にこたま 玉子焼き

29歳、学生時代からの付き合いで同棲中の晃平とあっちゃん。晃平は弁理士、あっちゃんはお弁当屋さん勤め。平穏に暮らしていたある日、職場の女性上司が体調を崩しているのを見て、晃平は思わず聞いてしまう。
――「もしかして妊娠ですか?」「それって俺の子?

どこにでもいる普通のカップルと、ひとりの女性の間に突然訪れた、あたらしい命をめぐる大問題。「ラウンダバウト」では中学生の思春期がテーマでしたが、「にこたま」は悩める“大人の思春期”を描いた渡辺ペコ先生作品。

「にこたま」(渡辺ペコ/講談社)2巻より
※【コマ引用】「にこたま」(渡辺ペコ/講談社)2巻より
1巻のおまけマンガは、晃平とあっちゃんの同棲前のエピソードでしたが、2巻では上司・高野さんの昔の恋愛が明らかに。あっちゃんはお弁当屋を始める前、晃平は弁理士事務所に入ったばかりのころのようです。

あっちゃんが「狂ったよう試作した」玉子焼きを持って、事務所の同僚たちに試食を依頼する晃平。甘いだし巻、チーズとほうれん草、しらすとのり、の三種類。

「にこたま」(渡辺ペコ/講談社)2巻より
※【コマ引用】「にこたま」(渡辺ペコ/講談社)2巻より
恋人と別れ話をしたばかりの高野さんは、気が進まないなか試食しますが、丁寧に作られたその味にほっと心を動かされます。楽しそうな晃平を見て「アタマから虹出てんの」とフッと笑い、一番気に入った「しらすとのり」の玉子焼きを、最後に恋人のために作ります。常にクールな高野さんの別の一面が垣間見えるエピソードでした。

渡辺ペコ先生の作品は、ひそかに美味しそうな食べ物のシーンが多いです。「にこたま」でも、あっちゃんが作るお惣菜とか、晃平の作るグリーンカレーとか……。短編集に出てくるおからドーナツとか、居酒屋のご飯も美味しそうだったな。どれもさらりとしか登場しないけど、キッチンや調理シーンの丁寧な描き方といい、ペコ先生はきっとお料理好きだと思う。

というわけで(?)一個ずつ作ってみる。
玉子焼きはほぼ毎朝焼くけど、「うまくいく日」と「ダメな日」がある、不安定なメニュー。自分にとっては一日の運勢をはかるバロメーター的なものかもしれない(単に下手なのかもしれない)。

チーズとほうれん草 アルミホイルでどうにかなる
ほうれん草とチーズの玉子焼き:
卵2個に、茹でたほうれん草、サイコロ切りしたプロセスチーズ、砂糖、塩。欲張って具だくさんにしたら、巻きにくい……。
まあ形が多少くずれても、アルミホイルとか簀巻きで巻いてしばらく置けば、どうにかなっちゃうから玉子焼きはいいヤツだ。

しらすとのり ごま油で
しらすとのりの玉子焼き:
卵2個に、しらす、刻んだネギ、だし少々と塩少々。高野さんが作るシーンのコマのなかにごま油が描かれてたので、これはごま油で焼いてみる。

しらすとのり
玉子を巻いていく際、海苔をはさみます。

三種類
甘いだし巻き(作ってる写真撮り忘れた)、ほうれん草とチーズ、しらすとのり、の3本出来上がり。
切ってみる。海苔、あんまりうまく巻けなかった……。

にこたま 玉子焼き
食べた感想:
しらすとのりは、ごま油の香ばしさが出ていて、さっぱりした味。甘くないので、おつまみにもよさそう。
ほうれん草とチーズは洋風っぽくて、ケチャップで食べてもいけました。
あっちゃんのお弁当屋さんでは、結局どれが採用されたんだろう。玉子焼きが入っている市販のお弁当って、意外と珍しい気がする。会社の近所に、こんな店あったらいいなー。

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