深さの割に、漫画のテーマとしてはまだ掘りつくされていない印象があります。

「ラーメン大好き小泉さん」は、ここ最近のグルメ漫画出版ラッシュのなかで、ラーメンにフォーカスした数少ない作品です。
クールだけどラーメンに対してはひと一倍の情熱を傾ける美少女・小泉さんをナビゲーターに、日本のラーメン文化の現在が語られます。

ウンチク中心のラーメン漫画といえば「ラーメン発見伝」がありますが、「小泉さん」は実在の店にまつわるネタがメイン。二郎、天下一品、中本など、有名店がたくさん登場するので、ひととおり食べ歩いたことがあるラーメン好きは、にやりとするはず(小泉さん推薦の「天一のカルボナーラ食い」、マネしてみたい…)。

1巻の9話では、小泉さんが気になって仕方ないクラスメイトの大澤さんが、自宅で小泉さんに即席麺料理を怒涛のように振る舞います。塩、しょうゆ、とんこつなど種々様々の袋麺を、和洋中自在にアレンジする大澤さんの腕前にも目を見張りますが、ひとつ残らず完食する小泉さんの食べっぷりも気持ちよくて、読んでいるとやたらと「インスタント麺欲」が刺激されます。小泉さんが言うとおり、「店ラーメンと家ラーメンの魅力は全く別モノ」なのだな。

「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる/竹書房)1巻より
※【コマ引用】「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる/竹書房)1巻より
インスタント麺を買い込んで、ひととおり再現してみます。
一品目は、インスタント麺をトマトジュースで茹でる「特製なんちゃってイタリアンラーメン」。

塩らーめん
スープの味は何でもOKみたいですが、作中のイラストにあわせて塩ラーメンを選択。

イタリアン_材料 イタリアン_炒め
具材はコマの絵から推察して、ピーマン、しめじ、ウインナー玉ねぎ。あと「シナチク」っぽいもの見えるんですが、イタリアンのイメージからはずれちゃうので、ブロッコリーの茎を薄切りしたものを使うことにしてみる。

イタリアン_スープ イタリアン_スープ2
鍋にトマトジュースを入れ(どろっとしているなら、水で薄めても)、煮立ったら麺を入れてゆで、スープを入れて仕上げる。

丼に盛り、粉チーズと粗挽きコショウをトッピングして完成。
特製なんちゃってイタリアンラーメン
見た目は「ラーメン版ナポリタン」といった感じですが、トマトジュースの酸味がきいていて、案外あっさり。洋風のインスタント麺って市販ではマイナーなので、これは目先を変えたい時にいいかも。


「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる/竹書房)1巻より
※【コマ引用】「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる/竹書房)1巻より
次はしょうゆベースで作る「酸辣湯麺」。
中華料理でおなじみの酸っぱくて辛い、あんかけ麺。個人的にも大好きなんですが、袋麺で作る発想はなかったなー。
しょうゆラーメン
またもサッポロ一番シリーズにお世話になります。
酸辣湯 酸辣湯_2
小鍋に湯を沸かし、しいたけ、白菜、たけのこの千切りを茹でます。鶏がらスープ、しょうゆ、酢で味付けし、水溶き片栗粉でとろみをつけ、溶き卵を回しいれる。最後にラー油をたらす。

別の鍋で作ったしょうゆラーメンの上にのせ、刻みネギをトッピングして完成。
酸辣湯麺
安いしょうゆラーメンが、高級ブランドの「中華三昧」風に…。辛酸っぱくて、まさにこれは違和感なく酸辣湯麺。

「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる/竹書房)1巻より
まだまだ続きます。みそラーメンに市販の鯖缶とカレールーをあわせて作る、「サバみそカレーラーメン」。確かにカレーのインパクトを受け止められるのは、ラーメン界では味噌が一番適任かもしれない。
みそラーメン
使うのはこれ。
(回し者状態ですが、PB商品を除けば袋麺の売り場はサッポロ一番の独壇場と化してるのだ)
みそラーメン_カレー粉 みそラーメン_鯖缶
みそラーメンを作る鍋に、市販のカレー粉と鯖缶の汁を投入。

最後に鯖と白髪ねぎを盛り付け。意外と簡単ですね。
サバみそカレーラーメン
「蕎麦屋のカレー」のような、和のカレー感。
しかしカレーラーメンは売りにしてるお店でも何度か食べたけど、やっぱりご飯にはかなわんよね…という身もふたもない感想(これも最後にご飯を投入して食べるのが一番おいしかった)。

「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる/竹書房)1巻より
※【コマ引用】「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる/竹書房)1巻より
第4弾はイタリアン再び。とんこつ味+牛乳という、冒険心あふれる「カルボナーラ風ラーメン」です。
一見ぎょっとするけど、「シーフードヌードル+牛乳」はもはや定番のアレンジだし、これも意外といけるかも。

とんこつラーメン
サッポロ一番シリーズのなかではマイナー度の高いとんこつ味。
インスタント麺のとんこつは、「うまかっちゃん」やらマルタイやら、西日本勢の競合がひしめくジャンルなので、サッポロ一番ブランドのものは初めて食べるかもしれない。
鍋_とんこつ とんこつ_鍋
牛乳の量は特に書かれていなかったので、今回は水と半々で作ることに。
最初に半量の水を沸かして袋麺を茹で、牛乳をそそぎます。煮立ったらスープを入れて完成。

ポーチドエッグ、炒めたベーコンを乗せていただきます。
カルボナーラ風ラーメン
見た目はまさに女子受けしそうなカルボナーラ。牛乳+とんこつのクリーミーなスープに、ポーチドエッグの黄身を溶かしながら食べると、インスタントと思えないリッチな味。粉チーズも合いそうだなー。

「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる/竹書房)1巻より
※【コマ引用】「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる/竹書房)1巻より
大澤さんプレゼンツ・ラーメンフルコースの宴、〆として登場したのは「鶏そぼろと梅のお茶漬け風ラーメン」。

塩ラーメン_しろくま
スープに特に指定はありませんが、さっぱり仕上げるならやはり「塩」かしら…。なぜか最近こういう動物園ブランドのラーメン、よく見かけますよね。
鶏そぼろ お茶をそそぐ
フライパンで鶏ひき肉を炒め、粉末スープで味付けをする。
麺は茹でてから冷水でしめ、そぼろ、梅干しと一緒に丼に盛る。上から緑茶をかけ、きざみ海苔を散らす。

鶏そぼろと梅のお茶漬け風ラーメン
個人的にこれが一番好きかも!
緑茶のほろ苦さと鶏そぼろの出汁がきいたスープ、梅干しのさっぱり感。これにつるっとした麺が絶妙の組み合わせ。暑いときなら、冷たい緑茶でも合うかも。

塩ラーメン_金
ちなみに小泉さんが「家ラー」するときは、もっぱら簡単調理で済ませるそうで、その「ぶっかけアレンジ」三種もおまけで作ってみました。
こちらはシンプルな具でもおいしくなるという、生麺タイプで再現してみます。
おろしそば風ラーメン
おろしそば風ラーメン;
しょうゆ味+天かす+大根おろし+かつおぶし。
一発目はお蕎麦屋さん風のシンプルアレンジ。蕎麦やうどんの定番が、ラーメンにあわないはずがない!という目からウロコな組み合わせ。大根おろしのさっぱりと天かすのこってりが、うまーい。夏なら冷やしもアリかも。

シーチキンおにぎり風ラーメン
シーチキンおにぎり風ラーメン;
しお味+ツナ缶+岩のり。
ネーミングに「OH!MYコンブ」感が漂っていますが、食べてみると確かに「シーチキンおにぎり」としか言えない味です。

ピザポテト風ラーメン
ピザポテト風ラーメン;
みそ味+くだいたポテトチップス+とろけるチーズ+タバスコ。
これも「OH!MYコンブ」に出てきそうなジャンク感。小泉さん、見た目はミステリアスな美少女だけど中身は小学生男子なのかもしれない。

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