「マリーマリーマリー」(勝田文)のフライパンで作る伊達巻
歳をくってちょいと悲しい&さびしいのは、最近の王道少女マンガに感情移入がしづらくなっちゃったこと。そもそも私の歳なぞ完全に読者としてターゲット外だから、当前なのですが。

中高校生の瑞々しい恋愛話に共感しづらくなったのか、それとも少女漫画内で描かれるイケメン像の時代の変化についていけなくなってしまったのか……。
私にとってのマンガ界不動のイケメンといえば、真壁君に高彬にアレクサンドラに厩戸王子で、書いてて気づいたけどそもそも白泉社が多めな時点で完全にこじらせているわけで、これはもうしょうがないのかもしれない。

そんななか、この歳になって久々に萌える少女漫画に出会えました。
大人の少女マンガ誌こと「ココハナ」に連載されている、勝田文先生の「マリーマリーマリー」。

主人公は鍼灸師のリタ。往診先のライブハウスで謎のミュージシャン・森田と出会い、突然求婚されます。その理由も
僕と結婚したら森田リタになる モリタリタ かわいいでしょ
というふざけたもの。

「マリーマリーマリー」(勝田文/集英社)1巻より
※【コマ引用】「マリーマリーマリー」(勝田文/集英社)1巻より
そんな森田が自宅(といっても居候している友人の家)でリタにふるまったのが、ハンペンで作るかんたん伊達巻。ふつう伊達巻は簀巻きで巻いて仕上げますが、これはフライパンで焼きっぱなしにするパンケーキ風です。

甘い甘い伊達巻は深夜に食べるのは健康上NGだけど、リタはそのおいしさにノックアウトされます。
そして森田の自由さに困惑しつつ、「心と体のしたいことだけする」彼の生き方、ある意味究極の「健やかさ」に気づき、惹かれていきます。

マジメな女子が奔放な男子に振り回されつつ魅了される、というのは少女マンガの王道ですが、勝田先生の軽やかなタッチと楽しいキャラたちで、大人もときめく仕様になっています。何より森田がカッコよすぎる。タレ目にメガネは反則すぎる。

材料
材料:(分量は作中に書かれてないので参考まで)
・はんぺん1.5枚
・卵4個
・砂糖大さじ2
・みりん大さじ1
・はちみつ大さじ1/2

はんぺんをすりつぶす はんぺんをすりつぶす2
作り方:
フードプロセッサーを使えば簡単にできるけど、今回は作中の森田氏の作り方にあわせて、気長にすり鉢で。
適当に切ったはんぺんをすり鉢に入れ、なめらかなペースト状になるまで根気よくすりつぶします。

卵を加える 味付け
溶いておいた卵を少しずつ加え、さらにすり混ぜます。砂糖、みりん、はちみつを加えて泡だて器でよく混ぜます。

フライパンに油 タネを流す
フライパン(今回は厚みを出すため18センチのちょっと小さ目のものを使用)を温め、油を少量入れてキッチンペーパーで均一にならし、濡れふきんの上に置いてからタネを流し入れます。

弱火で焼く ひっくり返す
フタをし、一番弱い火で10~15分ほど焼きます。表面が乾いたらひっくり返し、裏面を2~3分焼いたら完成。

焼き方2
糖分が多めのせいかどうしても焼き色がキツめになっちゃうのですが、気になる場合はタネの表面が乾かないうちにオーブンシートの上にひっくり返し、そのままフライパンに戻して焼くという手も……(記事の一番上の写真はこの方法で焼いたバージョンです)。

大皿に置いたら、ほんとにまるでパンケーキかベイクドチーズケーキみたいな仕上がりに。
焼き上がり2

切り分けてフォークでいただきます。
「マリーマリーマリー」(勝田文)のフライパンで作る伊達巻

「マリーマリーマリー」(勝田文)のフライパンで作る伊達巻
食べた感想:
ふわっと甘くて温かくて、お腹がほっとするような優しい味。
しかしビジュアルはほんとにケーキみたいなので、食べると「あれ、伊達巻だ。」と自分で作っておきながら驚いてしまった。
一時期、「ラーメンかと思いきやプリン」みたいな、おかず擬態スイーツが流行りましたが(→こういうの)、その逆バージョンでしょうか。
フライパンで焼くだけなので、チーズや野菜を入れたり、キッシュ風にアレンジしても楽しそうだなー。

リタはこの後、愛車のミニクーパーを買ったときと同じ勢いで森田との婚姻届に判を押すのですが、その背景にはこの伊達巻でぐっと胃袋をつかまれたことも関係していたはず。
おいしいものを食べさせてくれる人に悪い人はいない、という直観は、案外ハズれないかもしれません。

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