ヤンソンの誘惑
「女の子の食卓」、やっと最新刊まで揃えられました。大きい書店でもなかなか全巻置いてるところがなくて、集めるのに意外と時間がかかってしまいました(Amazonで買ってイッキ読みしてもよかったんだけど、この作品はなんとなく、少しずつ丁寧に読み進めたかった)。

「女の子の食卓」6巻より
※【コマ引用】:「女の子の食卓」(志村志保子/集英社)6巻より

コミックでは毎巻、「女の子の食卓」本編と別に、志村先生の読み切り作品が載ってるんですが、最新6巻では番外編的な「男の子の食卓」が収録されています。

これまでは女の子(といっても、年代は幅広い)が主人公でしたが、「男の子」を主役に志村先生はどんな話を紡ぐのか……? とワクワクして読みましたが、これが本編と比べても一、二を争うくらいのすばらしさでした。

小学生の一哉と環は幼なじみ。ある日一哉は、環が開設する「ヤンソンの誘惑」というブログを発見し、彼女に内緒で毎日こっそりのぞくようになります。後日、そのブログのタイトルが料理の名前だということを知りますが、なぜこんな名前をつけたのか……?

「女の子の食卓」は、どれも料理とエピソードが密接に絡んでてネタバレになっちゃうので、もどかしいですが話の説明はここまでにとどめます。

毎日会ってるはずの幼なじみが、「自分の知らない顔」をいつのまにか身につけていた。そんな男の子のとまどいが繊細に描かれていて、ああもう志村先生すごいよ!とあらためて“短編の名手”ぶりに感動してしまった。

今回の主役の「ヤンソンの誘惑」は、コミック冒頭にカラーでレシピが掲載されてるんですが、志村先生いわく「今まで試作した料理のなかで一番おすすめ」とのこと。

うちのブログでも、以前にムーミンママの料理本の再現で作りましたが、微妙にレシピが違うこちらはどんな味になるのか楽しみです。


玉ねぎ、じゃがいも 炒め
作り方:
1.ジャガイモは皮をむいて拍子切り、玉ねぎは薄切りにします。

2.フライパンに油を入れ、ジャガイモと玉ねぎをよく炒めて塩コショウ。

アンチョビ 生クリーム 
3.耐熱皿にバターをぬり、(2)の半量を入れ、アンチョビを均等に散らして、その上に(2)の残りをのせます。

4.生クリームと牛乳をあわせ、(3)の皿に注ぎます。

パン粉 
5.パン粉を散らし、200度に予熱したオーブンで30分前後焼きます。

ヤンソンの誘惑 
オーブンから出したては、ホワイトソースがグツグツの状態でいかにも美味しそう。

ヤンソンの誘惑 
食べた感想: 
やっぱり美味しいです、この料理。 炒めてオーブンに放り込んだだけなのに、なんでこんな複雑な味になるの。教えておじいさん! 

ジャガイモがびっくりするくらい甘くホクホクして、ホワイトソースはアンチョビの塩気で濃厚になって、ほんとに「料理は魔法」だと実感してしまう。

ムーミンママのレシピと比較すると、こっちのほうがソースがさらっとしてさっぱりしてるかも。気分によってレシピを使い分けて楽しみたいです。




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