カオ・パッ

深谷陽先生の「スパイスビーム」から、タイ風炒飯(カオ・パッ)を作ってみました。 

書店で見かけて、表紙とタイトルに惹かれて買った「スパイシー・カフェガール」。タイ料理店を舞台に、謎のマスターとセクシーなウェイトレス、そしてそこに訪れるさまざまな国籍の人々の事件と交流を描いた漫画です。

スパイシー・カフェガール
深谷 陽
宙出版
2005-05-14


すぎむらしんいち先生の「ディアスポリス」みたいな、無国籍な雰囲気が好きな方にオススメ。

「スパイスビーム」より
※【コマ引用】:「スパイスビーム」(深谷陽/日本文芸社)より

「スパイスビーム」は、その続編となる作品。見習い料理人・コージを新しい主人公にすえつつ、大枠の設定はほぼそのままなので、前作のファンも引き続き楽しめる内容になってます。

スパイスビーム
深谷陽
日本文芸社
2013-12-20



タイトルのとおり、毎回スパイスたっぷりの美味しそうなタイ料理が登場するんですが、それを食べる人の至福の表情がまたイイです。

読んでるこっちも、口の中にスパイスの香りが広がりそうになるほど。 ほぼ一人で料理を作るマスターは、下のコマのとおりコワモテの大男。

「スパイスビーム」より
※【コマ引用】:「スパイスビーム」(深谷陽/日本文芸社)より

店以外に“アヤしい仕事”も抱えてるようですが、その内容も経歴もすべて謎。

過去はボクサーかヤクザか、伝説の傭兵か……周囲は色々推測しますが、彼の決まり文句は「俺はメシ屋のオヤジだ」……カ、カッコイイ!

タオチオ
タイ風炒飯は、巻末のオマケ漫画に詳しいレシピが載っています。 材料の調味料のひとつ、「タオチオ」が近所では全然見つからなくて、アメ横のこのお店で何とか手に入れました。

タオチオはタイの味噌風調味料で、なめてみると日本の「もろみ」に近い味かも。近くで手に入らない場合は、代用してもいいかもしれません。


ジャスミンライス 炊飯
作り方: 
炒飯に使うご飯は、日本の米より粘りけの少ないタイ米などの長粒種を使います。ジャスミンライスならなお良し、とのこと。

みじん切り 鶏肉炒め 
鶏もも肉は一口大、玉ねぎはみじん切り、万能ネギは小口切り、にんにくはつぶしておきます。付け合わせのキュウリとライムもカットして準備。 鍋を熱して油をひき、つぶしたにんにくを入れて香りが出たら、鶏もも肉を入れて炒めます。

ご飯投入 卵 
タオチオ、ご飯、玉ねぎを入れてざっと炒めたら、ナンプラー、砂糖、塩コショウで味付けします。 鍋の片側にご飯を寄せ、卵を割り入れてそのままほぐし、ご飯とからめるように炒めます。

仕上げ 目玉焼き 
仕上げに万能ネギを入れ、ざっくり混ぜたら皿に盛ります。 上にのっける目玉焼きを作ります。鍋に油を多めに入れて目玉焼きを浮かべるように焼き、半熟に仕上げます。

目玉焼きをのせ、ライム(本場では「マナーオ」という柑橘を使うらしい)とキュウリを付け合わせて完成。

カオ・パッ

カオ・パッ 
食べた感想: 
ご飯はもちろん、具の鶏肉にもしっかり味がついてて、普段自分で作るチャーハンよりずっと美味しい。

私は炒飯作るのがどうもヘタで、毎回米がベチャっとしてしまうんですが、長粒種のお米だと簡単にパラっとするのでありがたいなあ。 

目玉焼きの黄身をソースにしたり、ライムをしぼると、味が変化して飽きません。タイ料理といってもほとんど辛くないので、辛いのが苦手な人にもおすすめです。


スパイスビーム
深谷陽
日本文芸社
2013-12-20




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