おせん だまこもち鍋

「おせん」8巻より
炊飯に失敗してしまった米の活用レシピその2。「おせん」8巻に出てくる、だまこもち鍋を作ってみました。
※【コマ引用】:「おせん」(きくち正太/講談社)8巻より

日本の田園の原風景を求めて、秋田までやってきた一升庵一行。手作業での稲刈りを経て、炊きたての新米で作ったのがこの鍋です。

秋田といえばきりたんぽですが、その原型となった伝統料理がこのだまこもち。米を粒が残る程度につぶし、団子状にまるめたものです(秋田の家庭では、こっちのほうがよく食べられているらしい)。作者のきくち先生が秋田出身なだけあって、すごく美味しそうに描かれててたまらんです。
そのほかの鍋の材料も、こだわり満載。今朝しめたばかりの地鶏、ネギにゴボウ、セリ。それにアワコ、モダシ、雑キノコ。

アワコとモダシはこれも秋田産のキノコのようで、さすがに関東では手に入らず、普通のキノコ類(今回は白舞茸、しめじ、平茸)で代用します。地鶏もスーパーで手に入るもの止まりですが、できる範囲で材料をそろえて再現してみます。

おせん だまこもち鍋 おせん だまこもち鍋
作り方:
まずは鶏ガラと昆布で鍋のスープを作ります。鶏ガラは内臓や血がちょっと気になったので、最初に茹でこぼして流水でよく洗いました。その後、昆布と一緒に火にかけ、スープがにごらないように、フタはせず沸騰しない程度の弱火でじっくり煮出します。

おせん だまこもち鍋 おせん だまこもち鍋
スープを煮出している間に、主役のだまこもち作り。

大きいすり鉢にご飯を入れ(今回は残り物ご飯ですが、本来は炊きたてのご飯で)、すりこぎで米粒が半分程度残る、半殺しの状態につぶしていきます。ご飯の量は、1人分につきご飯1杯分くらいが丁度良いかも。

米をすりつぶしたら塩水を手にとって、小さめのピンポン球くらいの大きさになるよう、手のひらで丸めます。

おせん だまこもち鍋 おせん だまこもち鍋
丸め終わったのがこちら(ちょっと潰しすぎたかな?)。本来はこのまま鍋に入れちゃいますが、ここで炭火で軽くコゲ目をつけるのがおせん流。炭火の用意がないので、今回は魚焼きグリルで表面に焼き目をつけてみました。

いよいよ鍋の準備。スープに火をかけて塩、みりん少々、多めの醤油と酒で味付けします。その後、地鶏にキノコ、ゴボウ、ネギ、セリを投入。煮えてきたら、焼いただまこもちを入れて、さらにひと煮立ち。

おせん だまこもち鍋

だまこもちは、煮込まないのがポイントらしいです。
おせん だまこもち鍋

この焼き目が食欲そそるのう。
おせん だまこもち鍋
食べた感想:
地鶏にゴボウ、キノコからダシが出た醤油スープが、もっちりしただまこもちに絡まって美味! 表面のコゲ目も香ばしくてたまりません。

今回、勢い余ってご飯を潰しすぎて表面がツルツルのだまこもちになっちゃいましたが、飯粒が残るくらいの仕上がりにすれば、スープがもっと染みるかも(でもこれはこれで、白玉団子風でなかなか)。

おせん だまこもち鍋
翌日は鍋の残りで、だまこもち汁(?)にして食べてみたら、これがまたうまかった。

失敗した米で作るのが申し訳ないような料理だったので、今度新米の季節が来たら再チャレンジしたいなー。