「きのう何食べた?」ブロッコリー入りカルボナーラ
「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)9巻より
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)9巻より
ひさびさの「何食べ」レシピ、カルボナーラ回です。先日出た最新刊(9巻)にも収録されているエピソード。
今回の主役は、ケンジが勤める美容院の若手スタッフ、タブチくん。
8巻の長崎皿うどんのエピソードから2度目の主役で、ちゃらんぽらんに見えて漢気あふれるキャラは、「フラワー・オブ・ライフ」の春太郎、「西洋骨董洋菓子店」のエイジに通じる私の大好きな「よしなが男子」。

そんな彼が、新しい恋人と付き合いだしました。知的なメガネ娘の校正さんで、手際はよいが料理は不得意。前回の年上の彼女とまったくタイプが違っていて、彼のストライクゾーンはどういうことになっとるのか、わりと謎です……。

ある日、美容院のお客と会話するなかで、「カルボナーラ欲」に火が付いたタブチくん。昼休みに目当ての店に出向きカルボナーラをむさぼる算段のはずが、なんと臨時休業。

「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)9巻より
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)9巻より
その後、帰り道でケンジとバッタリ会ったときの彼の表情がサイコーです(右コマ)。やり場のない満たされぬ食欲を抱えると、人はケダモノになってしまうのでしょうか。

いったん「食べたい欲」が舞い降りると、おさまりがつかない食べ物といえばカレーですが(伊藤理佐先生いわく「カレー心」、めしばな刑事タチバナなら「心に小さなカレーの羽が生える」状態)、カルボナーラも同じ性質を持っているのかもしれない。

餓えた野獣と化して帰宅したタブチくん、八宝菜を作ろうとしていた彼女から強引にキッチンを奪い、欲望のままにカルボナーラを作り始めます。
にんにく ベーコン炒める
作り方(分量はコミックを参照ください):
ニンニクひとかけは木べらでつぶしておく。みじん切りとかせせこましいことしないのが彼らしい。
ベーコンは大きめに切り、ニンニク、オリーブオイルとともに弱火でじっくり炒める。ベーコンの脂を十分出すようにします。

卵(黄身と白身)
卵4個(たぶんM玉)を割って黄身と白身に分けます。

生クリーム&チーズ 砂糖
ボウルに4つ分の黄身、たっぷりの粉チーズ、生クリーム、砂糖を入れてよく混ぜます。
砂糖は甘くするというより、塩味をマイルドにするために入れるらしい。

パスタ鍋に塩
パスタ鍋に湯をわかして塩を入れます。ソースに塩は使わないので、ここでパスタにしっかり味をつけるそう。

ブロッコリーゆでる
ここでヨコで見ていた彼女さんが「野菜がニンニクしか入っていない」と注意。
そこですかさずタブチくん、八宝菜に使う予定だったブロッコリーを小房に分けて切り、パスタ鍋にぶっこみます。パスタのゆで時間の2分前にブロッコリー投入→1分前にパスタごとザルにあけます。

フライパン
ベーコンの入ったフライパンにパスタとブロッコリーを入れ、コンソメ顆粒で味をつけてからめます。

ボウルに移す 黒コショウ
味がからんだら、ソースが入ったボウルにどばーっとパスタを投入、よく混ぜます(ボウルがちょっと小さかったかも……)。黒コショウをたっぷりひいて完成。

ぜいたくにも卵黄4つ!のカルボナーラ。ブロッコリーの緑色が入ると、彩りもキレイ。
「きのう何食べた?」ブロッコリー入りカルボナーラ

「きのう何食べた?」ブロッコリー入りカルボナーラ

ニンニクがっつりで味もこってり、乙女パスタと対極、ジャンク感たっぷりの「漢のカルボナーラ」は一心不乱に食べれば脳天がしびれるうまさ。

多幸感にひたっているところに、タブチくんの彼女のセリフが響きます。
確かにおいしいけど、半端に残った生クリームと卵4個分の卵白はどうすれば!?
そう、食べたいものを食べたいように衝動的に作ると、こういうことになっちゃうんですよね……。生クリームは飲み物に入れられるからまだいいとして、卵白4個分って非常にめんどくさい存在です(料理上手な人なら、ぱぱっと何かにアレンジできるんだろうけど)。私も「卵白 大量」で検索して、結局冷凍保存しました……。

そんな心配をまったく意に介さず、「おいしければいーじゃん」というタブチくんに彼女はキレ、結局ふたりは別れることに。キッチンはやっぱり、その人の生き方、暮らし方が如実に現れてしまう場所なのかもしれない。
彼女さんと同じく「計画性」重視のシロさんは、タブチくんの料理を見たら卒倒すること間違いなしだろうな。

しかしこのブログ書いてたら、再びカルボナーラ心が芽生えてしまった。明日は食べられるお店を探してさまよいます。

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