ジャガイモパン

新じゃがに新玉ねぎ、山菜、春キャベツ。春に出回る野菜は甘くて柔らかくてフレッシュで、なんか幸せな気持ちになります。ここ最近は天候不順で値段が高騰してますが……キャベツ一玉400円弱って!!(卒倒)。

新じゃがを見ていたら「リトル・フォレスト」2巻に出てくるパン・ア・ラ・ポム・ド・テール(ジャガイモパン)が気になって、作ってみました。


「リトル・フォレスト」2巻より
※【コマ引用】:「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)2巻より 

実は数週間前にも一度試したんですが失敗してしまい、今回二度目のチャレンジです(パンって難しい……)。

パン・ア・ラ・ポム・ド・テールは、生地につぶしたジャガイモを混ぜたパン。「ふんわりしっとりしてほのかに甘い」のが特徴で、失踪したいち子の母の自慢の一品。

材料も分量も完全にひみつ」で、いち子が再現しようとしても、もちっとした食感になってしまうらしい。

巻中にこのパンの作り方が載ってるんですが、これはいち子母のレシピと、いち子のレシピ、どっちがベースになってるのかなあ。実際に食べてみれば、判明するかしら。


ジャガイモパン 材料 ジャガイモパン 
ジャガイモパン: 
材料は小麦粉(強力粉)、ジャガイモ、バター、卵、イースト、スキムミルク、塩、砂糖。

初回作ったときはこねるのが大変だったので、今回は作中レシピの半分の量にしました。 

ジャガイモはレンジで熱して皮をむき、つぶします。五十嵐先生のレシピより、ちょっと多めの分量にしました。

ジャガイモパン ジャガイモパン 
小麦粉とジャガイモ、イースト、スキムミルク、砂糖、塩を混ぜ合わせ、卵液と水を生地の様子を見ながら少しずつ加えてこねます。

ジャガイモパン ジャガイモパン 
室温に戻したバターを混ぜて、生地がべとつかなくなるまで、よーーくこねます。

サンドバックに浮かんでは消える憎いあんちくしょうの顔をめがけるように、容赦なくビッタンビッタンと叩きます。結構へとへとになりました……。 

生地がなめらかになったら丸くまとめてボウルにラップし、暖かい場所で発酵させます。家の電子レンジにちょうど発酵モードがあったので(初めて知った……)、それを使ってみました(40度で一時間くらい)。

ジャガイモパン ジャガイモパン 
生地が2倍くらいにふくらんだら、引き上げます。

手持ちのパンの本も参考にしてみたところ、ここで指に粉をつけて生地の真ん中を押してみて、穴がそのまま残るようならOKらしい(シワがちょっと目立ったので、発酵させすぎたかな……)。

生地を分割し、丸め直して20分ほど休めます。その後生地を拳で押すようにしてガスを抜き、もう一度丸めます。

ジャガイモパン ジャガイモパン 
再度レンジの発酵モードに突っ込み、40度で30分ほど置いて最終発酵させます。生地が2倍程度に膨らんだらOK。

ジャガイモパン ジャガイモパン 
パン生地の真ん中にナイフで切り込みを入れ、焼き色をキレイに仕上げるためにヨーグルト(牛乳でもいいらしい)を表面に塗ります。

ジャガイモパン
220度のオーブンで20~30分ほど焼きます。途中で様子を見てコゲるようなら、アルミホイルなどを被せても。

「リトル・フォレスト」2巻より 
※【コマ引用】:「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)2巻より 

ジャガイモとクレソンのサラダ:
パンを焼いてる間に、同じエピソードに登場するもうひとつのメニューを作ります。 ジャガイモとクレソンを、特製ドレッシングであえたサラダ。朝食の定番メニューのひとつ、だそうです。これも春っぽくていいなあ。

クレソンのサラダ クレソンのサラダ 
ドレッシングの材料は、塩コショウ、刻んだネギ、油(今回はオリーブオイルにしてみた)のみ。同じボウルにゆでたジャガイモとざく切りしたクレソンを入れてドレッシングとなじませたら完成。

ジャガイモパン 
パンも仕上がりました! オーブンにもよりそうですが、220度で20分はアルミホイルなしだとコゲるのが早かったので、もうちょっと低い温度でもよかったかも。

しかし焼き立てのパンの匂いって、ダイソンも真っ青のすごい吸引力ですよね。お菓子とはまた違う感じの。

ジャガイモパン 
食べた感想: 
まずはジャガイモパンから。作中の絵は気泡の目立つフランスパンっぽい印象だったけど、見た目は食事パンっぽい感じになったなあ(な、なんか間違ってるのだろうか……ドキドキ)。

食べてみると、甘くてほんのりミルクっぽい香りもして、おやつにもなりそうな優しい味。

「ジャガイモパン」というからには、もっとハードな仕上がりになると思ってたので、ちょっとびっくりしました。 

しっとりした食感からすると、いち子の母のパンに近いのかな? でもモチっとしてるような気もするし……美味しいからどっちでもいいや!w

クレソンのサラダ 
お次はジャガイモとクレソンのサラダ。このネギ風味のドレッシング、シンプルだけどすごく美味しい。ジャガイモの甘さとクレソンのちょっとクセのある香りによく合います。

ジャガイモに温かさが残ってるうちに食べるのがおすすめ。彩りもキレイだしさっと作れるし、定番になりそう。 

しかしパン作りってすごく楽しいけど、手でこねるとなると、ほんとに体力も時間もいりますね。ホームベーカリーが欲しくなってしまった……。



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