フライドチキンの和風あんかけ

佐々木倫子先生作品から、無理矢理作ってみる第二弾。
「Heaven?」はフランス料理店が舞台のコメディですが、料理が目立つエピソードはあまりありません。レストランを「食」ではなく、「サービス」の方から掘り下げた内容は、ほかのグルメ漫画とはまた違った面白さです。

「Heaven?」(佐々木倫子/小学館)2巻より
※【コマ引用】「Heaven?」(佐々木倫子/小学館)2巻より
佐々木先生作品につきものなのが、場をかきみだす強烈な傍若無人キャラと、翻弄される沈着冷静キャラ。「動物のお医者さん」でいえば、前者が漆原教授、後者がハムテル。「Heaven?」では、無理難題とワガママでスタッフを翻弄する黒須オーナーと、名前のとおり、すべてを諦「観」している伊賀君が、その関係でしょうか。

2巻には、黒須オーナーが自ら料理を作るエピソードが登場します。店のまかないを「ワンパターン」と文句を言ったことから、一週間の期間限定でまかないの調理を任されることになった黒須嬢。店の高級食材を勝手に使ったり好き勝手やりつつも、周囲の予想に反して数日を乗り切ります。

4日目のまかないとして登場したのが、「フライドチキンの和風あんかけ」。
「Heaven?」(佐々木倫子/小学館)2巻より
※【コマ引用】「Heaven?」(佐々木倫子/小学館)2巻より
スタッフの感想は、「フライドチキンの洋風スパイスと和風のタレがなんともいえず…合わない!まずい!」と大不評。小澤シェフにいたっては「センスと味覚が破壊される…」とすごい酷評。

なぜ鶏の唐揚げでなく、わざわざフライドチキンを…? と伊賀君が黒須オーナーに聞きますが、実は家の冷凍庫に眠っていた、半年以上前のフライドチキンを持ってきた…というオチでした。この前日のまかない「三種のカボチャのポタージュ」も、同じく冷凍庫の発掘品。黒須オーナーの冷凍庫、どんだけ魔境なんだ。

フライドチキンといえば、「パラダイス・カフェ」の親子丼の再現でも使いましたが、この時余ったのを冷凍してたのです。しかもちょうど半年モノ。…というか、完璧に存在を忘れてました。うちの冷凍庫も魔境です…。

半年前のフライドチキン 揚げなおす
これが半年モノのフライドチキン。冷凍庫の奥底に眠ってたので、なんか霜とか降ってるし、いかにもまずそう。家人に食べさせるのはさすがにかわいそうなので、買ったばかりのチキンも用意しました。
チキンは、霜を取って片栗粉を軽くはたき、カラっと火が通るまで揚げ直します。

和風あん
和風あんは、出汁の中にスライスした椎茸、ネギ、玉ねぎを入れて煮立たせ、みりん、醤油で味付け。仕上げに水溶き片栗粉を入れて、トロミをつけます。

揚げ直したチキンに、あんをかけて完成。副菜は小松菜のおひたしです。
手前の脚部分は買ったばかりの新鮮チキン、奥が半年冷凍チキン。
フライドチキンの和風あんかけ

フライドチキンの和風あんかけ
食べた感想:
作中でボロカスに言われていたので、結構覚悟してたのですが、意外なことに結構ウマイです!
和風あんと一緒に食べると、独特のスパイスの味も気にならないというか、ご飯のおかずとして普通にいけます。ただ、食べにくいのはやっぱり難点……。箸だと辛いので、時々手で持ってかじりつつ、ご飯も食べるという、よくわからない食事スタイルに。骨なしチキンだと、このへん解決できるかなー。

フライドチキンはよっぽど漫画家さんに愛されているのか、「サンレッド」のヴァンプ将軍レシピにも、フライドチキンのシチューが登場します。これもいずれ作りたいなー(普通に食べようよ)。

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