巨大マッシュルームのグラタン

原作者の雁屋先生が在住のせいか、「美味しんぼ」はオーストラリアに関連したエピソードが多いです。究極と至高のメニューの対決も何度もやってるし、オーストラリア出身の登場人物も目立つし。オーストラリアとグルメってピンと来なかったのですが(昔一度だけ行ったけど、料理はあまり記憶にない…)、これを読むとそんな先入観は吹き飛んで、あれもこれも食べたくなってしまう。

「美味しんぼ」(雁屋哲/花咲アキラ/小学館)59巻より
※【コマ引用】「美味しんぼ」(雁屋哲/花咲アキラ/小学館)59巻より
59巻では、首都のキャンベラやシドニーがある、ニューサウスウェールズ州が舞台に。そして、団社長とジュディの出会いの場でもあります。在りし日の「TVタックル」の舛添さんと田島先生のように、掴み合う勢いで激論する二人が、なぜのちに結婚するに至ったか……そんな恋バナも楽しめます。

さて、エピソードに登場するオーストラリアの食材で気になったのが、巨大なマッシュルーム。小ぶりのマッシュルームの何倍もあり、傘の直径は10センチ以上! 日本人からすると想像もつきませんが、オーストラリアではメジャーなようです。

「美味しんぼ」(雁屋哲/花咲アキラ/小学館)59巻より
※【コマ引用】「美味しんぼ」(雁屋哲/花咲アキラ/小学館)59巻より
このマッシュルームを使って、山岡が作ったのが2種類の料理。ひとつはトマトソース、もうひとつはグラタンを詰めたもの。シイタケの裏に海老のすり身を詰めて天ぷらにする、日本料理をヒントにしています。

美味しそうだけど、デカいマッシュルームなんてお店で見たことないしなー。いつか取り寄せでもするか……と思っていたら、近所の(たまにマニアックな野菜が入荷される)八百屋さんに置かれているのを発見。興奮して即買いしました。長野県産もののようで、最近は国内でも作られてるんですね。
ジャンボマッシュルーム
卵の大きさと比較すると、こんな感じ。確かにデカい。女性なら、手のひらにすっぽり収まるくらいのサイズです。

「美味しんぼの料理本」にもレシピが載っているため、参考にしつつ作ってみました。
トマトソース
トマトソースの作り方:
鍋にオリーブオイルとニンニクのみじん切りを入れて火にかけ、香りが出るまで炒める。玉ネギのみじん切りを入れてしんなりするまで炒め、トマトの水煮缶を入れる。しばらく煮込み、塩コショウで味付けする。

ベシャメルソース1
グラタンの作り方:
フライパンにバターを入れて熱し、小麦粉を加えてよく練る。人肌に温めた牛乳を加え、もったりしたソースになるまで混ぜ、塩コショウして、別の容器にとっておく。

ベシャメルソース2 ベシャメルソース3
フライパンに油をひき、玉ネギとベーコンのみじん切りを炒める。別にとっておいたグラタンソースを加えて混ぜ合わせ、塩コショウで味を調える。

詰める チーズ
マッシュルームの軸の部分を取り除き、傘の裏にソースを詰める。結構たっぷり入ります。ソースの上にピザ用チーズをのせて、230度のオーブンで焼き目がつくまで焼く。

焼けた。マッシュルームは特に崩れもせず、ほんとに「容器」になってる。
ジャンボマッシュルームのグラタン

トマト
食べた感想:
まずはトマトソース詰めから。ナイフを入れると、トマトソースがデューワー♪(※サンガリア風に)と出てきます。これがマッシュルームが含んでる汁気と香りとあわさって、激ウマです。作中でも言われてますが、大きくなったからといって雑な味になるわけではなく、きめ細かなマッシュルーム独特の食感はそのまま。

ベシャメルソース
もうひとつはグラタン詰め。普通は「グラタンのなかにマッシュルーム」ですが、これは「マッシュルームのなかにグラタン」という不思議な事態に。優しい味のグラタンに、マッシュルームの強い風味がして、ああこれも1つといわずもっと食べたい。

難点は、普通のマッシュルームと比べて値が張ること。
ドラえもんのスモールライトがあれば、自分を小さくして普通のマッシュルームを特大サイズで楽しめるのに……と、どうしようもない妄想をしました。


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