キャベツケーキ

キャベツが前代未聞の価格になってるこのご時世に、ちょっとぜいたくなケーキを作ってみました。「リトル・フォレスト」に登場する、キャベツケーキです。

毎年たくさん収穫されるキャベツの新しい食べ方はないかと、いち子が考案したお菓子。
キャベツは甘い → お菓子 → ケーキ
……というシンプルな連想から生まれますが、
「キャロットケーキがあるんだからいけるかもしんない」「わたしって天才かも」
と、彼女のなかでアイデアが確信に変わります。

「リトル・フォレスト」1巻より
※【コマ引用】「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)1巻より

で、実際に
・キャベツ ・小麦粉
・卵 ・生姜
を材料に作ってみたところ、「世界初のケーキ」のはずなのにどこかで嗅いだことのある、懐かしい香りがし……。そう、それはお好み焼きにそっくりな匂いだったのです。

かくして「お好み焼き風キャベツケーキ」(勝手に命名)は焼き上がるのですが、これとは別に巻中エッセイで、五十嵐先生の「お好み焼きにならないキャベツケーキ」のレシピが掲載されています。

後者の方がケーキとして安全パイだけど、前者の「お好み焼き風」も気になる……。ええい、どっちも作ったれ! というわけで、2種類再現してみることにしました。

キャベツケーキ キャベツケーキ
キャベツケーキ(ノーマル版)の作り方:
1.キャベツは茹でてから細かくみじん切りし、水気をよく絞っておきます。

キャベツケーキ キャベツケーキ
2.バターと砂糖を練り合わせ、卵を加えてよく混ぜ合わせます。ここにキャベツ、レーズン、シナモンパウダーを入れてさらに混ぜます。

キャベツケーキ キャベツケーキ
3.小麦粉とベーキングパウダーをあわせて振るい、2のボウルに少しずつ入れてざっくり混ぜます(混ぜすぎ注意)。この時点で、見た目が結構お好み焼きっぽい……。その後180度に予熱したオーブンで50分ほど焼きます。


キャベツケーキ
キャベツケーキ(お好み焼き風味版)の作り方:
1.こちらは茹でキャベツではなく、生のキャベツを使います。フードプロセッサーで、キャベツ粉末か?というくらい、細かくみじん切りにします。

キャベツケーキ キャベツケーキ
2.ノーマル版はバターでしたが、こっちはサラダ油と砂糖を混ぜます。その後卵をよく混ぜる点は同じ。

キャベツケーキ キャベツケーキ
3.2のボウルに水気を絞ったキャベツ、ショウガのすりおろし汁を混ぜ、ふるった小麦粉+ベーキングパウダーを少しずつ加えてこれもざっくり混ぜます。ノーマル版はドロっとしてたけど、こっちはサラダ油のせいかサラっとした生地ですね。

キャベツケーキ
これも180度に予熱したオーブンで、50分ほど焼きます。

焼き上がった2種類のケーキはこちら(左がお好み焼き版、右がノーマル版)。
キャベツケーキ

ノーマル版は、オーブンで焼いてる間、普通のケーキと同じく甘い匂いが漂います。
一方、お好み焼き版は……ほんとに、甘いお好み焼きの匂いです……!
思わず「青のりとマヨネーズとソース、誰か持ってきて!」と関西人の血が騒ぎました。
多分、生の状態で入れたキャベツとショウガ汁が、化学反応を起こしてるんでしょうw

キャベツケーキ
食べた感想:
1日寝かせてからいただきました。
まずはノーマル版(写真手前)から。キャベツは色素が薄いせいか、ほうれん草のケーキみたいに鮮やかな発色ではありませんが、よく見ると、ところどころに緑のキャベツの粒が見えます。食べてみると、普通のパウンドケーキと同じくバターの香りが強く、それほど野菜っぽさは感じません。が、よく意識して味わってみると、確かにほんのりキャベツの香り。違和感のないくらいの風味なので、市販のベジスイーツと同じく食べやすいです。

さて、問題のお好み焼き版(写真奥)。
ノーマル版はしっとり、どっしりした食感でしたが、こっちはサラダ油で作るせいか、かなりあっさりした感じ。キャベツよりショウガの香りが強くて、ジンジャーケーキ風? 思ったよりもイロモノ感は薄くて、朝食のパン代わりにもなるかも。

五十嵐先生はパン作りにかなりハマっていらっしゃったようで、このキャベツケーキも色々試行錯誤して完成したんだろうなあ……と思いをはせてしまいました。

このエピソードではこれ以外にも、春キャベツの美味しい食べ方が色々出てきて(固い外皮はかき揚げにするとか)、「ああ、不作の年じゃなければモリモリ食べられるのに!」と口惜しい限り。早く天候が落ち着いてほしいものです。

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